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組織づくりの手順について考えてみる

組織の存在意義

なぜ組織を作るのか。
ここでは企業という枠の中の話をする。
企業において組織を作るのは目的があるからである。
なお、組織といっても粒度があるのでここでは「事業部」という粒度の組織とする。
事業部は特定の事業を成すために存在する。
事業は社会に対して価値を提供するために存在する。
つまり、価値を提供するために組織は存在する。
価値提供こそが組織の存在意義である。
指揮命令、制御のために組織があるのではなく、目的を果たすために組織が存在するのである。

ということは、まず必要になるのは「どのような価値を提供するか」が必要となる。

提供価値

ここでいう提供価値とはKPIとかKGIとかそういう指標の話ではないし、売り上げや利益の話ではない。
ビジョン、ミッションの話である。
例えばwoven planetのビジョンは「Mobility to Love, Safety to Live」であり、ミッションは「安全でスマートな、人に寄り添うモビリティを世界に届ける」である。
「自動運転できる車を作る」のではない。
例えばGoogleのミッションは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」である。
「最高の検索サービスを提供する」のではない。

企業のミッションを例に挙げたが、事業部であっても同じである。
目指すべき北極星を見つけ、その北極星に向けて船を漕ぐ。
存在意義のない事業は求心力がなく、瓦解する。
そこに居る価値を感じないなら人は離れていく。

KGI/KPI

売上や利益が大事ではないとは言わないが、正しく価値を提供できていれば自ずと売上はついてくる。(理想論とも思えるがそう信じるべきだ)
「N億円の売上を上げる」といったKGI/KPIを第一に据えてはならない。
第一に据えるべきは「存在意義」である。
KGI/KPIはその取り扱いによっては誤った道を進みかねない。取り扱いに十分気をつけなければならない。
短期的にKGI/KPIを追い求めるあまり、自分たちの存在意義を見失いかねない。

Appendix

https://about.google
https://about.google/philosophy/?hl=ja
https://www.woven-planet.global/jp/who-we-are
https://jobs.netflix.com/culture?lang=日本語


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