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Instagramで人気の「読書アカウント」2つの共通点

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
読書記録をつけることによって、読書で集めた情報を「自分のデータベース」にできるという話を、先日このnoteでもご紹介しました。

これまでに4800冊超を読破し、Instagramでも人気の読書案内人として知られ、Voicyのパーソナリティもしている、人気の読書系インフルエンサーの「名もなき読書家」さんは、Instagramで人気の「読書アカウント」に大きく2つの特徴があるといいます。今回は、名もなき読書家さんの新刊『失敗しない読書術』の中から、その該当箇所を一部編集して全文公開します。

 フォロワーが1000人以上いるような人気の読書アカウントは、2つの特徴があります。

①本の情報(=要約)が書いてある

 まず1つ目の特徴は、本の情報(=要約)が書いてあるということです。
 たとえば、同じ本の投稿でも、
 
 ◎Aさん=「今からこの本を読みます」という一文のみ。
 ◎Bさん=わかりやすい要約+本文の引用+要点のまとまったハッシュタグ。
 
 どちらか一人に「いいね」を押すとしたら、私は迷うことなくBさんにします。なぜなら、Bさんの投稿には本の情報が書かれているので、自分で調べる手間が省けて助かるから。「いいね」はありがとうの意味を込めてです。
 それに対してAさんの投稿は、いったいどんな本なのか、内容がまったくわかりません。単なる個人のライフログ(行動記録)になってしまっています。Aさんが有名人なら、何の本を読んでいるのか気になるかもしれませんが、知らない人なら特に興味はないですよね。投稿を見ても、わざわざ「いいね」を押そうという気にはなりません。
 トマ・ピケティの『21世紀の資本』のような分厚い学術書や、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』のような難解な小説に挑むときに、先にSNSで「読みます宣言」をしてあとに引けない状態にする(自分を追い込む)のは全然ありだと思います。
 でも毎回、「今から読みます」だけだと、「この人は本当に読んでいるのだろうか?」「読書家アピールをしているだけでは?」などと、見ている側が意地の悪いことを考えてしまうのです……。
 本書をここまで読んできたあなたは、きっとこれからキーワードやテーマにアンテナが立って、情報をとれるようになります。せっかく情報をとる能力が身についているのに、それを使わないで、投稿が「ライフログ」にとどまってしまうのはあまりにももったいない!
 私がフォロワーからもらったコメントで一番うれしかったのは、「今、海外にいるので、日本の書籍を手軽に読むことができません。いつもためになる投稿をありがとうございます」というものでした。おもしろい文章や感動させる文章でなくても、
「本の情報」をわかりやすく整理して書けば、遠く離れた海外にいる人の役に立つことだってできるんです。自分の投稿がこの世界を回り回って、まだ出会ったこともない人の人生に影響を与えることがある。小さくても、確かな喜びを感じずにはいられません。
 あなたも今後はぜひ、投稿内容を「Aさん」から「Bさん」に変化させてみてください。自分にとっては「備忘録」となり、他の誰かにとっては「お役立ち情報」となる。そんなWin-Winの投稿を目指しましょう。

②投稿数が多い

 次に、人気がある読書アカウントの2つ目の特徴は、投稿数が多いということです。
 人間は、接触頻度が高いものに好意を持つという「ザイオンスの法則」(=単純接触効果)を地でいっています。
 毎日のように読了投稿をアップしている人がいて、先ほどのBさんのような投稿内容だったら、「読書の情報源」としてフォローしようと思いませんか? Instagramでフォロワーを増やすためには、「フォローバック狙い」で何千人もフォローするのではなく、「フォローしたくなるような投稿」の更新頻度を上げるのが一番です。そうすれば、やがて質の良いフォロワー(私の場合、本が好きな人)が集まるようになります。
 Instagramに自分が「行ったお店」や「買ったもの」を載せるのは、生活レベルを公開するのと同じです。だから高級店に行ったり、ブランド物を買ったとしても、「金持ちアピール」と思われないように投稿を控える人もいますよね。
 その点、本は何の遠慮もいりません。値段もせいぜい1500円程度ですし、図書館で借りたら無料です。毎日約300冊の新刊が出るので、ネタ切れになることもありません。
 つまり、「読書記録」はコンスタントに投稿していくコンテンツとしては最適です。感心されることはあっても、嫉妬されたり軽蔑されることは絶対にありません。読み終えた本は、遠慮しないで投稿しましょう。

【著者プロフィール】
名もなき読書家(なもなきどくしょか)
情報クリッピングマスター。京都市生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。2005年から現在まで、クリッピング業務(=新聞・雑誌から必要な記事を見つけて切り抜くこと)に従事。「文章を読むプロ」として17年間、毎日朝から晩まで「アンテナを立てて、情報を漏らさず、大量の活字を読みまくる生活」を送り、クライアントに25万点以上の記事を提供してきた実績を持つ。プライベートでも“無類の本好き”で、これまでに4,800冊を読破。読んできた文字数の合計は、公私を合わせると「35億字」を超えている。これまでの経験・知識・知恵から導き出したノウハウを「キーワード読書術」として完全体系化。
◎Instagram:「名もなき読書家」(@no_name_booklover)
◎Voicy:「名もなき読書家のホントーク!」(https://voicy.jp/channel/2972

いかがでしたか?
 
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▼名もなき読書家さんの新刊『失敗しない読書術』の「はじめに」「目次」の全文が読めます。

 
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