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”food for thought”

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何度でも読み返したいnote。思考の散策
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2018年1月の記事一覧

デザインスキルよりも意思決定力をあげることを意識した話

デザインスキルよりも意思決定力をあげることを意識した話

ベンチャー企業に入って、初めて「デザインのスキルだけでは、とうてい実現したいことを全部やるのは無理だー!」と思った。そこで初めて意識して身につけた力がいくつかある。そのうちのひとつが「意思決定力とそのスピードをあげる」ということだった。

デザインは、小さな意思決定の積み重ねだと思う。フォントはどれを使う?色は1色?2色?イラストにするか、写真にするか、どうする?自分でできないこと、大きなボリュー

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東京という地方に住む普通の人

東京という地方に住む普通の人

私は東京から電車で3時間半の地方に住んでいます。昔はこういった日本中の地方から東京へ出て行く人たちは「特別な人」たちでした。

・地方では自分の力が発揮できない、東京ならチャンスがたくさんある。

・田舎には何にもない、東京は何でもある。

・東京で有名になりたい。

自分の力を試しに東京へ行く。上京する同級生は地元に残る人間からは羨ましがられる存在でした。彼らは「東京というコスモポリタンに住んで

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水クラゲは黒マグロの夢を見る

水クラゲは黒マグロの夢を見る

スタッフのS子ちゃんは消極的な人だ。例えば、私がひらめいて、

「S子ちゃん!女だけのチャーハン屋とかどう?女の子がずらーっと並んで中華鍋振ってるの!かわいくない?」

などと、興奮気味に店のアイデアを話しても、神妙な顔で受け止め、それからポソっと

「...それって、ヘンな男の人ばかりお客さんで来るんじゃないですか?」

と、心配そうに言う。

「いやいや、でもさ、カウンターの中で女子が並んでボ

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伝統産業こそ、違う市場で戦いを挑むべきかもしれない。

伝統産業こそ、違う市場で戦いを挑むべきかもしれない。

 いろんな偶然が重なって、100年以上続く伝統産業のデザインの仕事をいくつかさせて頂いている。今回ありがたいことにその一つをとても褒めていただいた。褒めていただいたことでそのプロジェクトを改めて振り返った時に「伝統産業」に対するアプローチの一つとして、タイトルの様な、「市場を変える」ということが有効なのではと思い、まとめておきたいと思う。

バブル期の「伝統産業×著名デザイナー」の座組みが生み出し

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相性を決めるのは「WHY」ではなく「HOW」

相性を決めるのは「WHY」ではなく「HOW」

一緒に働く相手を選ぶときに必ずと言っていいほど聞かれる志望動機。

「何がやりたくて応募したのですか?」
「なぜそれをやりたいのですか?」

こうした質問は、相手の動機がどこにあるかを探るものです。

しかし、世の中には内発的動機で動くことができる夢組だけではなく、すでにある1を10にするのが得意な叶え組の人たちがいます。
参考:「世界は『夢組』と『叶え組』でできている」

彼らの「やりたいこと」

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