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疎通と対話 ―社会と組織の中で人々を「乳化」させるもの―

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コミュニケーション(疎通)とは相互に意思を伝達する技術であり、ダイアログ(対話)とは相互の合意目標を発見する工程である。いかに言葉巧みで表現豊かでも、伝達や合意を成し得なければ児… もっと読む
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2018年7月の記事一覧

議論のための別案とは - 賽の河原の脱出方法

議論のための別案とは - 賽の河原の脱出方法

(読了時間10分程度)

この浮き世には無意味な別案が氾濫している。

我々が目にするクリエイティブたちは、ブラッシュアップ主義によって駆逐された数々のアイディアの屍が織りなす山の頂に孤独に生き残った存在であることは、諸兄らもご存知の通りだ。その屍たちはかつて「別案」「複数案」と呼ばれ、人格と設定を与えられ本案との殺し合いを強要され、負け、死んでいった。賽の河原の石積みのごとく、我々は無意味な別案

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働いてみて痛感した、仕事におけるコミュニケーションで大事なこと

働いてみて痛感した、仕事におけるコミュニケーションで大事なこと

社会人になってそろそろ1年4ヶ月目、学生時代にインターンをしていたこともあったのですが、大学生までは基本知り合った友達や先生とせいぜいコミュニケーションするかどうかの日々でした。

社会人になると、いきなり関わる人が増え、その人のこともよくわからず、一緒に仕事することになります。

私が配属されてから、仕事上でイラっとしたり、落ち込んだりするときって、自分が実装できないとかわからない以外だと、だい

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性格に善悪はなく違いがあるだけ

Facebookのプライバシー侵害で活用されて話題になった、性格判断方法があります。

ビッグ5というもので、人の性格を外向さ、神経質さ、開放性、協調性、誠実さの5つの要素で捉えます。それぞれの程度の高低の組み合わせがその人の性格になります。

面白いのが、どの性格であれば優れているということではなく、それぞれに違いがあるというだけという点です。自分や周りの人の特徴を理解すると、それぞれの行動の理

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モノづくりの解像度の話

モノづくりの解像度の話

デザイナーの仕事のコアは、クライアントやユーザーが考える漠然としたイメージやビジョンの解像度を高めることだと思う。

たとえば、ユーザーの観察した「概念の解像度」がこれぐらいだったら…

それを精緻化して、これぐらい「概念の解像度」を高めて代弁するのが、デザイナーの役割だと思う。

ところがよくある残念なシナリオとして、一歩さがって俯瞰してみると…実はこんな風になっているケースも多い。

全体傾向

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