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瞳に勇気、背中に未来 ―やがて冒険の世界に巣立つ君へ―

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おとなはかつて子どもだった。 しかし、そのことをおぼえているおとなは少ないものだ。  ――サン=テグジュペリ『星の王子さま』 ◆すべての少年少女は、やがて大人となり、社会の構成…
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2023年4月の記事一覧

入社式では話さない、大事な新入社員への話をしよう

入社式では話さない、大事な新入社員への話をしよう

新入社員になったことは、会社だけではなく、日本にとっても意味のあること
 今年、新入社員になった皆さん、本当にビジネス・パーソン・デビュー、おめでとうございます。皆さんが、新入社員になったことは、会社にとって重要なだけではなく、日本経済、世界経済にとっても、意味のあることです。なぜなら、皆さん新入社員は、新たな経済成長を担う一員になってくれたからです。

 今年、新入社員になった方には、いろいろな

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蔵・修・息・游 言葉の海に溺れると「蔵」で止まってしまう

私は、学習のステップに「蔵・修・息・游」があると考えている。ともかく必要な手続きを頭で理解しようと努める段階「蔵」。ひたすら繰り返し練習する「修」。呼吸のように無意識に使いこなせる技術に仕上げた「息」。持てる技術でいろいろ試みて遊ぶ「游」。

このところつぶやいてる「物分かりの悪い人」は、「蔵」の段階で渋滞し、パニックになっていることが多い。「言葉に溺れている」というか。
私の見るところ、「物分か

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模擬失敗の積み重ね

私は部下育成の方法として「失敗を楽しむ」ことを推奨している。すると、医療関係者や介護の現場の方から「我々は人間相手だから失敗させるわけにいかない、どうすれば」というご意見を頂く。実は研究の世界でも失敗できないものが多々ある。高額機械は取り扱いを誤るとあっと言う間に壊れてしまう。

そこで私は「模擬失敗」をしてもらう。「ここを押すとどうなると思います?」と問うて、考えてもらう。最初は皆目見当がつかな

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部下や子どもは同じ景色が見えていない

部下や子供を指導する際、陥りやすい誤りがある。「同じものを見ているんだから同じものが見えているだろ?」というもの。残念ながら、人間は同じものを見ても同じものが見えない。そのことを踏まえて指導しないと、「なぜこれに気づかない?」ということにイライラしてしまう。

テレビ番組でも、映像がジワリジワリと変化する場合、どこが変化したのか分からない、というのを体験させられることがある。着眼点を示されれば「あ

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失敗してください

新人スタッフが二人来た。最初にお願いしたのが「たくさん失敗してください」。失敗したほうが覚えが早いし、どんなトラブルに気をつけたらよいかが分かるから、私が指導している間にできるだけたくさん失敗してほしいとお願いした。

もう一つお願いしたのが「失敗したのを教えてください」。失敗から新しいネタを発見することは非常に多い。失敗というのは、こちらが想定していなかったことを試したものだから、めったに見られ

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