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災害時とるべき行動辞典①~テレビでは教えてくれない避難マニュアル~

【災害時とるべき行動辞典①~テレビでは教えてくれない避難マニュアル~】

このnoteは災害時における避難や注意事項、事前準備などのとるべき行動指針を項目ごとにまとめて記載。
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災害時とるべき行動辞典①』
事前準備
意外と知らない事前準備
「災害はいつ起きるかわからない。明日は我が身。」とよく言われますが、多くの方は「そんなことは知っている。」、「当たり前のこと。」と言われるかもしれません。
しかし、災害が起こる前の平時から災害時の事前準備をしている方はどのくらいいるでしょうか?
この事前準備には避難所への持ち出し袋の用意や水などの備蓄品の準備以外にも、家族での約束事(いつ、誰が、何処へ避難するのか)や貴重品(健康保険証、銀行口座番号、生命保険契約番号など)の確認、常備薬や持病薬の準備など様々な事前準備が必要になります。
事前準備をせず避難後に困るか、事前準備をして安心して避難所生活を送るかはあなた次第です。
備蓄品の準備
在宅避難の場合、備蓄品の有無が生死に直結します。
在宅での避難は避難所より安心できる環境ですが、普段の生活とは違います。
電気・ガス・水道などのライフラインは使用出来ない可能性があります。
在宅避難のポイントはお風呂の湯と冷蔵庫・冷凍庫の食材です
在宅避難生活が何日続くのかわからない状況で備蓄品の無駄遣いは避けたいところです。
まず、トイレを流す水はお風呂のお湯で代用します。備蓄品の水はトイレには使用しません。
そして、食事は非常食ではなく、冷蔵庫や冷凍庫の食材から優先的に使用します。1日でも長く食料を持たせる工夫です。
また、年に1回は非常食を家族で食べて入れ換えてください。非常食にも色々な種類がありますが、実際に食べてみないと美味しいかどうかわかりません。
備蓄品リストは下記の通りですが、平時の自宅の状況によって追加する品目や減らす品目がある場合があります。皆さんでご確認ください。
(備蓄品リスト)
現金、ラジオ、飲料水(1日1人3L)、懐中電灯、アルミ製保温シート、雨具、ブルーシート(レジャーシート)、タオル、軍手や革手袋、マッチやライター、救急箱、常備薬や持病薬、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、着替え(下着含む)、紙おむつや生理用品、ミルク(哺乳瓶)、ビニール袋、給水袋(給水用ポリタンク)、マスク、笛やブザー、防災ずきん(ヘルメット)、非常食など。
持ち出し袋の準備
避難所へ避難をする場合、持ち出し袋を持参します。
ここで重要なことは避難所によって常備されている物が異なる点です。
毛布や段ボールベッド、ミルク、紙おむつなどは地域によって常備されている避難所もあれば、常備されていない避難所もあります。
自分が住んでいる地域の避難所に何が常備されているか事前に知っておく必要があります
自分が避難する避難所に常備されていない物は代用品を持ち出し袋に入れる必要があるため、各個人で持ち出し袋の内容は異なります。
毛布などのかさばる物は事前に自家用車に乗せておくことも有効な手段です。
そこで「避難訓練体験」を推奨しています。
自治体から避難指示が発令された際、家庭での避難訓練も兼ねて実際に避難所へ避難してみてください。
実際に避難所へ避難しないと本当に必要な物はわかりません。
持ち出し袋リストは下記の通りですが、避難所の常備品によって追加する品目や減らす品目がある場合があります。皆さんでご確認ください。
(持ち出し袋リスト)
現金、ミルク(哺乳瓶)、紙おむつ、生理用品、着替え(下着含む)、常備薬や持病薬、ウェットティッシュ、マスク、ビニール袋、レジャーシート、タオル、車や家の予備鍵、予備のメガネやコンタクトレンズ、銀行の口座番号や生命保険契約番号、健康保険証、本人確認書、印鑑、母子健康手帳、スマホ(充電器含む)、携帯ラジオ、懐中電灯、広域避難地図、非常食、家族の写真(はぐれた際の確認用)、緊急時の連絡先(家族、親戚、知人)、笛やブザー、雨具、防災ずきんなど。
家族での約束事
平時から事前に家庭会議で避難時の約束事を決めておくことが重要です。
特に「いつ、誰が、何処へ」を決めておくことで家族の安否確認がスムーズに行えます。
いつ→昼間の場合、夜間の場合、平日の場合、休日の場合など。
誰が→家族。
何処へ→自宅からの避難先、学校・幼稚園からの避難先、会社からの避難先、通学中・出勤中からの避難先など。
自宅や学校、会社からどこの避難所へ避難するのか。誰が持ち出し袋を持参するのか。避難経路の確認など家族間で決めておく必要があります。
その他、居住地周辺のハザードマップの確認や避難時の家族同士の連絡方法など家族間で決めておくべき事柄もあります。
家族間で避難先などの情報を事前に共有することが重要です。
また、地域によっては地震と洪水で避難所が異なる場合があります。事前に調べてみてください。
避難経路の確認
事前に避難経路の確認することは重要です。
ただ避難所へ移動するだけではなく、安全なルートを通り避難することが求められます。
車で避難する場合、歩いて避難する場合、地震時の避難、洪水時の避難など様々な避難ルートを実際に避難経路を通り、家族間で把握する必要があります。

避難のタイミング
意外と知らない避難指示
避難を呼びかける「避難準備・高齢者等避難開始」や「避難指示」はどこの機関が発令しているかご存知ですか?
誤解している方も多いですが「避難準備・高齢者等避難開始」や「避難指示」は地方自治体、つまり市町村(特別区含む)が発令しています。
気象庁が発令していると誤解している方も多いのではないでしょうか。
気象庁が発表している気象警報、気象注意報、土砂災害警報情報、氾濫危険情報、氾濫発生情報、特別警報などの気象情報や会見などは、国民への周知と共に地方自治体の危機管理課や対策本部への啓発も含まれています。
地方自治体(市町村)は気象庁からの気象情報や河川水位なども考慮して「避難準備・高齢者等避難開始」や「避難指示」を発令しています。
避難のタイミングとは
避難のタイミングは災害により異なります。
以下は基本的な避難のタイミングです。
(地震)
・気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が発表された時点。
・沿岸部に在住者は地震発生後直ちに避難。
・地震発生後、自宅で安全に生活できない場合は避難。
(台風)
・市町村から「避難準備・高齢者等避難開始」や「避難指示」が発令された時点。
・警報レベル3、警報レベル4が発表された時点。
・特別警報(大雨特別警報を除く)が発表された時点。
・上記以外で自宅で安全に過ごせなくなる状況時点で自主避難。
(大雨・洪水)
・市町村から「避難準備・高齢者等避難開始」や「避難指示」が発令された時点。
・警報レベル3、警報レベル4が発表された時点。
・大雨特別警報が発表された時点で避難できていない方は垂直避難。
・上記以外で自宅で安全に過ごせなくなる状況時点で自主避難。
避難は避難訓練
避難指示が発令されて避難を行い、結局災害が発生しない、空振りの可能性があるため避難を躊躇する方も多いのではないでしょうか。
ここで推奨していることは「避難は避難訓練」です。
避難が空振りだった場合、避難訓練を家族で行ったと思えばいろいろな収穫があります。
実際に避難しなければ避難所の仕組み(受付や食料事情、トイレなど)はわかりません。
避難所での生活を経験すれば持参する持ち出し袋の内容も無駄がないものへ変更できます。
また、1度目よりも2度目、2度目よりも3度目の方がスムーズに避難を行うことができるのではないでしょうか。

警報レベルとは
意外と知らない気象情報
避難を判断する情報に気象庁が発表する気象情報があります。
現在の使用されている主な気象情報には気象警報、気象注意報、土砂災害警報情報、氾濫危険情報、氾濫発生情報、記録的短時間大雨情報、特別警報がありますが、「気象情報が多すぎて分かりづらい。」、「どれを重視していいのかわからない。」と言われる方も多いかもしれません。
また、避難に関する情報に自治体が発令する高齢者等避難、避難指示があります。
そこで気象情報の総合指針として2019年5月22日より「警報レベル(防災気象情報)」が運用開始となりました。
警報レベルの見方
警報レベルは専門的に「防災気象情報」の1つです。
防災気象情報とは気象庁が発表している気象、地震、火山などに関する予報や情報の総称です。
また、防災気象情報は以下の通り2種類に分けられます。
①災害から身を守るための情報。
②生活に役立てる情報。
警報レベルは①に属する情報です。
警報レベルとは大雨警報、土砂災害警戒情報、指定河川洪水予報および高潮警報を対象とした5段階のレベル別警報です。
警報レベルは5段階に設定されており、気象庁が発表する気象情報は以下の通り振り分けられます。
(警報レベル1)
翌日までに警報級の可能性あり。
・早期注意情報(高・中)
(警報レベル2)
災害が起こる恐れがある。
・注意報
(警報レベル3)
重大な災害が起こる恐れがある。
・警報
(警報レベル4)
災害の恐れが高まっている。
河川のはん濫がいつ起きてもおかしくない段階。
・土砂災害警戒情報
・はん濫危険情報
(警報レベル5)
重大な災害が発生、もしくは著しく高まっている段階。
河川のはん濫が既に発生している段階。
・特別警報
・はん濫発生情報
・災害発生情報
警報レベル時のとるべき行動
警報レベル4や警報レベル5が発表されてから避難の準備をしていたのでは間に合わず、自分や家族の命を守る行動はできません。
事前準備を行った上で各警報レベル時に行動することが重要です。
各警報レベル時のとるべき行動は以下の通りです。
(警報レベル1)
【住民】
・テレビ、ラジオの天気予報やスマホ、インターネットなどから情報収集。
・家族間で約束事の確認。
【自治体】
・該当なし。
(警報レベル2)
【住民】
・情報収集しつつ屋外の点検や防災用品の確認。
・避難経路・避難先の確認。
【自治体】
・土砂災害、洪水、高潮について情報収集を開始。
(警報レベル3)
【住民】
・高齢者や災害時要援護者は即座に避難を開始。警報レベル3内に極力避難を完了。
・一般の人は避難準備を完了。場合によっては避難を開始。
【自治体】
・土砂災害、洪水について「高齢者等避難」を発令する目安。
・高潮について「高齢者等避難」や「避難指示」を発令する目安。
(警報レベル4)
【住民】
・一般の人は即座に避難を開始し、警報レベル4内に極力避難を完了。
【自治体】
・「避難指示」を発令する目安。
(警報レベル5)
【住民】
・既に避難している人は最大限に警戒する。
・避難していない人は指定された避難所ではなく、川や崖から少しでも離れた頑丈な建物の上の階に即座に避難。これすら危険な場合、崖と反対側の自宅2階へ即座に避難(垂直避難)。
・命を守る最善の行動をとる。
【自治体】
・災害が実際に発生していることを把握した場合に、可能な範囲で発令し、災害の発生を伝え、住民に命を守る最善の行動を求める。
警報レベルと避難について
上記の「警報レベル時のとるべき行動」でも記載した通り、警報レベル3発表時点で高齢者や災害時要援護者は避難。警報レベル4発表時点で一般人が避難となります。
また、基本的に避難するタイミングは居住地の市町村が「高齢者等避難」や「避難指示」を発令した時点です。
則ち、居住地の市町村が「高齢者等避難」や「避難指示」などの避難情報をいつ発令するかテレビやラジオ、スマホやインターネットで随時情報収集しなければなりません。

特別警報とは
意外と知らない特別警報
特別警報とは重大な災害が発生もしくは発生するおそれが著しく大きい場合に警告のために発表する情報です。
通常の警報とは違い、警報の発表基準をはるかに超える規模で起こるような甚大な被害が発生する恐れがあり、最大級の警戒をする必要性がある場合に適用されます。
大雨特別警報に関しては、甚大な災害が既に発生している。もしくは直ちに甚大な災害が発生する場合に発表されます。
従って大雨特別警報が発表された後、当該地域で避難を開始する行動は危険が高まります。
意外と知られていませんが、大雨特別警報が発表された後は避難所などの自宅の外へ避難せず、自宅の中で垂直避難をすることが求められます。
大雨特別警報と避難について
大雨特別警報の場合、発表された時点で甚大な災害が既に発生している場合があり、通常避難はできません。
気象庁では会見時に「特別警報が発表されてから避難するのでは手遅れになります。特別警報の発表を待つことなく、地元市町村から発令されている避難勧告等に直ちに従い緊急の身の安全を確保してください」と呼びかけています。
則ち、大雨による土砂災害や浸水が危惧される場合、住民が避難を開始するタイミングは地元市町村が「避難指示」、「高齢者等避難」を発令した時点となります。
大雨特別警報が気象庁から発表された際、まだ避難できていない場合の対処法は下記の通りです。
① 指定された避難所ではなく、川や崖から少しでも離れた頑丈な建物の上の階に避難。
② ①すら危険な場合、崖と反対側の自宅2階へ避難(垂直避難)。

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