ぼくが一番、学ばせてもらった。

3/27の夜、インターンシップの報告会があります。学生のみなさんが去年の10月から半年間、活動に関わってくださいました(途中参加もたくさんありましたが)。

みなさんに教えるというよりは、ぼく自身も一緒になってつくっていくというスタンスでした。至らぬ点が多々ありながらも、みんなと進めてきた感じがします。

このプロジェクトをやりたい人!この役割を担いたい人!ということではなくて、場づくりやコミュニティづくりに関心のある人や、なんとなくという人も含めて、とりあえず集まって、他者に関わっていって。そうした中で、自分のあり方や関心、やってみたいことが見えていくというか、そういうプロセスのつくり方を意識しました。

とっても印象的な学生さんがいます。最初は「自分にはなにもできない。みんながいろいろやっているのがすごい。自分はどうすればいいのだろう。」と立ちすくんでいました。だけど、関わっていくうちに彼女自身がみるみる変わっていったのを感じました。自分の言葉を獲得していったような、そんな気がしました。素敵です。就活もがんばってね。

それはきっとぼくの力ではなくて、関わっている人たち同士が支え合ったからだと思っています。エンパワーし合ったんだと思っています。

ヒエラルキーのない組織の中で、どうやって物事を進めていくのか。しかも金銭的な報酬もない中で、どうやってモチベーションを維持し続けるのか。激しく、難しい問いだったと思いますし、そういった部分については、今後もいろいろと考えていきたいと思います(インターン生としての関わりの仕方はとっても多様です)。

どうやって関わるか、どんな言葉を使うか、どんな振る舞いをするか、ということもたくさん学ばせていただきました。力を持っている側は、自分が持っている力に気がつかないので、そのことを強く意識させてもらったように思います。自分自身、言葉や振る舞いもずいぶん変わったように感じます。ありがとうございます。

インターンの学生の振り返りの言葉を少し借りたいと思います。

・自分という存在を保てるようになりました。そして、だからこそ心の中に他者が存在するようになりました。
・人と比べたり、評価されたりするのはすごく嫌いだけど、(周囲の人たちが)今までの自分と比べて今の自分を評価してくれて、かつそれがいい評価なのは嬉しいし、自分に自信を持てるようになる要素だと思った。
・自分が大切にしたいことやみたい世界についてなんとなくわかるようになってきたかもしれない。このことは自分にとって生きる希望を見つけたみたいにすごく大きいです。
・人はそれぞれのストーリーがあるからお互いに完全にわかり合うことはできないけれど、わかり合いたいと願う気持ちやその姿勢や過程はめちゃくちゃ価値のあるものだと気づかせてもらった。
・社会を変えたいとか、この課題を解決したい、というものが自分の中にあまりなくて、別の面談でそういったことを聞かれたときに言葉に詰まってしまった経験があった。けれど、藤本さん含め、そういった漠然としたとらえどころのないものじゃなくて、足もとを見つめて、そこからなにができるかを考えてなにかをつくってみる、たのしんでみるという方法もちゃんとあることを学ばせてもらい、ある意味背中を押してもらったような感覚になった。

などなど。うれしいし、すばらしい。

3月27日(水)の夜(19時〜21時)は、尼崎ENGAWA化計画のインターン生の報告会です。関心のある方は、ぜひいらしてください。

https://www.facebook.com/events/2780674448616644/


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藤本 遼|株式会社ここにある代表取締役|場を編む人
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