2023年11月の記事一覧
山本文緒『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』(毎日読書メモ(513))
2021年10月18日、山本文緒さん逝去の報を知り、半泣きで山本さんの思い出を語る(ここ)。死の直前に刊行された『ばにらさま』、それよりも、著作のタイミングとしては絶筆に近い『自転しながら公転する』を読み、都度、わたしは山本文緒を喪ったんだな、という悲しさに浸ってきたが、今度こそ極めつけ、『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』(新潮社)は、2021年4月にすい臓がんのステージ4bの診断を
もっとみる『ふしぎ駄菓子屋銭天堂20』(廣嶋玲子・jyajya)(毎日読書メモ(512))
廣嶋玲子・jyajya『ふしぎ駄菓子屋銭天堂20』(偕成社)、2023年9月刊行。順調に年に2冊ずつ刊行されている。
前の巻では潜伏気味だった六条教授、最後にアプリ「つぐみ」を開発中、という話だけしていたが、この20巻で、アプリを正式リリース。
「小さな天使つぐみ」というアプリで、つぐみという名前のAI少女が、アプリの利用者ひとりひとりの相談に乗り、悩みを聞き、ユーザーにそっと寄り添う。ユーザーみ
『みんなのなつかしい一冊』(毎日読書メモ(511))
先日の『校閲至極』に続き、毎日新聞社から来たDMで、存在を知った本。
池澤夏樹編、寄藤文平絵『みんなのなつかしい一冊』(毎日新聞出版)。毎日新聞に毎週土曜日に連載されている「今週の本棚」という企画をまとめたもの(企画・池澤夏樹)で、これまでに『わたしのなつかしい一冊』、『あなたのなつかしい一冊』が刊行されていて、この『みんなのなつかしい一冊』は三作目。
なつかしい本、ってなんだろう。自分の中でそ
本日の「SF・ファンタジー小説 をお探しですか?」(毎日読書メモ(510))
しつこくてすまん。また、「SF・ファンタジー小説 をお探しですか?」というメールが来たら、結構20世紀に復古していた件。
トップ画像はウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』の旧版の表紙にしてみました。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
先週も来ていた『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』がトップバッター。
華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)
ブ
SF・ファンタジー小説 をお探しですか?(毎日読書メモ(509))
noteに毎日読書メモ(最近は全然毎日ではないが)を書くとき、アフィリエイトのリンクを貼るため、その本の書誌情報をAmazonで検索する。
先週、劉慈欽『三体』の感想文というか読後感メモみたいなものを書いて(ここ)、『三体』のI、II上、II下、III上、III下、と5冊検索したので、AmazonのアルゴリズムさんがわたしにはSFをお勧めすればいいんじゃないか、と思ったらしく、「SF・ファンタジー