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【闇と光】魅惑の世界 いろいろスキなもの集


太田記念美術館で「闇と光 ―清親・安治・柳村」展
が開催される。これを機会に今まで見てきた中で印象に残っている「闇と光」(光と影)で好きな作品(もの)をジャンル問わず集めてみることに

展覧会に行く度、何かの画像を見る度に、
「闇と光」のコントラストに惹かれ見入ってしまう
日本編、 海外編、Twitter編、
ドラマ編、能楽編 に分けて紹介







◼️闇と光 日本編

葛飾応為 吉原格子先之図
脳科学者の中野信子先生がインスタのストーリーでこの絵を紹介初めて知り衝撃。会期期限も迫り、速攻で太田記念美術館へ 
情報って大事 これは何度も見たい作品
葛飾北斎に娘がいて、これほどの腕前の人とは知らなかった
名前は北斎が「おーい!」って呼びまくって「応為」w
闇と光の作品でこれが最も好き
ずっと見ていたい

神楽坂通 雨後の夜 吉田博 昭和4年(1929) 木版画
展覧会でお気に入りとなり、立ち去るのに後ろ髪引かれた
路面の濡れた感じに臨場感がある。その場の雰囲気が伝わる
吉田博大好きなので掲載多め
吉田博に関しては別記事でまとめているこちら


二月堂 吉田博 大正15年(1926)  木版画
明かりの光が一際目立つ。画像で伝わりきれないけど、
現物は明かりの部分が、まさに発光している感じ

鷲羽岳の野営 吉田博 大正15年(1926)木版画
大正時代の山登りが垣間見られることは貴重
焚き火に照らされた部分と闇のコントラスト、
静けさを感じる 優しい色合い


駒ヶ岳岩子屋 吉田博 昭和3年(1928)木版画
こういった構図を描いて版画にする。斬新
登山家でもある吉田博ならでは


フワテプールシクリ インドと東南アジア 木版画
吉田博
 昭和6年(1931)  
イスラム建築の精緻なアラベスクから滲む光と
その乱反射を表現するため、
淡い同系色を幾度も摺り重ねている
輪郭線を抑えた幻想的な表現
限られた色数でありながら驚異の47度摺り
本当に木版画?!と驚かされる異国情緒たっぷりの作品
滲むような黄金色の光が博が出会った遠い異国の空気を伝える
図録の裏表紙にも使われていた
吉田博の驚異の才能を示している 凄すぎて分かりきれない 笑


農家吉田博 1946年(昭和21)木版画
戦後唯一の新作、最後の木版画となった作品
写生地は東京・成増付近の農家
農家の暗い土間を細部まで丁寧に表現
戸からのぞく木々の緑や人々の衣装、
かまどの火が画面にアクセントに
海外を旅した博が最後に選んだのがこの題材だというのは、
意外性とともに納得感がある 染み渡る素敵さ
亡くなる4年前に作られたもの


庄田耕峯(1877~1924) 木版画
日本画家、版画家、狂歌師
画像を集めたページ
最近知った画家。情報が少ない


「雨の新橋」 笠松紫浪(かさまつしろう)昭和十年(1935)
新版画の初期から関わり戦後になっても
精力的に版画を制作し続けたという意味で、
紫浪は「最後の新版画家」
現物を見たことがないので見てみたい
他の作品も素敵 こちら



炎舞 速水御舟 1925(大正14) 重要文化財
昭和52(1977)年に重要文化財に指定され、
御舟の最高傑作として、
また近代日本画史上における傑作としても評価の高い作品
燃えてますNowという臨場感、静かに燃えている
どうやって描いたのだろうと見入ってしまう

聖徳記念絵画館壁画【岩倉邸行幸】
明治16年7月19日、
明治天皇が病臥していた岩倉具視を見舞う光景を描いた絵
起き上がることのできない岩倉は、
布団の上に袴を置いて礼装の代わりとした
4ヶ所に置かれた氷塊が酷暑の日であった事を物語っている
翌20日に岩倉死去。日本初の国葬
詳細はこちら
描かれた内容とシチュエーションが興味深い






◼️闇と光 海外編

《夜のポツダム広場》レッサー・ユリィ1920 年
イスラエル博物館所蔵
三菱一号館美術館(東京・丸の内)で開催された
「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展で、
それまでほとんど日本で認知されていなかったユリィだが、
一躍美術ファンの心をつかんで大ブレイク

三菱一号館美術館は当初借りるつもりがなかったのに、
イスラエル美術館がなぜかごり押し
じゃ、じゃあ、、、という感じで借りて展示したら
初日でポストカードが売り切れるプチ事件
絵の前で足を止める方多数
この画像では伝わらない光の反射の綺麗さ

山田五郎オトナの教養講座ユリィ回はこちら
有楽町のビックカメラに似ているということでも話題w
《風景》レッサー・ユリィ 1900年頃 イスラエル博物館所蔵

画像では分かりにくいが、
木の隙間から見えるオレンジの光の印象が強かった
見入ってしまった作品


In Front of the Cafe(Berlin at Night)レッサー・ユリィ(1920年~1929年頃頃)
現物を見てみたい作品
ユリィの光は画像だけでも魅力的



 Louvre at night 1892   Aleksander Gierymski 
アレクサンデル・ギェルィムスキ
(1850年1月30日 - 1901年3月6日)ポーランドの画家



《ジャガイモを食べる人々》フィンセント・ファン・ゴッホ 1885年4月
クレラー=ミュラー美術館
この土っぽい色とごつごつした感じの顔が印象的である 
ゴッホ展 ー 響きあう魂 ヘレーネとフィンセントで展示
展覧会情報こちら


床削り ギュスターヴ・カイユボット1875年 
オルセー美術館
なんだか好きと思う作品
びじゅチューンの元ネタでもある こちら


ピアノを弾く若い男 ギュスターヴ・カイユボット 1876年
アーティゾン美術館

日本の美術館にあるのが嬉しい限り







◼️闇と光+水の映り 惹かれてしまう説

何作品かで,で,明かりが反射しているものを上げているとおり、とにかくこの組み合わせに弱い

山田五郎オトナの教養講座で日本人は映り好きと解釈
・ユリィ(雨のポツダム広場)
・カイユボット(床削り)  
 ⇒床に映っている

※リンク頭出し




◼️闇と光 Twitter編

Twitterで見つけた印象に残っているものを紹介

映り込み系

雨の銀座   元データ
レッサーユリィの雨のポツダム広場と同様、
光の反射が綺麗 惹かれてしまう法則


平等院鳳凰堂   元データはこちら
夜の平等院行ってみたい

初めて行った時、まず場所が想像と違っていた
山奥にあるイメージだったけど比較的街
建物も想像していた構造とは違っていた
これだけイメージと違う寺社はあまり無いのですごく新鮮だった


コンビニの駐車場に広がる水溜りの世界    元データ
もはや題名から逸れて明るいけれど、、
映るものに心奪われる どうやって撮ったのだろう


風景イラスト 「空鏡」
こちらも題名から逸れて明るいけれど、
イラストであることに驚いた!
元データこちら



映り込み系(おまけ)

ジブリのDVDケース
センスの塊すぎる 元データはこちら
もはや映りの発明品を載せたいだけw





景色いろいろ系

夜のプラハの天文時計前 ライブカメラ
とてもノスタルジック

 リンク先で「今」の様子がリアルタイム視聴可
 元データはこちら



美瑛にある雰囲気最高の小屋と天の川 
元データはこちら


和歌山にある大銀杏がもはや大花火大会 
    元データはこちら
どこの銀杏なのか突き止めたい



北海道の天に続く道   
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Twitterのリンク先には動画もある



神社の鳥居の前に座る子狐 
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絵本なの?!
しっかり真ん中にいる。狛犬のように綺麗に座っている
これは現実でしょうか?!




この光景撮った方素晴らしい!!幻想的



 

田舎の風景 
元データはこちら
夕焼けはどのバージョンでも飽きずに味わえる



富士山と夜景
元データはこちら
ほんのり夕焼けと夜景 優勝


 思い出の中へ。 ありがとう185系 
引退した車両 雰囲気がある 元データはこちら
ノスタルジー





◼️闇と光 ドラマ編


大河ドラマ 麒麟がくる 19話

信長を暗殺せよ

将軍足利義輝が能を見るシーン
美しい将軍と美しい能 薪の光
最高


大河ドラマ 麒麟がくる 40話

松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)

ライティングがあまりに綺麗だった
スタッフの方の芸術性がとんでもない
 元データはこちら



大河ドラマ 麒麟がくる 41話 

月にのぼる者

坂東玉三郎さん演じる正親町天皇
明智光秀と月見をするシーン
一生忘れない名シーン
芸術!


鉢の水に映る月と浮かぶ椿
何度も言う 芸術





■闇と光 能楽編


蝋燭能(ろうそくのう)

蝋燭能(ろうそくのう)
宝生能楽堂で開催されたもの
本来照明で照らすところ、蝋燭を使用
蝋燭に照らされた舞は昔を彷彿とさせ、より幽玄な世界
元データはこちら
蝋燭なので若干温かみも感じた
空間にアロマ効果、癒し効果がある。オススメ




薪能(たきぎのう)


月の道 薪能

月の道 薪能 (たきぎのう)
たきぎをたいて野外で行う能
会場:熱海サンビーチ  
開催内容   リンク
当日の様子 リンク
夜の闇、薪の光、海への反射
これは日本人の映り好きポイントを網羅
2020年以降は開催されていない模様 開催されたら観たい!

概要
熱海には、満月の夜、相模灘の水面にこの地域特有の自然現象である「月の道」が出現します。

熱海ならではの自然美の中、幻想的な月明かりと篝火に浮かび上がる海辺の舞台で演じられる薪能、能舞や一調一声。
そして、つややかな常磐津節で熱海在住の舞踊家があでやかに舞い、明治時代から熱海に集う要人や文化人をもてなしてきた芸妓文化との融合による熱海の新しい魅力を創造・発信する催しとして、熱海の海辺を舞台にした「舞踊・常磐津・囃子と月の道薪能」を開催します。

自然に恵まれた熱海の森羅万象に捧げる幽玄な世界をお楽しみください


荒城の月 竹田能

荒城の月 竹田能ウィーク リンク
全国唯一の水上舞台 薪能究極の殿様体験

名月、名水の里、大分県竹田市
武家文化を色濃く残す荒城の月の城下町で
絶壁の天然城壁に彫られた三日月岩に燈明を灯し、
月明かりと篝火とに照らされた幻想的な雰囲気の中鑑賞可能

これも映り好きにはたまらない催し!
2022年10月16日開催予定





■参照



おわり



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