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コラム

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思いついたことをつらつらと書いています。現代の方丈記。
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記事一覧

ぶつぶつ唱える言葉の学び

私は新しい言語を学ぶ際には、口でひたすらぶつぶつ唱えるようにしている。これにはコツがあって毎日、継続して同じ文法書をはじめから唱えることがコツである。発音や変化表などはからだで覚えてしまおうという魂胆である。古典ギリシア語やラテン語などの古典語は身につくまでに10年スパンで時間がかかるから注意しなくてはならない。CDががついている言語の語学書は一日に10課くらいまでぶつぶつ唱えて必要な単語と文法事

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古典ギリシア語とルーマニア語と

最近、古典ギリシア語とルーマニア語を学びはじめました。どちらもCDがある教材でわかりやすくて重宝しています。言語を学ぶと元気になるのは気のせいでしょうか?坂口安吾の『勉強記』にもサンスクリット語を学ぶ主人公が登場して大活躍します。ルーマニア語は済東鉄腸さんが書いた『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』を読んでルーマニア語の虜になり

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ニコス・カザンザキスの『キリストはふたたび十字架に』を読んでいて思いついたことなど

現代ギリシャの作家にニコス・カザンザキスという作家がいる。この作家は映画化された『その男、ゾルバ』の原作者でも有名な作家であり、1883年、トルコの支配下にあったクレタ島イラクリオンに生まれ、アテネ大学法学部を卒業後、1906年に小説『蛇と百合』で小説家としてのスタートを切る。小説や戯曲の執筆とともに、哲学書の翻訳を手掛け、1912年には志願兵としてバルカン戦争に従軍、炭鉱開発やヴェ二ゼロス政権の

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映画について

 アンドレイ・タルコフスキーとゴダールの映画をよく観るようになった。『ノスタルジア』(タルコフスキー監督)や『気狂いピエロ』(ゴダール監督)などだ。
 私はタルコフスキー監督の日記をよく読むのだが、「映像の詩人」と言われるように日記も詩的で映像的である。『タルコフスキー日記』にはドストエフスキーの『未成年』のことが書かれており、映画化したいらしい記述があった。タルコフスキー監督の作品は水の描写が多

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多言語学習の鬼

 最近、語学学習にはまっている。現代ギリシア語、コイネーギリシア語、古典ギリシア語の勉強が面白くて仕方がない。図書館で『その男ゾルバ』という映画のDVDを観始めたらギリシアに行きたい(いつかは)気持ちが芽生えてそれがギリシア語学習のモチベーションになっている。ほかにもアテネ大学法学部を出たテオ・アンゲロプロス監督の映画『旅芸人の記録』も観ごたえがあって232分の超大作だが一気にひきこまれた。レジス

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「メモ書き」

マッキンゼーで働いていた赤羽雄二さんの著書『0秒思考』を読み終えた。A4用紙を横にしてバインダーのクリップが右にくるようにしてに1分間で1枚10枚10分で書くというワークのノウハウが書かれてあった。ふだんぼんやりとかんがえていること、人に言えないこと、読書会の企画書など頭にあったもやもやがすっきりしていく。

 しかし、はじめのころは1枚1分で10枚そして10分できない。ぼくの場合書くのがおそいの

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作家は苦悩する道

 新しい言葉を常につくり出さなければならない作家は苦悩する道だ。ぼくは作家になりたい。小説家になりたい。しかし、言葉をクリエイションする小説家は気持ちのうえで苦しむ。なぜ、苦しむのか、それは新しい言葉をクリエイションしなければ、それは職業にならないためだ。叫び声をあげて!ぼくのなかにクリエイションして小説でも断片でもかたちに残すことができなければ、それは単なる紙の屑にしかならない。

 「何でおま

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『個人的な体験』を読んで

 最後の最後まで何が起こるかわからない小説だったとぼくは思った。主人公のバードは予備校の講師をやりながら、アルコール依存症に苦悩する青年で、妻をもちながら火見子という女性と不倫していた。子どもはまだ、赤ん坊なのに何の運命のめぐりあわせなのか「脳ヘルニア」という障害をもって生まれてきてしまった。青年バードは酒に逃げて、はたまたアフリカに逃げようとも考えてしまう。医師も味方してくれず、逃げ回る主人公バ

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カミュ、本との出会い

 ぼくがまだ中学生だった頃、お決まりのように「読書感想文」という制作があった。制作というとたいそうなことだったが、現代の学生の頭を悩まし、あるいはインターネットのコピペですます学生もいるかもしれない。しかし、ぼくは国語の先生から名前を呼ばれ、「君の読書感想文、よく書けているよ。県で5本の指に入ったから」と言われたときは、うきうきしたものである。その時に書いた読書感想文はカミュの『異邦人』であった。

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ドストエフスキーの『作家の日記』からのドストエフスキー入門

ぼくはドストエフスキーが大好きだ。今日、ドストエフスキーの『作家の日記』を米川正夫訳で6巻BOXをAmazonで買った。ドストエフスキーは『作家の日記』という題名だが、純粋な日記ではない。雑誌に掲載する社会主義やキリスト教についての小咄(こばなし)がちりばめられている。ドストエフスキーは癲癇(てんかん)の持病があった。性格は粘着気質なので人物描写が異常にしつこい。ぼくが入院していた時、ドストエフス

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クリスマスには神のことを考察してしまう

図書館でフランシスコ会訳の新約聖書と田川健三という人が個人で翻訳した新約聖書を借りてきた。フランシスコ会訳はカトリックの信者がよく読まれている翻訳で、一方田川健三さんは信仰を全く持っていないのに聖書を翻訳している奇特な方で厳密な翻訳に定評がある。ぼくは一応クリスチャンなので聖書を真面目に読み比べをしている。ぼくはプロテスタントのクリスチャンなので新改訳聖書を信仰のよりどころにしているが、今年のクリ

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ベートーヴェンマニア

ぼくは生粋のベートーヴェンマニアだ。1番から9番までコンプリートされたCDBOXを愛聴している。ピアノソナタももっている。最後のピアノソナタの作品群だけであるが。今のところお気に入りは第8番である。退院してよかったのは好きな時に音楽を聴くことができるというよろこびである。ピアノソナタは第30番、第31番、第32がマウリツオ・ポリーニが演奏している。図書館でルドルフ・ゼルキンの素晴らしい演奏をDVD

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闘病日誌

ぼくは統合失調症とお医者さんにいわれている。べつに幻聴や幻覚が聞こえたり、見えたりしているわけではないし原因は話しがころころかわることが症状なのかもしれないなぁと1ヶ月間の入院生活で感じたことだ。自立めざしていろいろなことをチャレンジしている。日誌をかいたり、健康管理の表を看護学生さんがわざわざこしらえてくれたのでせっせと書いている。大きく入院生活で変わったことといえば、体重だ95㎏あったのが88

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ドイツ語とロシア語と数学の勉強

ドイツ語とロシア語と数学の勉強にはまっています。ドイツ語は伝説の語学者関口存男先生が書いた『関口・新ドイツ語の基礎』を例文を口ずさみながら文法と単語学習に励んでいます。ロシア語はNHK出版のロシア語文法という分厚い文法書を丸暗記しています。数学は白チャートと青チャートの解法暗記をして勉強しています。。