なんちゃん

書きたいことを、書きたいように、書きます。

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記事一覧

社会人2年目の朝礼スピーチ

久しぶりにnoteを覗いてみると、途中まで書いてそのまま下書きに保存していた文章がいくつか出てきた。 以前読んだ本の感想だったり、誰かから言われた一言の考察だったり…

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映画「心の傷を癒すということ」感想

目に見えず、いつ自分に忍び寄るとも分からない恐怖。26年前に起きた阪神淡路大震災は、神戸の人たちに大きな「心の傷」を与え、いまだ癒えぬ傷を抱える方々もいる。主人公…

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『思考の整理学』外山滋比古

★読書の意図大学生のときからいつか読もうと思ったまま今日まで本棚で待機命令を強いた申し訳なさがまず第一に来る。そして、社会人3年目となり自分で仕事を動かすスキル…

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『サピエンス全史』著者「なぜ虚構は真実に勝るのか」

私たち人間は、地球上のどんな種より「真実」について多くのことを知っている。しかし、最も多くの「虚構」を信じているのもまた人間なのである。 前書き 日常の些細な疑…

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『読書について』 小林秀雄

なぜこの本を読んだかと言うと、『美を求める心』という章に惹かれたからです。東京に来てから、よく美術館に行っています。絵画をジッと見るのですが、どう見たら良いのか…

鴨長明版「君たちはどう生きるか」

『君たちはどう生きるか』、読みましたか? ぼくは去年の11月くらいに、自らに課した「岩波文庫を制覇しようキャンペーン」なる謎の読書週間で読みました。 ここに感想を…

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はじめに

ぼくは、自分が何者か、何をしたいのか、「自分」を毫も知らない。そもそも、「自分」と言えるようなものが、まだ存在しないのかもしれない。「自分とはこんな人間だ!」と…

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社会人2年目の朝礼スピーチ

社会人2年目の朝礼スピーチ

久しぶりにnoteを覗いてみると、途中まで書いてそのまま下書きに保存していた文章がいくつか出てきた。

以前読んだ本の感想だったり、誰かから言われた一言の考察だったりと雑多な内容のなかに、社会人2年目のときに書いた朝礼スピーチの原稿を見つけた。

新卒で入った会社は月イチで全社朝礼があり、若手社員が持ち回りで司会を担当していた。司会は冒頭で簡単なスピーチをすることが慣例で、自分の番が回ってきた時に

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映画「心の傷を癒すということ」感想

映画「心の傷を癒すということ」感想

目に見えず、いつ自分に忍び寄るとも分からない恐怖。26年前に起きた阪神淡路大震災は、神戸の人たちに大きな「心の傷」を与え、いまだ癒えぬ傷を抱える方々もいる。主人公・安和隆(以下、安先生)のモデルとなった精神科医・安克昌さんは、震災が与えた心の傷に向き合い、現場で人々の心に寄り添い続けた。そんな彼の物語は、新型コロナウィルスという目に見えない恐怖が支配する今の日本社会において、「心のケア」の大切さを

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『思考の整理学』外山滋比古

『思考の整理学』外山滋比古

★読書の意図大学生のときからいつか読もうと思ったまま今日まで本棚で待機命令を強いた申し訳なさがまず第一に来る。そして、社会人3年目となり自分で仕事を動かすスキルと経験がぽつぽつ貯まり始めたことを機に、それらをもっと大きなビジネスや新しいキャラクターブランディングに繋げる思考の型みたいなものを学ぶことがもう一つの意図になる。

★思考は手間暇をかけて育むもの思考を生み出すプロセスはビール作りに似てい

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『サピエンス全史』著者「なぜ虚構は真実に勝るのか」

『サピエンス全史』著者「なぜ虚構は真実に勝るのか」

私たち人間は、地球上のどんな種より「真実」について多くのことを知っている。しかし、最も多くの「虚構」を信じているのもまた人間なのである。

前書き

日常の些細な疑問は心のどこかで温めておきたい。些細に思えることでも、よくよく考えると、意外に大切なことが紛れ込んでいる。例えば、ダイエットのトレンドは日々変化する。だが、次のことは誰でも知っている。ダイエットの王道は「適度に運動して、適度な食事を心掛

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『読書について』 小林秀雄

なぜこの本を読んだかと言うと、『美を求める心』という章に惹かれたからです。東京に来てから、よく美術館に行っています。絵画をジッと見るのですが、どう見たら良いのかは全く分かりません。これはマズイと思い、この本を手に取りました。

■美を求める心

美を求める心とは、モノの美しい姿を求める心である。美しいものには、美しい姿がある。クリエイターは、対象を目で、耳で、心で、じっくり観察する。ゴッホは『ひま

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鴨長明版「君たちはどう生きるか」

『君たちはどう生きるか』、読みましたか?

ぼくは去年の11月くらいに、自らに課した「岩波文庫を制覇しようキャンペーン」なる謎の読書週間で読みました。

ここに感想を書くと長いので、「面白かった!」と語彙力の欠片もない言葉を残しておきます。

本題は、この本の著者である吉野源三郎さんです。吉野さんは、岩波新書の創設に携わったり、月刊誌『世界』の初代編集長を務めたり、戦後日本の出版業界を支えた偉い人

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はじめに

ぼくは、自分が何者か、何をしたいのか、「自分」を毫も知らない。そもそも、「自分」と言えるようなものが、まだ存在しないのかもしれない。「自分とはこんな人間だ!」とはっきりと断言する果断さもない。

「若い人の特権は、何者でもないこと」

スタジオジブリの鈴木敏夫さんの言葉を頭の中で反芻する。「何者」でもないからできること、誰かを真似る、吸収する、その中で「自分」を発見する、こういう過程が大切というこ

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