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[和洋混在] 音楽の中に他の音楽を取り入れた作品

音楽アーチストはしばしば自分の音楽の中に他の音楽要素を取り入れることがありますね。
ある場合は別の音楽ジャンルの要素を、ある場合は他のアーチストの要素を。

(カバーというのがありますが、それは丸々他のアーチストの楽曲を自分なりに歌うということなので、そういう意味ではありません)

前の記事を書いた際に、KIRINJIの曲でそういうものがあったので今回の記事を書こうという動機になりました。
KIRINJI "Almond Eyes" feat. 鎮座DOPENESS
なんですが、これはヒップホップのアーチストと組んでラップを取り入れていますが、ヒップホップじゃなくてKIRINJIなのです。コラボといえばそうなのですが、KIRINJIに吸収されている感じさえしました。

というわけで、いつものAORから少し離れる部分もありますが、音楽ミックス作品を挙げて行きたいと思います。

角松敏生 "I MUST CHANGE MY LIFE & LOVE FOR ME"

これは盆踊りかな?和のリズムを取り入れていますね。
角松敏生は盆踊りや民謡を取り入れた曲が幾つかあります。この曲はその中でも特に仕上がりのいい作品(名曲)になっていると思います。
よく聴くと冒頭の「遅れた時でもあなたは〜〜」でこぶしが回っているんですよね。角松の細やかなこだわりを感じます。

Toshi Kubota "NEVER TURN BACK" feat. Pras

久保田利伸の音楽はどれが本当の久保田??って思うぐらい全部違って全部一緒みたいなところがありますね。(自分で言いながら何だろ?って感じですが)
だからこの曲は「ヒップホップを取り入れた」と感じないかもしれないし、ヒップホップだし、対等なコラボであるとも言えそうです。
僕は元々全然ヒップホップに関心が無かったので最初聴いた時とても違和感があったんですが、聴いているうちに癖になるというか、とてもいい曲だと思えるようになりました。他にもUSA発のToshiの楽曲は好きな感じが多いです。

柳ジョージ "Layla"

世界的にあまりにも有名な Eric Clapton の同名の曲(イントロ)を取り入れた・・というか、Ericへのオマージュを込めた曲なんだと思います。スローなバラード。
柳ジョージは代表曲「雨に泣いてる…」でもフィーチャーしているし、和製エリック・クラプトンとも呼ばれているほど一体化しているわけですが、この曲はしっかり柳ジョージのブルース(?)になっているんじゃないかと思います。いいですね。

杉山清貴&オメガトライブ "FAREWELL CALL"

80年代に洋楽をちゃんと聴いてなかった自分としては、この曲のイントロがパクリ🤗だということは全く意識せず「いい曲だなあ〜」と思って聴いていました。(誰もパクリだって教えてくれなかった)

でも・・考えたら Chaka Khan(チャカ・カーン)はよく掛かってたし "Through the Fire" も知っていましたよ。そう、たぶん Through the Fire はサビの印象が強くてイントロを覚えていなかったか、この曲とごっちゃになっていたかなんかだと思います。80年代にありがちなイントロというイメージで自分の頭に入っていたのかも。
調べたところによると、林哲司さんは洋楽を色々引っ張ってきてるようなので、洋楽知らずのシティポップ好きは騙され続けていたということなんですね。(おこ)

荒井由実 "あの日にかえりたい"

ユーミンがデビューした頃は70年代フォーク全盛の頃だったので、荒井由実や小田和正はフォークのシンガーソングライターかなと思われていたかもしれませんが、色々聴くと「そうじゃない、なんか違うぞ」という辺りからニューミュージックという言葉が出てきたのかもしれませんね。(単に想像)

ユーミンもいろいろな音楽を試してきたアーチストだと認識できるのですが、この曲はボサノヴァ、それもオシャレ系のボサノヴァをフィーチャーして作られました。ドラマとのタイアップもあって強烈にヒットして荒井由実の代表曲となったのですが、半分ぐらいボサノヴァのパワーなんじゃないかと僕は思っています。当時は歌謡曲でも取り入れられていたような微かな記憶がありますから。

サザンオールスターズ "恋するマンスリーデイ"

サザンの1980年代のアルバム「タイニイ・バブルス」は世界の色々な音楽を取り入れているのと同時に、ある意味とてもカッコいい楽曲が多くてビンテージ・サザンオールスターズの魅力満載なアルバムです。

その中でこの「恋するマンスリーデイ」は歌詞がなんというか、あまり話題にされにくい内容ですが、音楽はたぶんレゲエだと思うんですよね。もしかしたらブルースも入っているかも。
桑田佳祐の渋い歌声も聞き所です。彼はいま、こんなカッコいい歌は歌えるのかな??(笑)

サザンオールスターズ "Hey! Ryudo!"

こちらはジャズですね。たぶんデキシーだと思うんですが。明るいジャズです。

平原綾香 "Jupiter"

クラシックは全くの守備外ですが、クラシックを取り入れた洋楽・邦楽を調べてみたら意外に知られた曲が無くて少し驚きました。クラシックをポップスやロックに組み込むのは難しいんでしょうか。

この曲は Gustav Holst組曲「惑星」の中の「木星」が原曲となっています。ポップスだけどオーケストラに馴染む音楽になっていますね。実際、オーケストラとコラボしている動画も目にしました。かなり成功事例かも。

Debbie Gibson "Without You"

洋楽知らずのシティポップ好きは、これも知りませんでした😞
1990年に放映されたTBSドラマの主題歌として、山下達郎が作曲して Debbie Gibson(デビー・ギブソン)が作詞した曲がこの "Without You" なんだそうですが、翌年に山下達郎が「さよなら夏の日」としてリリースしているんですよね。

デビー・ギブソンはさっき知ったところです。全米ヒットになった曲を3つぐらい聴いてみたのですが、覚えがありません。日本であまり流行らなかったのかな。

Madonna "Hung Up"

知っている人が聴いたらすぐにアバの "Gimme! Gimme! Gimme!" だって分かりますが、カバーではないのであくまでマドンナの曲です。全然違う曲です。
Gimme! Gimme! Gimme!をフィーチャーするにあたってはマドンナがアバに交渉したそうです。

Shakatak "Havana Express"

シャカタクのラテンです。
ボサノヴァなのかサンバなのか自分は判別できないしジャズでもあるけど、ものすごくシャカタクらしいし、次元が高く感じられます。書きながら鳥肌が立ちました。
ちょっとハーブ・アルパートを思い出したりも。
日本人はラテンは好きな人が多いと思うけど最近はあまりクローズアップされない音楽ですよね。カフェでボサノヴァがかかる程度かな。

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