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【クリエイター向け】人が考えない言葉、見方をするトレーニング

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
モノづくりにおいて、他のクリエイターや今までとは違う、新たなアイデアを出していくことが求められます。

ところが、新たなアイデアがなかなか思い浮かばない……。そんな悩みとつねに戦っているクリエイターも多いようです。
 
一方、湯水のように絶え間なく新しいアイデアが思い浮かぶというクリエイターもいます。次々とアイデアが湧き出るクリエイターは、アイデアが勝手に降りてくるものなのでしょうか?
 
いえいえ、そんなことはないようです。
 
アイデアを生み出すためには、それなりの大量のインプットとトレーニングをしています。
 
月商100万円超の人気ハンドメイド作家にして、数々のハンドメイドクリエイーターを輩出してきたbon bon cherryハイジさんもその一人。
 
ハイジさんは、新刊『「ハンドメイド」で稼ぎたくなったら読む本』の中で、「人が考えない言葉、見方をするトレーニング」について詳しく解説しています。ハンドメイドに限らず、さまざまな分野のクリエイターに参考になるトレーニング法となっています。今回は、該当箇所を一部編集して公開します。

人が考えない言葉、見方をするトレーニング

 私はアイデアを生むために、昔からこんなトレーニングを行なっています。
 それは、通常ならあり得ない言葉と言葉を組み合わせる、言葉遊びのようなトレーニングです。
 たとえば、お題を「月」としたら、「月は丸い」「月が明るい」といった通常表現の他に「月は硬い」「月はおいしい」「月が笑う」「月がおとなしい」など、現実にはあり得ないであろう形容詞と結び合わせ、イメージを膨らませます。
「硬い月」とはどのようなデザインか。「笑っている月」を、どう表現するか。そんな想像力が身につくからです。
 これは、バンダイの宣伝部時代からやっています。キャッチコピーを作ったり、雑誌などに宣伝文章を載せるとき、外部に作成を依頼せずに私が書くこともありました。もちろん配属されてすぐに、うまい文章が書けるわけもなく、野球の100本ノックのようなこと
を繰り返し練習していました。実は、このときのやり方を、アクセサリーを販売する際にも応用しています。
 前述したように、そのアイデアを商品そのものに転換するときもあれば、販売の際のキャッチコピー、もしくはボディコピー(商品やブランドの魅力を伝える言葉)として用いることもあります。
 言葉以外にも、目に入った物を、違う視線で見つめるという訓練も行なっています。
 たとえば、ランチで出たパンやチーズを見て、「この食べ物をアクセサリーにすることはできるか?」と考えたり、アンティークの家具や器を見て、「素材やデザインとして使える部分はないか?」と想像したりと、本来、決められた以外の用途がどこかにないか、頭の中で変換する作業を行ないます。

クリエイターは、新しい価値をお客様に提案する存在

 なぜ、私がこのようなトレーニングを実践しているかというと、他の人とは違う商品を創りたいなら、みんなとは違う訓練が有効だと考えるからです。
 お客様は、目の前に並べられたものに対してだけ、「好き」や「嫌い」という判断を下します。それも、自分の知っている知識と想像の範囲でのジャッジになるのです。
 しかし、クリエイターがそうやってお客様に判断を委ねているようでは、ありきたりな商品しか受け入れてもらえなくなります。それでは、ハイブランドに似せたものや、これまで世に出回っている商品しか売れないということになります。
 本来、クリエイターとは、新しい価値をお客様に提案するべき立場にあるのです。
 ですから、あなたのターゲットが【おもしろいものや新しいものが好き】な人たちである場合、お客様の目の前に差し出す商品は、これまで一度も見たことのない、誰も知らない商品であるほうが、お客様をワクワク、ドキドキさせることにつながります。
 当然ですが、世の中にある物には、すべて汎用性があります。
 けれど、その用途を知った上で、「じゃあ、どうするか?」と問う思考がアイデア作りには大切です。
 世の中ではこれが当たり前でも、ひと工夫加えたら違う使い方もできるのではないか……。その思考がプラスαとなり、新たな商品展開へと近づきます。

〈著者プロフィール〉
bon bon cherryハイジ(ボン ボン チェリー ハイジ)
bon bon cherryハイジ合同会社代表取締役。アクセサリーデザイナー兼ハンドメイド販売プロデューサー®︎。戦略インサイトの吉祥天女®︎。マイブランド販売コンサルタント®︎。
1967年生まれ、神奈川県川崎市出身。幼少期は、客人をもてなすのに忙しい両親の傍ら、ひたすら絵や服のデザイン画を描いて過ごす。芸術に親しむ家庭環境があったものの、両親は保守的かつ支配的で、デザイナーへの夢を反対される。洗足学園短期大学英文科卒業後、株式会社バンダイに入社。企画、デザインを志望するものの、総務部に配属。プライベートでは、ひたすらマンガを描き続ける。25歳で寿退社。40代でハンドメイド販売を始めたところ、作品が周囲の女性に大好評。2015年(48歳)のとき、「NYマダムのおしゃれスナップ展~Advanced Style~」に強くインスパイアされ、強烈な個性を放つ「日本一邪魔になるアクセサリー」作りで本格的に起業する。「bon bon cherry ハイジ」は、水玉、牛、豚、カエルや蜂などの生き物をモチーフにした個性的なデザインが特徴のアクセサリーブランド。主にヨーロッパ製のパーツを使用し、大人に向けた楽しいアクセサリーづかいを提案している。代表作に「#ボンボンリング」「#シャカシャカドームリング」がある。ネット通販からスタートし、幼少期より育んできた、独特の世界観が反映された著者の作品は、多くの著名人や富裕層のコアなファンを獲得し、各百貨店や人気ショップでの催事出店やメディア出演多数。2019年4月目黒区に開店したオリジナルブランドを販売するリアル店舗「ボンボンチェリーハイジの店」は月商100万円超。その売るノウハウを生かし、ハンドメイド作家や年収1000万円を目指す講師、コンサルタント、「売上加算したい1人起業家」向けにコンサルティングを行なっており、数カ月先まで予約待ち状態。

いかがでしたか?
 
売れっ子ハンドメイド作家、ハイジさんの新刊『「ハンドメイド」で稼ぎたくなったら読む本』では、自身が売れっ子作家であり、そのノウハウを同業者にコンサルティングしているという徹底的に現場主義だからこそ言えること、伝えられることを余すことなく公開しています。「ここまで書いちゃっていいの?」と思えるぐらい徹底的に「自分のハンドメイド作品をどのように売っていくか」にコミットした思考法&実践法を凝縮して解説をしています。趣味レベルを超えたい、副業として、本業として、本気でハンドメイド作家として稼ぎたいと思ったら、必ずお役立ていただける内容が満載です。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

ハンドメイドに限らず、あらゆる物販系クリエイターに役立つ情報満載!

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