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『たまごっち』の再ブームを見て思うこと

さて、最近たまごっちが再ブームしてるみたいです。

最初にたまごっちが流行したのは1997年頃なので、約25年ぶりのブームですね。

キャラに餌をあげたり、うんこをしたり、ちゃんと育てなければ死ぬとか。

当時は「死ぬてなんやねん」なんて思っていましたが、確かに死ぬという要素は子供のおもちゃに無かったので画期的だったと思います。

今となってはちょっと育ててみたい気持ちもありますが、わざわざ買うほどではないのが正直なところ。


まあこのように、むかし流行った『たまごっち』がまた注目されているというのはなんか嬉しいですね。

さてこの『再ブーム』、ひとつ疑問があります。

この『再ブーム』って、たまたま起きてるのでしょうか、狙って起きてるのでしょうか。

ちょっと再ブーム現象について真剣に考えたいと思います。


「再ブーム」は偶然起きてるのか、狙って起きてるのか

たまごっちの再ブームもそうですが、最近では結構な数の再ブームが起きています。

例えば、『パインアメ』の再ブーム。

大阪駅の阪急でパインアメ缶が販売されたときには、発売して速攻で完売してました。

メルカリに1缶2万円で出品されるという、転売ヤーの餌食にもなっていました。

生まれてこの方、空缶に何を入れたら良いのかわかりません

あとは準喫茶の再ブーム。

いわゆるZ世代を中心に、Instagramで喫茶店のレトロな飲み物が流行ってました。

全く世代ではありませんが確かにソーダフロートには懐かしさや、落ち着く感じがしなくもないです(ちなみにスタバのメロンは飲みました)。


このように再ブームというものが、たびたび話題になります。

これほど再ブームが多いと、なんだか偶然起きたにしては出来過ぎているような気がします。

だとするとこの『再ブーム』、狙って起きてるんじゃないかと。

企業側の「そろそろお金が余った連中のノスタルジックを喚起して、思い出消費をさせてやろう」という魂胆が見え隠れしています。

まあ私もついつい昔のゲームやアニメがグッズ化されると買ってしまうので、うまく手のひらで転がされています。


再ブームが起きるには?

再ブームと聞くとちょっとワクワクします。

それこそFF7のリメイクが出た時には、嬉しさのあまり1人で「ハカ」をしました。

なんの意味があるかは知らんけどテストステロン増えそう

さて、この再ブーム起きるきっかけはいろいろあります。

ですが大きく分けると以下の2つに集約されると思います。


①ずっと販売していたが次第に売れなくなり、ふとしたきっかけで急にまた売れるようになった。

②企業側がノスタルジックを喚起して、売り上げ拡大のために狙って再ブームを起こしている。


では今回のたまごっちブームはどちらか。

まあ確実に②の方ですね。


ヴィレッジヴァンガードではたまごっちブームとして、たまごっち関連のグッズが大量に売られていました。

とすると、人気が無くなってからまた急に火が付いたわけではなさそうです。

また、価格はある程度高め。

売り上げ拡大を狙って、ある程度高くても買ってくれる消費者層を狙っているという意図が見えてきます。

じゃあこのブーム、いったい誰を狙っているんでしょうか。


全力で無駄遣いできるのは誰か?

ふと「いまの日本でお金を全力で無駄遣いできる層はどこだろう」と思ったことがあります。

恐らくいつの時代も小学生~大学生までは無駄遣いなんてできません。

お小遣いは少なく、交際費や学校帰りにマクドを買うのに忙しいからという理由があります。

あと30代~40代も結婚や子育てに忙しく、自由に使えるお金というものはあんまりないイメージがあります。

じゃあ50代以降は?というと、50代以降の方々も退職や老後など、不安要素が多いため好き勝手お金を使える人は少ないように思います。

じゃあどの年代が一番お金を使えるか。

そう、20代ですね。ましてや独身会社員なら最強です。


一般的に自由に使えるお金は1万円~3万円と言われています。

しかし、実際に20代で独身かつしっかり会社員として働いている人間が自由に使えるお金はいくらか。

例えば月に20万円の手取りがあるとして、家賃や光熱費、食費などもろもろ引いても月に5万円ぐらいは残ります。

さらにボーナスが出れば丸々そのお金が自由に使えます。

だとすると、年間では少なく見積もっても100万円以上のお金が余っています。

そんな可処分所得の多い20代会社員が狙われるのは当たり前です。

それにたまごっちが好きな世代というのは、2000年前後に小学生だった世代。

つまり現在の20代前半~30代前半が該当します。

そう考えると、企業側からしたらこんな無駄遣いできる層はこの世代か、シニア層しかいないわけです。

とすると、ノスタルジック消費で売り上げを拡大する戦略はとても賢い選択のように思います。


今後の消費の方向性について

いまの日本は便利になりまくってますので、実用的なものはもう飽和しています。

飽和は飽和もいいところで、いまや『立てられるしゃもじ』とか『使い捨てまな板』なんてものが出るくらいです。

つまり実用的なものは今後も少し改善した商品ぐらいしか出てきません。

この状況で売り上げをもっと伸ばすには、趣味・娯楽かテクノロジーぐらいいです。

その中でもやっぱり消費者の懐かしさにフォーカスした商品は増えてくるような気がします。

昔流行ったものが再ブームする流れは今後も永遠に続く、そんな気がします。

おわり


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