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【2023年】新機能開発の軌跡と裏側
プロダクトをリリースしてから各取引先との個別案件に絡む内容も増えてきているので(嬉しい反応をもらったり、逆に嫌な対応をされたり、それなりにいろいろあるのですが、現状詳細まで書けない)今回は営業やCSではなく、プロダクト開発の本丸に焦点をあてます。
ちょうど年末なので、直近のアップデートや開発背景についても触れつつ、2023年に開発した主要な機能群について振り返ってみます。
2023年9月:野帳
リリースしたら一段落するどころかヒリヒリ度が増した
今まで書いてきたnoteの中でたぶん今回が一番ダサい記事だと思います。サービスをリリースしてから2カ月。県や市の方と仕事をする機会をいただいたり、初受注があったり、IT導入補助金に採択されたりといいニュースもたくさんありました。
ただこれはあくまでも対外的な話。
発信していなかっただけで、実のところこの2カ月は正直めちゃくちゃしんどかったです。リリースするまでも大変でしたが、リリースしてからの
立ちはだかった2つの大きな課題。PMF達成のためにやった7つのこと
β版を始めてみて思いのほか初期設定に時間がかかってしまったのは、確かに大変でした。この初期設定は機能開発で改善し、オンラインでも完結できるまでになりました。ただ初期設定の壁を乗り越えたとて、その先に待っていたのはなかなか厳しい現実でした。
データ管理には手応えも5社の生産者にサービスを使ってもらって毎週フィードバックをもらうというのを約2カ月続けました。フィードバックをもらうたびに仕様を見直し、
リリース最優先でβ版を出してみたら、初期設定の沼が待っていた
着想から1年半。辿り着いたβ版リリース。ひとつの大事な節目なので、振り返っておきたいと思います。
膨らむ開発工数サービスは作っては壊すの連続でした。その中で1つ問題になったのは「時間」です。
なんといっても一つ一つの機能開発のすべてがとにかく難易度が高く、重たいのです。そして蓋を開けるたびに厄介な問題に出くわしました。たとえば水産用医薬品。餌と同じ機能で正直行けると思っていましたが、ダメでした
養殖生産管理SaaS -サービス開発の足跡vol5 顧客体験のリ・デザイン
2022年も年の瀬。そろそろ一度振り返りをしてみる。今まで積み重ねてきたものを壊すと新しいものが生まれるよね、っていう今回はそんな話。
バックエンドに溜まった技術的負債うまくいかず立ち戻ったのはプロダクトも同じだ。まずバックエンド。今回作っている養殖の生産管理SaaSはデータベース構造やデータ管理が恐ろしく複雑で、それゆえにまだ開発途中なのに、コードも13万行を超える量にすでになっていた。
最
養殖生産管理SaaS -サービス開発の足跡vol4 山と谷
水産加工業での業界参入自体をあきらめ、養殖業でも受発注の業務効率化の論点を解くのをやめた。最初からうまくなんていってない。元同僚と二人三脚で始めて少しずつ仲間が増えた。プロダクトを磨いて磨いて磨いて何度も作っては壊し、作っては壊すことでやっと手応えが得られた。そこから3カ月我々は何を考え、動いていたのか。いいこともたくさんあったけど、そうじゃないこともあった。
駆け抜けた2022年このシリーズの
養殖生産管理SaaS -サービス開発の足跡vol3 手応えと未来への布石
vol1では水産加工業での業界参入自体をあきらめ、vol2では養殖業での受発注の業務効率化の論点を解くのをやめた話を書いた。サービス設計の途上で過去の検討も事業計画も捨て、それでももがきながら前を向いて進んでいった辺りのお話が今回の話。
事業計画の再設計養殖経営の改善を構造的に考えると売上を増やすか、コストを減らすかのどちらかしかない。「問い」を再定義するにあたって、注目したのはコストの視点だ。
養殖生産管理SaaS -サービス開発の足跡vol2 問いのピボット
vol1は水産業への新規参入を決めて、水産加工業でのサービス展開を考えたけど、挫折したところまでの話を書いた。vol2は挫折した先にどうしたのかの話。
養殖業へのシフト水産加工業での事業開発を断念したあとに目を付けたのが「養殖業界」だった。
一般に魚の給餌養殖は稚魚~出荷まで2~3年かかる(蓄養がメインだと仕入~出荷まで数カ月)。そのため足元の仕入量を決めるためには、現状のキャッシュフローや将
養殖生産管理SaaS -サービス開発の足跡vol1 事業領域のピボット
ITのバックグラウンドこそあれど、水産業の知識・人脈・経験はすべてゼロで始めた新規参入。最初から一発で正解に辿り着けれるはずもなく、もがきながらサービスを作ってきた。その過程は地道だし、遠回りもしてきた。
おかげで恥ずかしながら、スマートなサービス開発にはなっていない。何度も間違えたし、そのたびに修正を重ねてきた。大きな方向転換(ピボット)も2度経た。今回の記事はそんなサービス開発の足跡の第1弾