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【藤原定家の字】本気とオフの落差 明月記の人間味 「かづらき」フォントは定家の書にヒント

東京国立博物館の特集展示(藤原定家「明月記とその書」2023/6/27 (火) ~8/6(日))へ行き、「ヘタウマ」と呼ばれていることを初めて知った。たまたま今まで、藤原定家の比較的綺麗に見える字を目にしてきていたのだった。明月記の原本はまさに私的な日記らしく「日常・人間味」が感じられるオフモード感あふれる字体だった 笑  悪筆(字が下手)能筆(字が上手)という単語も知り、 今回の展示のような「オフモード」の字 フォントになった「本気モード」の字 定家の字の違いを見る楽し

    • 【明月記】伝来図解 現存は藤原定家72歳清書版 80歳最晩年6年分日記消滅…一時おにぎり状態から救出 国宝修復に徳川家康の写本が活躍していた

      現存する藤原定家 自筆の日記「明月記」は全て定家が晩年に清書した72歳当時の字で、日々定家が書いていた日記は清書後に消滅し残っていない。清書作業は定家だけでなく右筆(書写能力に長けたもの)を動員して行っているため、定家以外の筆跡も含まれているものが残る 現存する明月記原本とは…  定家が日記を書いていた期間と現存する日記の期間との関係、定家72歳の出家時に編纂された後、どういった過程を経て伝わっているのか 昭和55年の冷泉家の調査開始時から調査に携わり、冷泉家時雨亭文庫の

      • 【藤原定家の書物】【明月記】【冷泉家の蔵(御文庫)】徳川家康・秀忠・天皇・稲盛和夫さんに守られる【ブラタモリ】現存唯一の公家邸宅として登場

        鎌倉時代に書かれた小倉百人一首の撰者 藤原定家の日記「明月記」の原本が現在まで伝わってきた経緯を調べると定家の子孫である冷泉家が守り伝える中で驚きの過程を経ていた 書物を守るために尽力した意外な人物が! 徳川家康は藤原定家のファンで冷泉家に伝わる書物の価値を上げ、徳川秀忠は天皇を巻き込んで明月記を保管する冷泉家の蔵(御文庫)ごと封印して守っていた。現代ではたとえ貴族の子孫の家であっても継承は容易ではなく、個人レベルでの家の維持は不可能になり売却・取り壊しの危機に。あの京セラ

        • 【原本現存なし】「古今和歌集 土佐日記 更級日記 源氏物語」藤原定家【平安書物へのリスペクトと橋渡し】最古の写本 国宝級多数

          教科書に載る平安時代の歴史的書物。古今和歌集、源氏物語、土佐日記、更級日記の原本は残っていなかった。知っているものは残っていると思い込んでいた。平安時代に書かれた古代文学の原本が伝わるのはごく稀で、残っていないのが当たり前、平安時代に作られた写本ですら伝わるのは困難だった… そんな中、平安末期から鎌倉時代前期を生きた藤原定家は平安時代の書物の写本を多数作り、後世で現存最古となる写本を残していた。その藤原定家の「書物を残した人」としての功績を調べてみた 【平安中期の有名文学

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        【藤原定家の字】本気とオフの落差 明月記の人間味 「かづらき」フォントは定家の書にヒント

        • 【明月記】伝来図解 現存は藤原定家72歳清書版 80歳最晩年6年分日記消滅…一時おにぎり状態から救出 国宝修復に徳川家康の写本が活躍していた

        • 【藤原定家の書物】【明月記】【冷泉家の蔵(御文庫)】徳川家康・秀忠・天皇・稲盛和夫さんに守られる【ブラタモリ】現存唯一の公家邸宅として登場

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          【藤原道長 御堂関白記】【藤原定家 明月記】貴族の日記 原本残る奇跡 【勅撰和歌集】天皇の国家事業でさえ原本一つも残らず

          1000年前の藤原道長の日記原本が現存し世界遺産で、 800年前に書かれた藤原定家の日記原本も現存し国宝であること。残っていないと思い込んでいたものの存在を知った時の相当な衝撃。この二つは教科書に載っていなかったような記憶。では誰もが知る有名な日記は原本が残っているのか?興味が湧いて調べると、二つの日記が現存するその奇跡のレベルが分かった 藤原道長の日記 藤原定家の日記 有名な平安時代書物 予想外なほど原本無い歴史に詳しくないので、”どれだけの文化財”が残っていて、”ど

          【藤原道長 御堂関白記】【藤原定家 明月記】貴族の日記 原本残る奇跡 【勅撰和歌集】天皇の国家事業でさえ原本一つも残らず

          国宝【手鑑 翰墨城】藤原行成と藤原公任の書 「光る君へ」サービス展示?!

          MOA美術館で毎年この時期に開催されている名品展。今年は国宝【手鑑 「翰墨城」】が展示され、翰墨城に収められた311葉(枚)の書のうち、大河ドラマ「光る君へ」の登場人物 藤原行成と藤原公任の書を発見。数ある書の中からタイムリーなニーズを汲んで?!42葉(枚)展示のうち10葉(枚)がこの二人の書。配分多め。何も調べずに行ったのでテンション上がりました 今年は「光る君へ」の効果で、 古い時代に書かれた「書」を楽しめる年になりそう ———————— MOA美術館は、所蔵品ほぼ写

          国宝【手鑑 翰墨城】藤原行成と藤原公任の書 「光る君へ」サービス展示?!

          【明月記】藤原定家の父「藤原俊成」91歳 臨終に食べた雪 (800年前の詳細な記録)

          藤原俊成は、崇徳天皇、後白河天皇から愛され、後鳥羽天皇からは90歳を盛大に祝われるほどの人柄で、生涯現役で和歌の道に邁進し、亡くなる二週間前まで歌集の合点を行い、三日前には息子の藤原定家と和歌の話をし、平安末期から鎌倉時代初期という恵まれない衛生環境の中、 91歳の大往生を遂げた 藤原定家の明月記を調べていく中で、俊成のエピソードにたくさん触れ、俊成は筆跡と同様に「麗しく」生きた人なのだと知った。その藤原俊成の生涯を書いた「臨終の雪」という美しい本に出会った 藤原俊成の生

          【明月記】藤原定家の父「藤原俊成」91歳 臨終に食べた雪 (800年前の詳細な記録)

          生オーケストラ圧巻 ロック原曲大河ドラマ平清盛【タルカス】《吉松隆の「英雄」コンサート》

          大河ドラマ平清盛きっかけで知ったタルカスを、原曲の作曲者キースエマーソンの命日、そして吉松隆さんの古希祝(70歳)の特別な日に、生オーケストラで聴いてきた。新たな世界が広がる忘れられないコンサートの記録 吉松隆さんが語る今回のコンサートについて  当日のコンサート音盤 『吉松隆:交響曲第3番/タルカス』2023/6/21発売 music youtubeで聴くことができる 吉松隆の〈英雄〉コンサート 2023年3月11日(土)14:00 会場:東京芸術劇場コンサートホー

          生オーケストラ圧巻 ロック原曲大河ドラマ平清盛【タルカス】《吉松隆の「英雄」コンサート》

          【トーク編】映画あつもの(監督・脚本 池端俊策)上映イベントー麒麟がくるの理解深まるー

          2023年3月18日に開催された池端先生唯一の監督作品 映画『あつもの』上映イベントのうち、池端先生のトークパートで、『あつもの』に影響を与えた実体験や、作品に必ず反映される自分の実感、それは『麒麟がくる』やそれ以外の作品にも共通していること、そして背景にある「幼少期からの話・人生経験」まで伺えるという大変貴重な時間だった トーク概要 イベントのトーク以外の【全体編】はこちら イベント:特集上映 「脚本で観る日本映画史 〜名作からカルトまで〜」  第6弾 主催:日本シナ

          【トーク編】映画あつもの(監督・脚本 池端俊策)上映イベントー麒麟がくるの理解深まるー

          【全体編】映画あつもの(監督・脚本池端俊策)上映イベントー麒麟がくるの理解深まる一

          2023年3月、1999年公開 池端先生唯一監督作品「あつもの」の上映会があった。先生と一緒に作品を観た後に、お話も聞けるという貴重な機会だった。トークコーナーでは、先生の幼少期からの話、脚本家に至るまでの話、日本映画史として貴重な話、そして『「麒麟がくる」の明智光秀の言葉は全部自分のセリフです」』という麒麟ファンの心にぐっとくる発言を伺うことができた。 とても興味深いイベントだったので2つに分けてまとめ 【全体編】 イベント内容/会場の様子/映画上映/感想 等 【トーク編

          【全体編】映画あつもの(監督・脚本池端俊策)上映イベントー麒麟がくるの理解深まる一

          【佐伯祐三展】に行く前に《モーリス・ド・ヴラマンク》を味わう アートとクラシックとロック感

          ヴラマンクから影響を受けた画家佐伯祐三の展覧会が、東京ステーションギャラリーで開催中。佐伯祐三についてはヴラマンクを調べていた過程で知った。展覧会があったら今一番行きたい画家モーリス・ド・ヴラマンク! しかし残念ながら直近で開催の予定がない、、 2023/2/10は積雪。雪といえば思い出すヴラマンク! 佐伯祐三展に行く前に、 改めて味わっておきたいヴラマンク! そんなわけでヴラマンクの情報をまとめたい   ぶらぶら美術・博物館(2/14放送)で佐伯祐三展紹介 ヴラマンク

          【佐伯祐三展】に行く前に《モーリス・ド・ヴラマンク》を味わう アートとクラシックとロック感

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ⑤

          池端俊策氏(脚本家)講演会 脚本家の仕事~NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を振り返って 講演内容まとめの続き 池端先生の講演会 内容まとめ ①はこちら ②はこちら ③はこちら ④はこちら 緒形拳さんと光秀は一流を知る《凄い二流》光秀という人物をやっていて思ったのは 人物として、一流か二流かといったら 《自分の中では》二流だった 特に、ドラマをつくるうえでは信長は一流で、 その側でじっと様子を伺っていた光秀は二流なんだと  1 一流の師匠を知り二流の役を行った緒形拳さん

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ⑤

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ④

          池端俊策氏(脚本家)講演会 脚本家の仕事~NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を振り返って (2023年1月23日埼玉県蕨市開催) 講演内容まとめの続き 池端先生の講演会 内容まとめ ①はこちら ②はこちら ③はこちら ⑤はこちら 悪く言われていた人だからこそ面白い何を書きたいか、何を書けばいいのかを 瞬間的に決めた時、 光秀という人は裏通りを歩く人だと思った 足利尊氏 足利尊氏も光秀と同じように悪く言われていた人で 明治時代では国賊のように言われていた 南朝の後醍醐天皇を

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ④

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ③

          池端俊策氏(脚本家)講演会 脚本家の仕事~NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を振り返って(2023年1月23日埼玉県蕨市開催) 講演内容まとめの続き 池端先生の講演会 内容まとめ ①はこちら ②はこちら ④はこちら ⑤はこちら かっこよくない光秀を憂う長谷川さんを説得 1 主役はご飯 / 2 本能寺が待ってる / 3 古代からの地政学  三本立てで、憂う長谷川博己さんを説得 ①主人公はご飯 そして本能寺がある! 1年の撮影を通して一番疑問を向けられたのが、 光秀そんなに

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ③

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ②

          池端俊策氏(脚本家)講演会 脚本家の仕事~NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を振り返って(2023年1月23日埼玉県蕨市開催) 講演内容まとめの続き 池端先生の講演会 内容まとめ   ①はこちら ③はこちら ④はこちら ⑤はこちら 大河制作の流れ 着手1年目 1年間は勉強   室町末期はどういう時代か  戦国時代はどのようにスタートし どのように終息したか  自分で用意した数十冊 NHKから送られた数十冊  計100冊以上本を読んだ 着手2年目 だいたいこういう感じかと

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ②

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ①

            池端俊策氏(脚本家)講演会 脚本家の仕事~NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を振り返って 2023年1月23日に埼玉県蕨市で開催された。 池端先生の貴重な講演会に 運良く参加することができた 応募多数でキャンセル待ちの方が多かった模様 貴重なお話を、できるだけ先生の言葉のニュアンスや 当日の様子が分かるように、5回に分けてまとめました <各まとめページ リンク> ②はこちら  ③はこちら ④はこちら ⑤はこちら 講演内容 【目次表】 開催会場   一講演会

          【麒麟がくる】脚本家 池端俊策氏 講演会 内容まとめ①