見出し画像

【勉強会参加】不動産VS投資信託 結局どっちが「お得」なのか?

今回参加したのは大阪の「つかえるFP梅田SG」の勉強会。『FP目線から見た証券投資VS不動産投資』です。
講師はメディアで活躍中のCFPⓇ・1級ファイナンシャルプランナーの水野圭子先生。住宅ローンアドバイザーで証券外務員二種の資格をお持ちです。




『FP目線から見た証券投資VS不動産投資』

「このセミナーは、「今後、インフレになって預貯金の価値が目減りしていくので、株や投資信託などの「証券投資」や、大家になって家賃を得る「不動産投資」などで、目減りしていく部分を補っていきましょう」というお話。
このレジュメの内容に情報を加えて「証券投資」と「不動産投資」のメリットとデメリットをまとめてみました。

証券投資(株式・投資信託・債券)のメリット・デメリット

株式投資のメリット

・少額(単元未満株なら1か月100円~)からスタートできる
・配当金と売却益が見込める
・換金しやすい

株式投資のデメリット

・株式市場の値動きと連動して評価額が極端に変わる
・投資していた会社が破綻すると投資したお金はゼロになる
・自分で投資する銘柄を選ばなければいけない

投資信託のメリット

・資産運用のプロにお任せできる
・リスク分散が可能
・金融機関やサービスによっては100円程度の積み立てからスタートできる

投資信託のデメリット

・自分の好きなようには運用できない
・元本割れのリスクがある
・投資信託を保有している間、信託報酬(管理運用手数料)が必要
・解約する時に信託財産留保額(売却手数料)が必要になる

債券のメリット

・元本割れしないので安全性が高い
・1万円から少額投資が可能
・利率が保証されている
・毎月発行されているので買いやすい

債券のデメリット

・途中で換金することもできるが、売却損が出るリスクがある
・収益性はあまり高くない
・社債の場合は、発行した会社が破綻すると価値がゼロになる
・個人向け国債は途中解約できるのが1年以降で、すぐに換金できない

参照元:日本証券業協会公式サイト

不動産投資のメリット・デメリット

不動産投資のメリット

・安定した賃料収入が得られる
・不動産価値は下がりにくく、家賃は上げられるので、インフレ対策に向いている
・土地を担保に銀行から資金を借りて、家賃からローンを返済した残りの金額が手元に残る
・ローンを組めば団体信用生命保険に加入するので、生命保険料が節約できる
・管理を外注化すれば、自分は何もせずに不動産収入を得ることができる
・相続対策として役に立つ

不動産投資のデメリット

・希望の建物を買うタイミングが難しい
・空き室が出て予定通りの収入が入らないリスクがある
・周辺のアパートやマンションの状況によっては、家賃を下げなければならない
・入居者募集の広告費や修繕費などの経費かかる
・「家賃保証」とうたう業者でも「家賃保証期間」が限定されていることが多い
・災害に遭うリスクがある
・売却する時、自分の思う値段で売れにくい

IFA・金融FPの水野圭子先生の目線

証券投資と不動産投資の合わせ技で資産形成を

「証券投資VS不動産投資」、講師の水野先生のお話をまとめると

・証券投資には、新NISAやidecoなど、長期的な資産運用をサポートする国の政策があるので、積極的に活用するべき
・長期的な資産運用として、性質の違う不動産投資(ワンルームマンション投資)との組み合わせも考えるのがおすすめ

ただし、終活アドバイザーで福祉住環境コーディネーターのFPこみなみは、証券外務員二種と住宅ローンアドバイザーの資格を持つ、水野先生とは、少し意見が違います。

母のアパート経営を手伝っていた、ライフのFPこみなみの目線

不動産投資の実際の利回りは?

私の母は2018年までアパートを経営していました。
大阪府内の閑静な住宅地に建つ中古のアパートを、ローンを組んで一棟丸ごと買い、10年以上、大家として管理していましたが、亡くなる直前に売却しました。

家賃からアパートのローンと諸経費を差し引いて、利回りは8%。
ゼロ金利政策が続いていた2000年代としては、高利回りの資産運用ですが、母の気苦労が絶えませんでしたね。

不動産投資は「現物購入」以外にも方法がある

入居者の管理は管理会社に任せたけれども、細かいところは、あまりいきとどかず、細かい部分の掃除などを、母が自分ですることも多々ありました。
私もアパートの掃除などの手伝いをしていましたが、「不動産経営」って、入居者のトラブルが多くて大変です。
もちろん、全部を管理会社に任せてもよいのですが、諸経費が高くなり、中古物件では採算が取れなくなるリスクもありました。
そして、元々中古で買った物件だったので、値下げしても、売却するのに時間がかかりました。

不動産投資には向き不向きがあります。
「親からもらった土地がある」「家賃で長期的に安定収入を得たい」「人の面倒を見るのが好き」「子どもが払う相続税を少なくしたい」といった方には、不動産投資がおすすめですが、「不動産投資には興味があるけれども、ローンを組んで投資するのは自信がない」という方には「REIT(Real Estate Investment Trust :不動産投資信託)を検討してみるとよいでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
またお目にかかりましょう。


*ここでは、FPこみなみ(AFP認定者)が、独自の目線で、お金に関する話題について解説しています。あくまで個人的見解で、日本FP協会の見解ではないことをご了承ください。(写真:Yuka Shimamura)

【PR:FPこみなみの執筆実績】

仕事実績リスト
https://fpk2017.jp/works

ブログ:FPこみなみの「もらえるお金一問一答」
https://fpk2017.jp/

2023年11月30日 日本年金機構主催 令和5年度「わたしと年金」エッセイにて厚生労働大臣賞受賞を受賞しました。

日本年金機構:令和5年度「わたしと年金」エッセイ審査結果について
https://www.nenkin.go.jp/info/torikumi/nenkin-essay/20231130.html
厚生労働大臣賞受賞作品
https://www.nenkin.go.jp/info/torikumi/nenkin-essay/20231130.files/01.pdf

厚生労働省フォトレポート 令和5年度「わたしと年金」エッセイ厚生労働大臣賞表彰式
https://www.mhlw.go.jp/stf/photo/2023/11/ph1130-02.html


この記事が参加している募集

最近の学び

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?