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ほうじ茶パフェが好き
土曜日
お昼を食べに桜と楡井とポトスに来ていた。
二人はオムライスを、蘇枋はいつものブラックコーヒーをもらった。
コクがあり、程よく酸味が残るポトスのコーヒーが蘇枋は好きだった。
温かいコーヒーを一口飲むと、その香りと味わいに全身がじんわりと癒されていく。
美味しいな…
チリンとドアベルが鳴り振り向けば、ドアの前に多聞衆二年の級長と二人の副級長が立っていた。
向こうも自分たちがいることに驚いてい
声を聞かせてくれませんか?楠見と蘇枋
昼休み
級長日誌を梶さんに届けるために2-1の教室に向かう。
級長日誌は、自分たちのクラスや見回りについて共有したいことを書き連ねたもの
1-1の次は2-1に回すことになっている。
基本的には桜君が届けにいくのだけれど、桜君はクラスの仲間に絶賛愛され中なので、代わりにオレが届けようと申し出た。
ガヤガヤ騒がしいした2-1の教室
前の扉からを中を覗くと、窓際に目当ての人がいる。
ヘッドホンをつけた
特訓を覗き見したらキレられた
「お疲れさまです!桜さん」
「また明日ね、桜君」
7限が終わり、楡井と蘇枋は放課後の特訓のため早々に教室を出て行った。桜は二人の後ろ姿を見えなくなるまで目で追った。
「寂しいの?桜ちゃん」
いつの間にか横に来ていた桐生が桜の顔を覗き込んでいる。
「寂しい?なんで?」
「にれちゃんとすおちゃんが行ってしまって、後を追うようにずっと見てたから〜」
「そ、そんなことねぇよ。」
特訓がない日は、桜は
振り回す人と振り回される人
「およ?あれ、桜君だね〜」
「だね」
朝、オレと桐生君は商店街でばったり出会い一緒に登校していた。
お店の人たちに朝の挨拶を交わしながら歩いていると、オレたちの数歩先の店で桜君が立ち止まっていた。
そこはさぼてんというパン屋さんで、桜君はお店の人にパンを貰っているようだった。白いビニール袋を受け取りぺこりと頭を下げる姿は、遠目からでもわかるくらいおどおどしている。
なるほどな
こんなふうに桜君
熱中症になった蘇枋さん
おい蘇枋!しっかりしろ
見回りの最中に熱中症になったオレは、桜君に支えられて彼の家に着いた
その途端
力が一気に抜けて玄関先で倒れこんでしまった。ほんとなにやってんだろ、オレ…
今日は37度という、とんでもなく暑い日だった。オレは暑さに弱いから覚悟はしていた。しんどい日だろうなと。でも、まさか自分が倒れるとは思っていなかった。ましてや桜君に介抱されるとは。
オレの体は暑さに弱い。だから夏は嫌
一年トリオと楠見先輩
放課後、
今日の見回りは多聞衆が担当となっていた。
班のメンバーは、オレと桜君、にれ君。そして、2年の楠見先輩だ。
今まで多くの先輩たちと見回りしてきたけど、楠見先輩と被るのは今回が初めて。先輩とは直接話したことがないから内心ちょっと楽しみな気持ちだった。
そんなオレの気も知らず、教室であからさまに興奮しているのはにれ君だ。
「桜さん!今日は楠見先輩と見回りですよ!
あぁ〜すご〜い!こんな