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無名ハンドメイド作家のための「屋号」のつけ方のコツ

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
各業界や分野で、今や第一線で活躍している人たちも、当たり前ですが、かつては無名でした。基本的に誰もが無名からのスタートです。
 
ただ、次第に有名になっていく人、そのまま消えていく人に分かれていきます。現在、約2000万人のクリエイターがいるともいわれるハンドメイド業界でも例に漏れず、売れるブランド、売れないブランドに分かれていきます
 
その違いは何か?
 
月商100万円超の人気ハンドメイド作家にして、ハンドメイドクリエイーターを輩出してきたbon bon cherryハイジさんは、
 
「違いの1つに、ブランド名、いわゆる屋号がある」
 
と言います。
 
無名のハンドメイド作家が「屋号」を考える際の重要ポイントがあるわけですね。
 
bon bon cherryハイジさんが、8月22日発売の新刊『「ハンドメイド」で稼ぎたくなったら読む本』にて、屋号を考える際の重要ポイントを徹底解説しています。そこで今回は、同書発売に先立ち、同書の中から該当箇所を一部編集して公開します。

ハイブランドと対等に勝負する世界で、絶対に心得ておきたいこと

 あなたは普段、スーパーで買い物をするとき、どのような基準で商品を選び買い物かごに入れていますか?
 見た目や価格、生産地など、きっとそこには何らかの優先順位や基準があり、商品を選択しているはずです。
 しかし、その感覚があまりにも日常的すぎるため、理由を問われて初めて考える……という方が、ほとんどではないでしょうか。
 たとえば、これが、何十万、何百万円もするような高額商品であれば、買う理由や目的を整理し、吟味するでしょう。けれど、私たちは、低価格な日常品に対しても明確な理由を持ち、類似品が数多く存在する商品の中から「これだ!」と思うモノを取捨選択し、購入しているのです。
 言うならば、世界中の購入物すべてに「買われる理由」「選ばれる理由」があります。
 それはGUCCIやCHANELなどハイブランドに限ったことではありません。スーパーで売られている醤油にも、ドラッグストアのティッシュにも、選ばれる理由がそこには必ずあるのです。
 その原理でいくと、ハンドメイド作家が作るあなたのハンドメイドアクセサリーだって、購入者にとっては「買う理由」と「選ぶ理由」がある立派なブランドです。
 もしもあなたが、「私が作るものなんて、ハイブランドとは違うから」「私のアクセサリーは単なる趣味の延長だから」などと少しでも思ってしまうのなら、その考えは今すぐ払拭してください。なぜなら、ハンドメイド作家のあなたが創造するブランドは、世界に1つしかない価値あるブランドだからです。

無名のハンドメイド作家が、屋号を考える際の重要ポイント

 私はブランドを創造することを、「マイブランド」と表します。
 そして、その「マイブランド」が選ばれる理由を何個作れるかが、お客様の 「ここでしか買わない!」につながると考えています。
 屋号やプロフィール、肩書きは本当に重要で、相当に吟味して準備してから発表すべきものです。私のクライアントたちは、皆さんの想像をはるかに超えた長い時間をかけ、目的に叶うものを作り上げています。
 お客様に気づいてもらい、知ってもらって覚えてもらう。人づてに「こんなブランド知ってる?」と口にしてもらい、おもしろいよね、すごいよね? と話題にしてもらう。
 ですから「音の響きがかわいい」とか「愛犬の名前からとりました」なんて安直につけるものではないのです。
 現代なら、検索に強いことも当然で、ふた昔前までのフランス語表記で読みにくいとか、略しすぎてなんのことかわからない、なんて言語道断。これらの理由から、実際にここ10年で登記される法人名はとても長くなっているそうで、私の会社も「bon bon cherry ハイジ合同会社」という社名です。
 領収書を書いてもらうときに恐縮してしまう長さなのですが、とにかく「稼ぐ」にフォーカスしたのでこうなりました。
 趣味を超えて長く商売をしていきたいと考える経営者なら、決しておろそかにしてはいけないものだと知ってください。物作りする人間がよく言う「思いつき」「ひらめき」もいいですが、そこにはきちんと戦略があることが大切です。

〈著者プロフィール〉
bon bon cherryハイジ(ボン ボン チェリー ハイジ)
bon bon cherryハイジ合同会社代表取締役。アクセサリーデザイナー兼ハンドメイド販売プロデューサー®︎。戦略インサイトの吉祥天女®︎。マイブランド販売コンサルタント®︎。
1967年生まれ、神奈川県川崎市出身。幼少期は、客人をもてなすのに忙しい両親の傍ら、ひたすら絵や服のデザイン画を描いて過ごす。芸術に親しむ家庭環境があったものの、両親は保守的かつ支配的で、デザイナーへの夢を反対される。洗足学園短期大学英文科卒業後、株式会社バンダイに入社。企画、デザインを志望するものの、総務部に配属。プライベートでは、ひたすらマンガを描き続ける。25歳で寿退社。40代でハンドメイド販売を始めたところ、作品が周囲の女性に大好評。2015年(48歳)のとき、「NYマダムのおしゃれスナップ展~Advanced Style~」に強くインスパイアされ、強烈な個性を放つ「日本一邪魔になるアクセサリー」作りで本格的に起業する。「bon bon cherry ハイジ」は、水玉、牛、豚、カエルや蜂などの生き物をモチーフにした個性的なデザインが特徴のアクセサリーブランド。主にヨーロッパ製のパーツを使用し、大人に向けた楽しいアクセサリーづかいを提案している。代表作に「#ボンボンリング」「#シャカシャカドームリング」がある。ネット通販からスタートし、幼少期より育んできた、独特の世界観が反映された著者の作品は、多くの著名人や富裕層のコアなファンを獲得し、各百貨店や人気ショップでの催事出店やメディア出演多数。2019年4月目黒区に開店したオリジナルブランドを販売するリアル店舗「ボンボンチェリーハイジの店」は月商100万円超。その売るノウハウを生かし、ハンドメイド作家や年収1000万円を目指す講師、コンサルタント、「売上加算したい1人起業家」向けにコンサルティングを行なっており、数カ月先まで予約待ち状態。

いかがでしたか?
 
今回ご紹介したハイジさんの新刊『「ハンドメイド」で稼ぎたくなったら読む本』には、「ここまで書いちゃっていいの?」と思えるぐらい徹底的に「自分のハンドメイド作品をどのように売っていくか」にコミットした思考法&実践法が凝縮されています。趣味レベルを超えたい、副業として、本業として、本気でハンドメイド作家として稼ぎたいと思ったら、必ずお役立ていただける内容が満載です。2022年8月22日より全国主要書店で発売開始です。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

▼同書の「はじめに」「目次」を全文公開中

 

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