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興味のはじまりにはいつも他者がいる


2024年1月27日(土)朝の6:00になりました。

興味があるからやるというよりは、 やるから興味ができる場合が多いようである。

どうも、高倉大希です。




お付き合いしている相手によって、服装の系統ががらりと変わる。

そんな人を、よく見かけます。


あれ、そんなに映画を観る人だったっけ?

あれ、そんなに運動をする人だったっけ?


誰かは誰かの影響を受けて、つねづね変化しています。

新たな興味のはじまりには、いつも他者がいるわけです。


興味は、しばしば私たちの心の内側に内在化しているもののように思われるが、彼にとってそれはその人と対照との「あいだ」や、現在と、将来に引き起こされるであろう結果との「あいだ」にあるものとして理解されている。

上野正道(2022)「ジョン・デューイ 民主主義と教育の哲学」岩波書店


サウナが好きな友人に、半ば強引にサウナに連れて行かれたことがあります。

そのときまでは、暑い部屋に自ら入るなんて意味がわからないと思っていました。


外気浴をしている人たちは、温泉に入りすぎてのぼせているのかな。

そんなふうに、思っていました。


あのとき本気で断っていたとしたら、きっといまでもそう思っていたはずです。

新たな興味のはじまりには、いつも他者がいるわけです。


「君は、いま世の中で起こっていることにしか興味を持っていない。いま世の中で起こっていることは、それ以前の過去に、根拠が全部あるんだよ」と言うわけ。会うたびに何度も言うんだよ。

横尾忠則(2021)「YOKOO LIFE」ほぼ日


だから、これまでにやったことがない体験の誘いには乗っかるようにしています。

どれだけ気持ちが乗らなくても、言葉にするのは YES です。


冷静に考えると、知らないものに興味をもてるわけがありません。

あらゆる興味は、知っているものの中から生まれます。


いまの自分に繋がることは、いずれにせよ自分で勝手に発見します。

いまの自分とは繋がらないからこそ、他者のすすめは貴重なのです。


象について調べているうちに、数学に関心を持って、パリの大学につながって、現地でファッションの勉強をしている女性と恋におちました......なんていう、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな、はじめっからは想像できない連鎖がほんとうにできるのが、「リンク」というものの面白いところです。

糸井重里(2014)「インターネット的」PHP研究所


最近は読む本も、自分では選ばなくなってきました。

リンクを踏むようにして、次から次へと本が連なって現れます。


入口を自ら閉ざしさえしなければ、その先は樹形図のように広がります。

あとは、世界の広さに驚き続けるばかりです。


新たな興味のはじまりには、いつだって他者がいます。

なにも期待せずに信じて着いて行った先で、新たな景色をみつけるのです。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。