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実践するドラッカー 事業編

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『実践するドラッカー 事業編』を参考に、日々感じることをつづっています。 毎週木曜日更新予定です♪
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#書籍紹介

対面しているあなたと、あなたの大切な人は、一つのリンゴを見ても別の見方をしているはずです。お互いの価値・欲求・現実、どれだけ知っていて、どれくらい違っていましたか?[事業編 #33]

対面しているあなたと、あなたの大切な人は、一つのリンゴを見ても別の見方をしているはずです。お互いの価値・欲求・現実、どれだけ知っていて、どれくらい違っていましたか?[事業編 #33]

顧客が知りたいことは、製品なりサービスなりが、どれだけのことをしてくれるかだけである。顧客にとっての関心は、自分にとっての価値、欲求、現実である。

『マネジメント(上)』第Ⅰ部 マネジメントの役割
第7章 目的とミッション p100より

「現実」
ひとりとして同じ人生も状況もありませんので、同じ事象を見ていても、ひとりひとりの現実は違うものになります。

「欲求」
現実が一人ひとり異なるのであ

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モノ・サービスの誕生秘話には、顧客の想いは詰まっていますか? 込められた想いの差が、顧客に受け入れられている度合いの差、だと思います。[事業編 #31]

モノ・サービスの誕生秘話には、顧客の想いは詰まっていますか? 込められた想いの差が、顧客に受け入れられている度合いの差、だと思います。[事業編 #31]

これまでマーケティングは、販売に関する全職能の遂行を意味するにすぎなかった。それではまだ販売である。われわれの製品からスタートしている。われわれの市場を探している。これに対し真のマーケティングは顧客からスタートする。

『マネジメント(エッセンシャル版)』 Part1 マネジメントの使命
第1章 企業の成果 p17より

現在、販売・提供されているモノ・サービスのうち、発案者が提供したくて出来上が

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これこそ自分が求めていたモノ・サービスだ!! と思うものは何ですか? なぜそう感じたのでしょうか?[事業編 #30]

これこそ自分が求めていたモノ・サービスだ!! と思うものは何ですか? なぜそう感じたのでしょうか?[事業編 #30]

マーケティングとは、顧客のニーズ、欲求、価値と、サービスの提供者である組織の製品、価値、姿勢とを合致させるための仕事である。

『非営利組織の経営』
第Ⅱ部 マーケティング、イノベーション、資金源開拓
第3章 非営利組織のマーケティング戦略ーフィリップ・コトラーとの対話 p94より

本当に欲しいもの、本当にありたい自分、本当に目指すべき社会……言語化できますか?

世の中にあふれているモノ・サー

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あなたもマーケターです。部署なんて関係ありません。より良いモノ・サービスを提供するためには、あなたがマーケターであることも大切な条件の一つです。[事業編 #29]

あなたもマーケターです。部署なんて関係ありません。より良いモノ・サービスを提供するためには、あなたがマーケターであることも大切な条件の一つです。[事業編 #29]

マーケティングとは、企業の成果すなわち顧客の観点から見た企業そのものである。したがってマーケティングに対する関心と責任は、企業のあらゆる分野に浸透させなければならない。

『マネジメント(上)』 第Ⅰ部 マネジメントの役割
第6章 企業とは何か p76より

ここを外してはいけないのでは!? と思うので、佐藤先生の解説を引用します。
「マーケティングとは、テクニカルなものではなく、営利非営利を問わ

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マーケティングってどんなものですか?誰のために何のためにやるのでしょう?[事業編 #28]

マーケティングってどんなものですか?誰のために何のためにやるのでしょう?[事業編 #28]

販売とマーケティングは逆である。同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。もちろんなんらかの販売は必要である。だがマーケティングの理想は、販売を不要にすることである。

『マネジメント(エッセンシャル版)』 Part1 マネジメントの使命
第1章 企業の成果 p17より

販売を不要にするためにマーケティングを行う。

マーケティングの書籍を読んだり、お話を聞いたりした後に、この引用部分

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100年続くイノベーションの歴史から、あなたが起こすべきイノベーションを考えてみましょう!![事業編 #26]

100年続くイノベーションの歴史から、あなたが起こすべきイノベーションを考えてみましょう!![事業編 #26]

リチャード・ウォーレン・シアーズの事業は、鉄道会社の電信技手時代、時計の卸売りの内職から始まりました。(中略)
環境変化をとらえた同社のイノベーションの効果は、1970年代まで続きました。

【物語で学ぶ シアーズ物語ー「顧客創造」の真髄】

1870年代から約100年続くイノベーションの歴史です。
シアーズといえば、アメリカの家庭には聖書のようにシアーズのカタログが配置されていた、ということで有

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あなたが提供するモノ・サービスの主戦場はどこでしょう? 一段俯瞰してみたら新しい主戦場が見えてきませんか?[事業編 #24]

あなたが提供するモノ・サービスの主戦場はどこでしょう? 一段俯瞰してみたら新しい主戦場が見えてきませんか?[事業編 #24]

顧客が買うものは満足であるという事実から、あらゆる製品とサービスが突然、まったく異なる生産、流通、販売のされ方をしている他産業の製品やサービスと競争関係に置かれる。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p119より

商品が売れなくなった……。
営業に行っても話を聞いてもらえなくなった……。
業界全体が元気がなくなってきた……。

そんな状態に陥ったとき

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満足はそのものは購入できません。あなたが満たそうとしているものは、顧客が満たされようとしているものと一致していますか?[事業編 #23]

満足はそのものは購入できません。あなたが満たそうとしているものは、顧客が満たされようとしているものと一致していますか?[事業編 #23]

企業が売っていると考えているものを顧客が買っていることは稀である。(中略)顧客は満足を買っている。しかし誰も、顧客満足そのものを生産したり供給したりはできない。満足を得るための手段をつくって引き渡せるにすぎない。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p118より

あなたが売り出したい、売り上げを伸ばしたいモノ・サービスは、何をきっかけに生まれたのでしょ

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顧客の決定だけで、事業の独自性は生まれません。どこで、どんな方法で獲得できますか? 思ってもいない使われ方をしていませんか?[事業編 #22]

顧客の決定だけで、事業の独自性は生まれません。どこで、どんな方法で獲得できますか? 思ってもいない使われ方をしていませんか?[事業編 #22]

素材産業や用途産業では、マーケティング分析は、顧客ではなく市場や用途からスタートすればよい。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p127より

佐藤先生の解説を引用します。
「ドラッカー教授は、「外部からの事業の見方には、三つの側面がある。すなわち『誰が買うか』だけでなく、『どこで買うか』『何のために買うか』という視点である。あらゆる企業が、顧客、市場

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売れない理由は、あなたが売りたい理由で売っているからです。売れている理由は、顧客の合理性に適合しているからです。[事業編 #19]

売れない理由は、あなたが売りたい理由で売っているからです。売れている理由は、顧客の合理性に適合しているからです。[事業編 #19]

顧客は合理的である。不合理であると考えるのは危険である。(中略)顧客の合理性に適応すること、あるいは顧客の合理性を変えようとすることが、メーカーや供給者の仕事である。そのためにはまず、顧客の合理性を理解しそれを尊重しなければならない。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p122より

良い商品なのに、顧客に手に取ってもらえない……。
「良い商品なんだか

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顧客が購入するのはモノ・サービスではありません。それらから得られる体験・感動です♪[事業編 #16]

顧客が購入するのはモノ・サービスではありません。それらから得られる体験・感動です♪[事業編 #16]

企業とは何かを決めるのは顧客である。なぜなら顧客だけが、財やサービスに対する支払いの意志を持ち、経済資源を富に、モノを財貨に変えるからである。しかも顧客が価値を認め購入するものは、財やサービスそのものではない。財やサービスが提供するもの、すなわち効用である。

『マネジメント(エッセンシャル版)』Part1 マネジメントの使命
第1章 企業の成果 p16より

ホームセンターを思い浮かべてください

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その事業は、どんな顧客を創造しているのでしょう。未来の顧客の姿を想像できなければ、事業は衰退してしまいます。[事業編 #15]

その事業は、どんな顧客を創造しているのでしょう。未来の顧客の姿を想像できなければ、事業は衰退してしまいます。[事業編 #15]

事業の目的は顧客の創造である。買わないことを選択できる第三者が、喜んで自らの購買力と交換してくれるものを供給することである。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p114より

生きていく中で顧客として、買う、という選択をしています。
他の商品との差別化の内容を熟慮して買う場合もあるでしょうし、安いからという理由で選択する場合もあります。
そのサービスそ

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満たしたいものは何ですか? その欲求は自分発信ですか? 顧客による発信ですか?[事業編 #14]

満たしたいものは何ですか? その欲求は自分発信ですか? 顧客による発信ですか?[事業編 #14]

顧客こそ企業の基盤である。顧客こそが企業を存続させる。顧客こそが雇用を生み出す。その顧客の欲求とニーズに応えるために、社会は富を生み出す資源を企業に負託する。

『マネジメント(上)』第Ⅰ部 マネジメントの役割
第6章 企業とは何か p74より

やりたいことをやる、ということは、継続するための原動力となるので良いことだよな、とは思っています。
それよりも、求められていることを愚直に実行する、とい

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戦略、立てるのはいいのですが、そこで解決したい問題、果たしたい目的は何のため、誰のためなんでしょう?[事業編 #11]

戦略、立てるのはいいのですが、そこで解決したい問題、果たしたい目的は何のため、誰のためなんでしょう?[事業編 #11]

事業の定義を現実の成果に結びつけるものが経営戦略である。経営戦略の目的は、組織をして、その望む成果を上げさせることである。(中略)同時に、経営戦略は事業の定義の適切さを明らかにする。経営戦略が望ましい成果を上げないときには、事業の定義を考え直さなければならない。

『明日を支配するもの』 第2章 経営戦略の前提が変わる 21世紀の現実
p48より

「事業とは、市場において知識という資源を経済価値

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