【パワハラ対策】最強の問いかけ「どういう意味ですか?」――嫌われない言い返し方②
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
◎理不尽なことを言ってくる【パワハラ上司】
◎コソコソと悪口を言う【同僚】
◎いつも上から目線の【クライアント】
◎モラハラで別れたくても別れられない【パートナー】
◎何かと口うるさい【親戚】や【毒親】
などなど、縁を切りたくても簡単には切れない、いわゆる「めんどくさい」相手から理不尽なことを言われた際、嫌われない「言い返す」方法が存在し、そのテンプレートの1つを先日のnoteでもご紹介しました。
今回も前回にひきつづき、日本随一のコミュニケーショントレーナーとして1万人以上レクチャーしている司拓也さんが新刊『嫌われずに「言い返す」技術』の中で紹介している7つのテンプレートの1つ、最強の問いかけ「どういう意味ですか?」について、一部編集して公開します。
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最強の問いかけ「どういう意味ですか?」
「どういう意味ですか?」は、相手に疑問を投げかけるフレーズであり、相手に言葉の意味や背景を説明させるための有効な手段となります。
この問いかけは、相手が無意識に投げかけた言葉や、理不尽な言葉攻めに対して、その言葉の意味や根拠を具体的に説明するよう要求していることになります。
笑顔でニコッと、もしくは、低くドスの効いた声で、間髪入れず、
「え? それってどういう意味ですか? 教えてください」
と伝えましょう。
「間髪入れず」がポイントです。
イメージとしては、漫才のツッコミのイメージです。
相手の言葉に傷つく間もつくらない勢いで、「どういう意味!?」とツッコミを入れるのです。
自分の発した感情的な言葉の背景を具体的に「こういうことだよ」と説明するのは難しいものです。
相手は「そのままの意味だよ」とか「そんなこともわからないの?」と反論するかもしれません。
しかし、こちらも譲らず、具体的な意味を求めて、メモを取りながら追及してみましょう。
説明責任追求「どういう意味?」の効用
このアプローチは、無意識にネガティブな言葉を使う人には、特に効果的です。
この方法を用いることで、以下の効果が期待されます。
攻撃してくる相手は、あなたを攻撃してくる際には自身が過去に受けた苦い経験をベースに、自分が傷ついた言葉を使って、あなたを攻撃してきます。
彼ら自身が子供の頃や新社会人のとき、上の立場の人たちから厳しい叱責を受けてきた結果、似たような状況を目の当たりにすると、その経験を反射的に思い出してしまうのです。
そのため、過去に言い返せなかったツラい感情や怒りの感情を現在の相手(あなた)に向けて発散することがあります。それを考慮すると、彼らには少しだけ同情もできますが、それによって相手を傷つけることは決して許されないことです。
実際、過去の苦しい経験を持つ人の中でも、他者にその痛みを与えたくないと感じて自制する人は多くいます。虐待を受けたすべての人が同じ行動を繰り返すわけではありません。
しかし、一部の人は、その自制心を失ってしまうことがあります。そういった人にビクビクした態度を取ることは、相手の悪の感情を助長させるだけです。
だからこそ、相手の攻撃的な言葉に対して、こちらが感情的に反応するのは、最も避けたい行為です。
「どういう意味ですか?」と冷静に繰り返し問い返すことで、相手に自らの言葉の意味や背景を考えさせることができ、繰り返し行なうことで、あなたに対する無意識の言葉攻めが減少します。
「どういう意味ですか?」以外の2つの説明責任追求系キラーフレーズ
合わせてもう1つ「どういう意味ですか?」と関連するキラーフレーズをご紹介します。
それは、
「もう一回お願いします」
「もう一度言ってもらえますか?」
です。
このワードも間髪入れずにツッコミを入れるイメージで使いましょう。
恫どう喝かつ、脅し、悪口、嫌味全般……、これらのネガティブな言葉に対しては、自分を守りながら、相手を挑発せず、堂々とした態度を維持する対応が求められます。
繰り返しの嫌味や攻撃がある場合、このワードで冷静に対応することが効果的です。
会話事例で見てみます。
友人との食事中、ある話題になり、突然友人がこう言いました。
友人の態度は急に変わり、
とフォローし始めました。
このワードの使用目的も「どういう意味ですか?」と同じく、相手の攻撃の勢いを削ぐことです。
自分を追い込むような状況を避けるためのものです。
相手の言葉を文字どおり受け取る意思がないことを示す強い拒否のサインです。そして、「そのような言葉に私は屈しません」という意思表示でもあります。
そのときの言い方のポイントは、2つあります。
①まばたきをしないで伝える。
②言い終わった後、3秒相手の左目の黒目の光を見据え続ける。
アメリカの心理学者テッセ博士の研究によれば、過去の大統領選討論で負けた候補者は1分間に約150回まばたき、勝者は99回まばたきました。
まばたきの多さは、緊張や不安の表れと分析され、有権者に影響した可能性があるとされています。まばたきの回数が増えることは、緊張したり焦っていたり興奮状態になっていることが現れているということなので、注意しましょう。
具体的に反論する必要はなく、今回紹介したワードを使うだけで十分です。
パワハラ・モラハラしてくる人が一番求めているのは、相手が言い返さず、素直に要求に応じること。無茶苦茶な要求や脅しに屈せず、自分を保護するためには、この2つのワードを活用してみてください。
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いかがでしたか?
今回ご紹介した新刊『嫌われずに「言い返す」技術』の著者・司拓也さんは、日本で随一のコミュニケーショントレーナー。心理学をベースに、話し方、声の出し方を、1万人以上にレクチャーしています。
嫌われずに言い返す、著者オリジナルのメソッド「ポーカーボイス&トーク」の重要エッセンスを、多くの会話事例を交えながら徹底解説した新刊『嫌われずに「言い返す」技術』(司 拓也・著)は、おかげさまで発売1週間で重版出来、全国書店、ネット書店で発売中です。興味のある方はチェックしてみてください。
▼『嫌われずに「言い返す」技術』の「はじめに」「目次」はこちらで読めます。
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