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もはや「興味がないから」が、興味をもつ理由になりえるのではないか
2023年9月4日(土)朝の6:00になりました。
興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである。
どうも、高倉大希です。
わたしたちは、知らないものに興味をもつことはできません。
知らないバンドのファンになることはありませんし、知らない作家の小説を好きになることもありません。
知ってはじめて、興味をもてるかどうかが決まります。
それにも関わらず「興味がないから」という理由で、そもそも知ろうとしないことが本当によくあります。
言わば、食わず嫌いというやつです。
興味がないというたったそれだけの理由で、新たな世界への扉を自ら閉ざしてしまうのです。
デューイは「不確定な状況」をかき乱された、困った、曖昧な、混乱した、矛盾に満ちた、不明瞭な状態、などと表現している。モヤモヤなどのわからない状態を不安と感じるかワクワクと感じるかは個人差もあるかもしれないが、わからない、わかりたいという気持ちこそが深い学びを引き起こしていくのである。
たしかに、新しい世界に一歩踏み入れることには不安が伴います。
これまでの自分のやり方が、通用しないかもしれません。
その分野においては、完全に初心者です。
わからないことが、どっと襲いかかってきます。
そもそも踏み込まなければ、当然そんな不安を抱くこともありません。
だからこそ「興味がないから」という理由を掲げて、安心できるその場にとどまろうとするのです。
なぜ、子どもが保守的で変化をおそれるかというと、無力だからですよね。身体もちいさいし、弱い立場にいる。生存戦略として、保守的にならざるをえないのが子どもなんですよ。
たくさんのものごとに興味をもてる人はきっと、不安を楽しめる人です。
たくさんのものごとに興味をもてる人はきっと、好きになる努力ができる人です。
こうなってくるともはや「興味がないから」が、興味をもつ理由になりえるのではないかと思います。
いまの自分とはまったく繋がっていないからこそ、興味をもてていないわけです。
それはつまり、新しい発見の可能性に満ちているということです。
まだ見ぬ世界が、興味がないものの先には広がっています。
多趣味というのは過大評価で、ぼくは絶対に自分では言わないんですよ。なぜかと言うと、これは挫折の歴史なんです。根性がないので、これがおもしろいなと思ってその分野に行くと、先人たちのすごい人たちがいっぱいいるので、すぐに諦めるんですよ。
興味をもてる対象がたくさんあれば、当然この世は明るくなります。
好きになるのは、努力です。
興味がないことを理由に閉ざすことは簡単ですが、どうせなら好きになってみればよいではありませんか。
もはや「興味がないから」が、興味をもつ理由になりえるのです。
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— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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