石嶋ユウ

「誰かの心を動かす言葉を綴りたい」そう願って物語を作りはじめた創作家。よろしくお願いし…

石嶋ユウ

「誰かの心を動かす言葉を綴りたい」そう願って物語を作りはじめた創作家。よろしくお願いします。

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  • 文学フリマ関連

    文学フリマ関連の記事をまとめたマガジンとなります。

  • 孔雀とナイフとヒエラルキー

    長編小説『孔雀とナイフとヒエラルキー』の連載をまとめたマガジンとなります。 あらすじ この物語を誰かの青春に捧げる。 女子高生、佐野由香里は同級生たちと過ごす‘当たり前の日々‘に違和感を抱えて過ごしていた。そんな中、学年の中心人物である石崎友美から忌み嫌われているクラスメイト、倉持咲が由香里に近づいてきた。 咲との距離が近づくにつれ、由香里の中で友美と咲の現状を変えなくてはという思いが芽生え始める。  そんな時、咲は血のついたナイフを由香里に突きつけた。 なぜ、咲は血のついたナイフを持ち、由香里に向けたのか? 咲にナイフを向けられたまま、由香里は彼女と共に逃避行をすることになる……。  この世界で生きる理由とは何か。 (小説家になろう、ノベルアッププラス、ステキブンゲイ他でも公開しています。ご了承ください。)

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記事一覧

固定された記事

5/19開催文学フリマ東京38お品書き(5/13情報更新)

 石嶋です。  5/19(日)、東京流通センターにて開催の文学フリマ東京38に出店させていただきます。第一報については下記の記事をご覧ください。  当記事ではブース情報…

石嶋ユウ
1か月前
15

文学フリマ東京38、明日。

 石嶋です。  いよいよ文学フリマ東京38の開催が明日に迫りました。当記事は、明日への抱負みたいなものを話せればと思います。  出店の詳細はこれまでの記事をご覧く…

石嶋ユウ
4日前
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文学フリマ東京38に関する記録

 石嶋です。  今回は5/19(日)開催の文学フリマ東京38に関するあれこれを書いていこうかと思います。  まず、4月末に今回販売する作品たちが印刷所様から納品されました…

石嶋ユウ
9日前
8

創作大賞2024に応募します

 石嶋です。  この度、note主催の「創作大賞2024」に応募します。  ひとまず、今の自分の状態で新作は難しそうだなと思ったので、既存作である『孔雀とナイフとヒエラ…

石嶋ユウ
3週間前
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5/19(日)文学フリマ東京38に出店いたします

 ご無沙汰しています、石嶋です。 昨年11月の文学フリマ東京37では、大変お世話になりました。前回はおかげさまで、用意した部数全てを売ることができました。  さて、5…

石嶋ユウ
2か月前
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文学フリマ東京37で出店して

 2023年11月11日(土)、東京流通センターにて文学フリマ東京37が開催された。  今回私は「Over Drive Studio」というブース名で出店した。これまで知り合いの方のサーク…

石嶋ユウ
6か月前
15

明日は文学フリマ東京37

 いよいよ明日11/11(土)は文学フリマ東京37が開催されますね。今回もかなりの規模感で開催されるので、どうなるのか楽しみです。欲しい本たちが買えると良いなと思ってい…

石嶋ユウ
6か月前
8

文学フリマ東京37いよいよ明後日開催!い-63「Over Drive Studio」では取り置きを明日まで受付中です!
よろしくお願いします!
文学フリマ東京37【入場無料】
2023/11/11(土) 12:00〜17:00
・会場: 東京流通センター 第一展示場・第二展示場

石嶋ユウ
6か月前
3

文学フリマ東京37まであと3日!第二展示場い-63「Over Drive Studio」でお待ちしています。よろしくお願いします!
【入場無料】
11/11(土) 12:00〜17:00
・会場: 東京流通センター
・詳細: bunfree.net/event/tokyo37/ 

石嶋ユウ
6か月前
4

『孔雀とナイフとヒエラルキー』終幕

終幕 思い立って列車に飛び乗り、私は三年前に果たせなかったことを一人で果たそうと当時とほぼ同じ道のりで南の方へと向かった。途中、大きな街で休憩を済ませてから最終…

石嶋ユウ
6か月前
1

『孔雀とナイフとヒエラルキー』第7幕

月日1  寒々しい空の季節が今年もやってきた。自分の部屋の窓から見える空は晴れていたが、どことなく乾いた印象があった。もう少ししたらあの事件から三年が経ってしま…

石嶋ユウ
6か月前
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『孔雀とナイフとヒエラルキー』第6幕

ヒエラルキー1  事件の後、退院した私は警察からの聴取を受けた。事件に関するあれこれを聞かれた末、咎められることはなかった。どうやら、青木さんら事件に関わった警…

石嶋ユウ
6か月前
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『孔雀とナイフとヒエラルキー』幕間3

 病室で私は再び夢を見た。  夢を見るのは友美に切りつけられた日の夜以来だった。  ゾンビみたいな私は暗闇に差し込んだ光の方へと歩き続けていた。そこには何が待っ…

石嶋ユウ
6か月前
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『孔雀とナイフとヒエラルキー』第5幕

友達1  時刻は夕方の十七時。私たちは九州の端の方までもうすぐのところまで到達していた。 「あと少しだ」  息を切らしながら咲が呟いた。彼女は覚悟を決めた顔をして…

石嶋ユウ
6か月前
3

『孔雀とナイフとヒエラルキー』第4幕

ナイフ1  友美が姿を消してから一晩。朝のニュースでは相変わらず話が続いていて、私たちの学校の前には報道陣が昨日よりも多い数で押し寄せていた。私は両親や先生方か…

石嶋ユウ
6か月前
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『孔雀とナイフとヒエラルキー』幕間2

 その晩、私はまた夢を見た。  それはこの前の夢の続きだった。    崩れてしまったピラミッド。延々と続く暗闇。私は無の世界を彷徨い続けていた。無の世界はどこまで…

石嶋ユウ
6か月前
1
5/19開催文学フリマ東京38お品書き(5/13情報更新)

5/19開催文学フリマ東京38お品書き(5/13情報更新)

 石嶋です。
 5/19(日)、東京流通センターにて開催の文学フリマ東京38に出店させていただきます。第一報については下記の記事をご覧ください。

 当記事ではブース情報に加え、当日に販売する作品のご紹介をさせて頂きます。今回の出店では新刊1冊、既刊1冊を販売する予定です。また、別ブースより寄稿したアンソロジー1冊が販売されます。

イベント情報イベント名: 文学フリマ東京38
開催日: 2024

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文学フリマ東京38、明日。

文学フリマ東京38、明日。

 石嶋です。
 いよいよ文学フリマ東京38の開催が明日に迫りました。当記事は、明日への抱負みたいなものを話せればと思います。

 出店の詳細はこれまでの記事をご覧ください。

 今回で文学フリマ東京に行くのは、立場関係無しでカウントして6度目となります。2021年11月の回にお客さん側で行ったのが、最初でした。そこから毎回何らかの立場で行っていましたが、もう6度目かと思うと改めて感慨深くなります。

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文学フリマ東京38に関する記録

文学フリマ東京38に関する記録

 石嶋です。
 今回は5/19(日)開催の文学フリマ東京38に関するあれこれを書いていこうかと思います。

 まず、4月末に今回販売する作品たちが印刷所様から納品されました。当時の様子は添付の写真のような感じです。

 届いた束の中から一冊出して写したのがこちら。

 こんな感じでした。
 製本をお願いしたのは、前回に引き続きちょ古っ都製本工房様。

 いつも素敵な仕上がりにしてくださり、ありがと

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創作大賞2024に応募します

創作大賞2024に応募します

 石嶋です。
 この度、note主催の「創作大賞2024」に応募します。

 ひとまず、今の自分の状態で新作は難しそうだなと思ったので、既存作である『孔雀とナイフとヒエラルキー』をミステリー小説部門で応募しました。

 本作が少しでも誰かの目に留まってくれることを願っています。

 新作は気が向いて、書ききれそうだという状態になったら出すと思います。

 ということで、皆さま、ご声援の程、どうぞよ

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5/19(日)文学フリマ東京38に出店いたします

5/19(日)文学フリマ東京38に出店いたします

 ご無沙汰しています、石嶋です。
昨年11月の文学フリマ東京37では、大変お世話になりました。前回はおかげさまで、用意した部数全てを売ることができました。

 さて、5/19の文学フリマ東京38まで今日2024年3月19日で丁度あと2ヶ月ですね。ということで、前回に引き続きOver Drive Studioというブースで出店予定である事をお伝えします。

イベント情報イベント名: 文学フリマ東京3

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文学フリマ東京37で出店して

文学フリマ東京37で出店して

 2023年11月11日(土)、東京流通センターにて文学フリマ東京37が開催された。

 今回私は「Over Drive Studio」というブース名で出店した。これまで知り合いの方のサークルから呼ばれて参加・出品したことがあったが、単独での出店はこれが初となった。

 今回の出店では、新刊1冊とサークル参加時に書いた既刊2冊を計55部用意した。また、事前に取り置きを行ったところ11部の取り置き希

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明日は文学フリマ東京37

明日は文学フリマ東京37

 いよいよ明日11/11(土)は文学フリマ東京37が開催されますね。今回もかなりの規模感で開催されるので、どうなるのか楽しみです。欲しい本たちが買えると良いなと思っています。

 1ヶ月前に出店する旨をアナウンスしてからあれよあれよという間に開催です。月日は早いですね。

 今までサークルに混じって参加することはあったのですが、個人でブースを出すのは初めてとなるので、楽しみ反面不安なところもありま

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文学フリマ東京37いよいよ明後日開催!い-63「Over Drive Studio」では取り置きを明日まで受付中です!
よろしくお願いします!
文学フリマ東京37【入場無料】
2023/11/11(土) 12:00〜17:00
・会場: 東京流通センター 第一展示場・第二展示場

文学フリマ東京37まであと3日!第二展示場い-63「Over Drive Studio」でお待ちしています。よろしくお願いします!
【入場無料】
11/11(土) 12:00〜17:00
・会場: 東京流通センター
・詳細: bunfree.net/event/tokyo37/ 

『孔雀とナイフとヒエラルキー』終幕

『孔雀とナイフとヒエラルキー』終幕

終幕 思い立って列車に飛び乗り、私は三年前に果たせなかったことを一人で果たそうと当時とほぼ同じ道のりで南の方へと向かった。途中、大きな街で休憩を済ませてから最終的にあの場所に一番近い駅に着いたのは夕方を過ぎ、夜になった頃だった。近くに掲げられていた地図を見て目的地を探していると、すぐそばで話し込んでいた老人たちが私のことに気がついた。
「こんな時間にここで降りるなんて珍しい。何しに来たんだい?」

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『孔雀とナイフとヒエラルキー』第7幕

『孔雀とナイフとヒエラルキー』第7幕

月日1

 寒々しい空の季節が今年もやってきた。自分の部屋の窓から見える空は晴れていたが、どことなく乾いた印象があった。もう少ししたらあの事件から三年が経ってしまう。私はあれから何もできずにいる。色々なことを試してはみたが辛い気持ちばかりが蘇ってしまうことの繰り返しだった。高校をちゃんと卒業できたでもなく、何か仕事をしているでもない宙ぶらりんな状態。私自身、この宙ぶらりんな状態がずっと続くことはあ

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『孔雀とナイフとヒエラルキー』第6幕

『孔雀とナイフとヒエラルキー』第6幕

ヒエラルキー1

 事件の後、退院した私は警察からの聴取を受けた。事件に関するあれこれを聞かれた末、咎められることはなかった。どうやら、青木さんら事件に関わった警察官たちが私のことを庇ってくれたらしい。そうしているうちに事件から二ヶ月近くが経っていた。

 三月の朝。私は久しぶりに学校へ行く準備をしていた。
「本当に大丈夫なの?」
 荷物をまとめているとお母さんが私のことを心配してくれた。どうやら

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『孔雀とナイフとヒエラルキー』幕間3

『孔雀とナイフとヒエラルキー』幕間3

 病室で私は再び夢を見た。
 夢を見るのは友美に切りつけられた日の夜以来だった。

 ゾンビみたいな私は暗闇に差し込んだ光の方へと歩き続けていた。そこには何が待っているのだろうか。期待と不安を胸に私は、ついに光を掴んだ。光を掴んだ瞬間、それは眩く輝いた。私は思わず目を伏せた。

 眩い光があたりを包み込んで、温かな世界を作った。温かな光に包み込まれた私の目の前には綺麗な羽を持った孔雀と綺麗な銀色の

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『孔雀とナイフとヒエラルキー』第5幕

『孔雀とナイフとヒエラルキー』第5幕

友達1

 時刻は夕方の十七時。私たちは九州の端の方までもうすぐのところまで到達していた。
「あと少しだ」
 息を切らしながら咲が呟いた。彼女は覚悟を決めた顔をしていた。それに私は気がつかないふりをしてしまった。私が未だに後悔している瞬間の一つである。

 もうすぐで目的地というところで突然、咲が足を止めた。
「由香里、私がどうして孔雀座を見たいのか教えてあげる」
「どうしたの急に?」
「私には、

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『孔雀とナイフとヒエラルキー』第4幕

『孔雀とナイフとヒエラルキー』第4幕

ナイフ1

 友美が姿を消してから一晩。朝のニュースでは相変わらず話が続いていて、私たちの学校の前には報道陣が昨日よりも多い数で押し寄せていた。私は両親や先生方から勧められて学校を休むことにしていたが、この状況では行かない方が良かったとニュースを見て思った。登校中の同級生たちが何人か映った。マスコミの人々が彼らに声をかけた。

「すみません、今回の事件について何か知っていますか?」
 リポーターが

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『孔雀とナイフとヒエラルキー』幕間2

『孔雀とナイフとヒエラルキー』幕間2

 その晩、私はまた夢を見た。
 それはこの前の夢の続きだった。
 
 崩れてしまったピラミッド。延々と続く暗闇。私は無の世界を彷徨い続けていた。無の世界はどこまで続いているのだろうか。歩き続ける私は血だらけだった。体がどんどん朽ちていく。夢の中の私はまるでゾンビだ。
「もう、少し……」
 ピラミッドはもう無い。あるのは暗闇で、どこに何があるのかもわからない。

 彷徨っていると後ろの方から何かが私

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