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子どもをもつことは、死ぬ自由を失うこと


2024年5月13日(月)朝の6:00になりました。

子どもたちの声がなくなったら、この世がどんなに単調になるか考えたことある?

どうも、高倉大希です。




結婚してよかったことは、結婚について他者から言及されなくなったことだ。

作家の西加奈子さんが、こんなことをおっしゃっていました。


結婚が、人生を豊かにする。

結婚は、人生の墓場だ。


結婚については、様々な人が語っています。

そんな中でも唯一腑に落ちたのが、はじめに紹介した西さんの言葉でした。


「あのな、独身の間人生は直線なんや、結婚すると平面になり、子供ができると立体になる。早く立体になるように頑張れよ」と言って、新宿西口のドラッグストアで買った精力剤をプレゼントしてくれた。ジョージさんに出会って二年たった夏だった。

かさはらあつし(2023)「ピーナッツ一粒ですべてを変える」集英社


子どもをもつことは、死ぬ自由を失うことだ。

作家のフランソワーズ・サガンさんが、こんなことをおっしゃっていました。


子どもは、親にとっての宝だ。

子どもが、かわいいと思えない。


子どもについては、様々な人が語っています。

そんな中でも唯一腑に落ちたのが、はじめに紹介したサガンさんの言葉でした。


ぼくは親として娘たちが将来、束縛の少ない人生を送るためにできることがあるとすれば、くだらない雑用を言いつけて時間を分断してしまわないことだと考えました。

吉本隆明(2004)「超恋愛論」大和書房


結婚した両親によって、クローズドな環境下で子どもが育てられる。

当たり前のように行われていますが、冷静に考えるとおかしな話です。


あらゆる親は、子育ての初心者です。

子どもが生まれた瞬間から、コントロールできない他者との生活がはじまります。


そりゃあ、難しいに決まっています。

そりゃあ、大変に決まっています。


「収入が高くて困っている」とか「自分の異性が好きなんだけど、どうしよう」と悩む人がいてもよさそうなのに、見当たらないのはどうしてでしょうか?それは僕たちが生きる社会には無数の「当たり前」があり、そこから外れる人が悩んでいるのです。

深井龍之介(2022)「歴史思考」ダイヤモンド社


結婚における当たり前と、子育てにおける当たり前。

この二つの当たり前の中に、いびつさが凝縮されているような気がします。


結婚の先輩も子育ての先輩も、この世にはごまんといるはずなのに。

なんだか、不思議な話です。


結婚してよかったことは、結婚について他者から言及されなくなったことだ。

子どもをもつことは、死ぬ自由を失うことだ。






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