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組織に関わるものをまとめたもの

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記事一覧

組織づくりの手順について考えてみる

組織づくりの手順について考えてみる

組織の存在意義なぜ組織を作るのか。
ここでは企業という枠の中の話をする。
企業において組織を作るのは目的があるからである。
なお、組織といっても粒度があるのでここでは「事業部」という粒度の組織とする。
事業部は特定の事業を成すために存在する。
事業は社会に対して価値を提供するために存在する。
つまり、価値を提供するために組織は存在する。
価値提供こそが組織の存在意義である。
指揮命令、制御のために

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組織体制について考えてみる

組織体制について考えてみる

一口に組織と言っても「会社」「部門」「チーム」などの粒度がある。
まずは抽象的(大枠)なところから考える。

なぜ組織が必要か組織の形にはなんらかの目的が存在する。(それが合理的であるかどうかは別である点は留意しておきたい。)
大前提守らなければならないルールが存在する。
会社であれば会社法などの法律に従う必要がある。
まずはそのルールに沿った体制を整えることになる。

スタートアップであれば社長

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正しさとはどこから来るのか。組織文化とは何か。

正しさとは軽んじて表現するなら「お気持ち」であり、崇高な表現をするなら「信念」である。

人には思想・信念がある。
自分の信じるものが正しいし、そうでないものは正しくないのだ。
しかし勘違いしてはならないのは、それはおおよそ自分の中でしか成り立たない正しさだ。
「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」という言葉に集約される。

人は正しいと思うことをやるのであって、その正しさを完璧に

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マネージャーの仕事

マネージャーとして手の及ぶ範囲は配下のメンバーのみであるため、チームやメンバーに対する働きかけをメインで行うことになる。
が、残念ながらそれだけでは十分であるとは言えない。
下だけでなく上(部長及び経営層その他ステークホルダー)への働きかけが必要である。(上下関係にない横とは協力関係であれるようにすべきだが、ここでは割愛)

・ステークホルダーを正確に把握し、正しく情報を伝える
・上長に対して決断

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目標とはなんなのか

目標とはなんなのか

エクスキューズ組織は人によって構成され、人は感情により左右されるため、必ずしも論理的には物事が運ばないことが組織の難しさである。
以下、感情を無視した記述もあるかもしれないが、実運用において感情を無視するのはやめたほうが良い。

はじめに「目標」とは評価されるからするとか、評価されないからやらないという類のものではない。
そもそも「目標」と「評価」は切り離して考えるべきもので、「目標」は「業績」を

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チームで学び続けるアイデア

チームで学び続けるアイデア

カオスエンジニアリングというものがあるが、チーム運営においても使えるかもしれない。
例えば誰かが急に休んだ時にどうするかとか、タスクを誰でも取れるようにするかとか
そういった状況を普段から擬似的に再現してみるといざというときに慌てふためかずに済む。
避難訓練と一緒かも

ユニコーン企業のひみつを読んで

ユニコーン企業のひみつを読んで

(構成は適当)

ユニコーン企業はスクラムなんてやってないみたいなこと書いてあるけど、スクラムの「守・破・離」で言えば守も破も超えて離にいるんだと思った。
この本を読んだところで自分のいる組織がユニコーン企業と同じ状態に持っていけると思わない方がいい。
手法だけ真似たとてそこに何層にも積み重ねられた経験とそれによって醸成された文化は残念ながら真似できるものではない。
手法を真似て成功できるならもっ

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理想を伝える

理想を伝える

自分の中の理想(期待)と現実(相手の行動)が擦り合わない。
そうするとその相手に対して文句を言ったり、不機嫌な態度をとったりしてしまうことがあります。
自分からすれば相手の行動が変わることが正であり、相手側に問題があるという捉え方をするのが自然です。
でも、文句を言ったら人の行動が変わりますか?

相手の立場に立って考えてみるとわかりますが(自分自身も相手側の立場を何度か経験しているはず)、「なん

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計画のグレシャムの法則

計画のグレシャムの法則

オーガニゼーションズ 第2版 より

# 悪貨は良貨を駆逐する
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉でよく知られる、金本位制の経済学の法則。
英国の財政家である Sir Thomas Gresham による表現。

# 計画のグレシャムの法則経済学の話であるが、これは組織論にも当てはめられる。
どういうことかというと
- 「悪化 = ルーチンワーク」
- 「良貨 = 計画」
として「ルーチンワークは

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チームビルディング(心理的安全性の構築)の必要性を脳の働きから理解してみる

チームビルディング(心理的安全性の構築)の必要性を脳の働きから理解してみる

あんまり上手くまとめられてないので、あとで修正するかも。

# オキシトシン分泌 → 接近 → 味方 → 共感(ミラーニューロン活性化)- 脳は無意識的に出会う人が敵か味方を判断している。
- 味方と判断した相手には共感しやすく、敵と判断した相手には共感しにくい。
- 味方に囲まれた環境であると、人は思考に十分なリソースを割くことができるようになる。

## ミラーニューロンミラーニューロンはWi

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チームビルディングのために買ったエンゲージメントカードが届いた

チームビルディングのために買ったエンゲージメントカードが届いた



チームビルディングのために使えそうだなーと思って買ったんだが、、、
新型コロナウィルスの影響で在宅勤務になったので、使うのが難しくなってしまった・・・
リモートでもできる方法を模索しよう

アプリシエイティブ・インクワイアリー

アプリシエイティブ・インクワイアリー(AI)は対話型組織開発の手法のひとつ。
その対話型組織開発――その理論的系譜と実践(https://amzn.to/2J3Qvj7
で紹介されている「アプリシエイティブ・インクワイアリー」について記す。

アプリシエイティブ・インクワイアリーAIは問題解決の手法ではなく、生成的能力を通して問題に取り組む手法であることを提示した。
# 引用元
ジャルヴァース・

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議論

論理的な議論に向いているテーマ、向いていないテーマが存在する。

向いているテーマメリットやデメリットで語れるようなもの。

向いていないテーマ言葉の定義の争いになるようなもの。
たとえば、「エンジニアはコミュニケーションが苦手であるか。」というテーマであれば、コミュニケーションとはどういった類のものを指すのか、といった言葉の定義の争いがまず始まるようなもの。

価値観
たとえば、「目玉焼きにかけ

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品質が向上しない構造(システム)



制約総労働時間

1つ目のループ(OKR達成ループ)品質が下がると、不具合が起きやすくなる
不具合が頻発すると、不具合への対応時間も増える
不具合対応に時間が取られるとOKR達成が遠のく
OKR達成が遠のくと、外部および内部からの達成の要求が強くなる
要求が強くなると、OKR達成にかける時間を増やすようになる
OKR達成にかける時間を増やすようになると、品質向上のための時間が減る
品質向上のた

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