アプリシエイティブ・インクワイアリー

アプリシエイティブ・インクワイアリー(AI)は対話型組織開発の手法のひとつ。
その対話型組織開発――その理論的系譜と実践(https://amzn.to/2J3Qvj7
で紹介されている「アプリシエイティブ・インクワイアリー」について記す。

アプリシエイティブ・インクワイアリー

AIは問題解決の手法ではなく、生成的能力を通して問題に取り組む手法であることを提示した。
# 引用元
ジャルヴァース・R・ブッシュ,ロバート・J・マーシャク,エドガー・H・シャイン. 対話型組織開発その理論的系譜と実践 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3408-3409). Kindle 版.

今までのやり方では、なぜうまく行かなかったのか課題を発見・分析し、それを解決するといった、ネガティブな面からの取り組みである。
一方でアプリシエイティブ・インクワイアリーは、ポジティブな面からの取り組みである。(肯定的探求)
やり方はググればいくらでも出てくるが、単にやり方を真似て実施するのではなく継続的に実施することで効果を高めていかなければ意味がない。
創発的な組織開発を行っていくためにその手法を取るのだということを、常々認識しておく必要がある。
また、注意しなければならないのは、アプリシエイティブ・インクワイアリーは診断型ODのマインドセットではなく、対話型ODのマインドセットで実践しなければその効果を得られないということである。

なぜなら、ブッシュとカッサムの研究(BusheandKassam,2005)は、いわゆる対話型のマインドセットの前提に基づいて実践されたAIのプロジェクトのみが、結果的に転換的な変革を成功させたことを明らかにしているからである。
# 引用元
ジャルヴァース・R・ブッシュ,ロバート・J・マーシャク,エドガー・H・シャイン. 対話型組織開発その理論的系譜と実践 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.872-874). Kindle 版.


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