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初恋相手は結婚相手かもしれない

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一途になったり振り回されたり、振られたり、裏切られたり。でも結局好きで離れられない、運命共同体の英語とこれまでの私の人生のお話
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2018年5月の記事一覧

初恋相手は結婚相手かもしれない 1



「英語」

それはまるで初恋の様に私を燃え上がらせた。

知ろうとすればするほどわからなくなり、近づいたと思えば遠ざかる。

必死になって掴んだバイリンガルのスキル。

これからの事を考える為に、自分の為に振り返る。

英語をちゃんと勉強し始めてそろそろ14年になる。

初めてアメリカに行ったのは16歳。

1週間のホームステイで私の人生の目標ができた。

「ネイティヴのように英語を話せるよう

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初恋相手は結婚相手かもしれない 2



私を英語の世界に連れ出したのは中学1年の時の英語の先生。
授業中に洋楽を聞かせてくれるような、ちょっと変わった先生だった。

その先生の持ってくるCD、カッコいい音楽がどっぷり英語好きになるきっかけであった。
ちなみに初めてハマったのはback street boys
the oneを歌えるようになりたいと思い、歌詞カードを穴が開くくらい読んで、口ずさんで、初めて歌えるようになったのもこの曲だ

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初恋相手は結婚相手かもしれない 3

初恋相手は結婚相手かもしれない 3

英語と恋に落ちた私は、市内で英語教育に力を入れているという公立高校に入学した。

ものすごくワクワクしたのを覚えている。私がバカにされてきた原因の英語が好きな人が集まってると思うと、どんなに楽しい高校生活だろうと。

しかしそれは木っ端微塵に消え去った。
実はこの高校、普通科と人文科があり英語に力を入れている人文科は普通科よりも低い偏差値で入学できる…
つまり、人文科は英語好きの集まりではなく成績

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初恋相手は結婚相手かもしれない 4

初恋相手は結婚相手かもしれない 4

夏休み前のある日、校内の掲示板に姉妹都市への10日間の研修事業の案内が貼られた。毎年あるらしく、名ばかりではあるが人文科の生徒が優先的に参加できると聞いていた。

そうはいっても、県の事業であるため選考がきちんとあり申し込んだ生徒が全員参加できる訳ではないとの記述があった。

アメリカに行ける!

英語に囲まれる体験ができる!

私はすぐに書類をもらい両親の説得にかかった。

手強い相手だった。

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初恋相手は結婚相手かもしれない5

初恋相手は結婚相手かもしれない5

正直なところ、ホームステイの記憶は断片的で、アメリカに入国した時の記憶は全くない。どこ乗り換えだったのか、着いたのはおそらくボストンだった事、ホテルに真夜中に着いて疲れ果てて寝た事は覚えている。

その研修には県内各地から15名の男女が参加し、進学校の人も工業・商業高校の人もいて、私にとっては様々なバックグラウンドをもつ同年代の人と一緒に旅をする初めての経験だった。

ホームステイ自体は確か3泊4

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初恋相手は結婚相手かもしれない6

初恋相手は結婚相手かもしれない6

初めての海外体験が終わり、私はより一層大学で留学する事を念頭に勉強をした。家庭の事情から、小学生の頃から母親に「大学に行きたいなら○○高校に行って○○大学よ。」と刷り込まれていたので、高校に進学した時から私の進路は一つに決まっていた。

しかし、高校側も進学の実績をあげたいから、合格の可能性のある生徒には県外の国立大学や有名私立大学を勧めてくる。私も例外なくターゲットにされ、進路にはかなり悩んだ。

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