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2代目繫盛のルールその27「マーケティングこそ社長の仕事」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術㊳】

「ルールその27 マーケティングこそ社長の仕事」

社長がプレイヤーではダメだ!とは言うけれど、、、

社長の仕事って何でしょう?
以前、とある経営者の会合に出席したときの事です。
その会合には、僕がまだ経営者になりたての頃、同業のオーナーシェフの勧めでスポット的に何度か顔を出していました。

様々な業種の中小企業の経営者や幹部社員が出席して、経営活動の成功事例や失敗の事例をシェアし、お互いに話し合いながらより深く経営を学ぼうと言った活動をしている集まりです。

そこで、よく言われていたのがプレーヤーを卒業しなければダメだ!と言う言葉です。

この時は、正直、何故プレーヤーだとダメなのかピンときませんでしたし、何か釈然としないものを感じていました。

と言うのも、オーナーシェフが完全に現場仕事から離れて成功している洋菓子店を見たことがなかったからです。経営陣と製造部門との間で溝が出来てしまい上手くいかない、そんな会社を数多く知っています。
それにシェフの技術を学びに来ているスタッフにとって、全然現場に立たないオーナーシェフなんて小うるさいだけで魅力がない存在でしかありません。

しかし、確かにプロ野球でもプレイングマネージャーで成功し人なんて居たかな?とも思っていました。

社長のすべき仕事とは、いったい何でしょうか?

コヴィーは知っている。

7つの習慣と言う本をご存知でしょうか。
フランクリン・コヴィー氏の名著でマネジメントやマーケティングを学ぶ上で必ず行き当たる本です。

コヴィー氏が提唱した7つある習慣のうちの第3の習慣に「最優先事項を優先する」と言う項目があり、そこで氏は人間の行動の順序を4つに分けて考えるべきだと言っています。

その4つの領域の中で最も優先すべきなのは、自身の人生を充実させる「緊急ではないが重要なこと」なのだそうです。

これをビジネスのマネジメントに当てはめると、社長の仕事とは今すぐにしなければならないメールの返信や、製造ラインでの作業、突然の来客対応ではなく、人間関係の構築や、育成、ミッションやヴィジョンの形成など、マーケテイングに振り分けるべきだという事です。

ですから、例えばプレーヤーとして現場に立つのではなく、顧客やスタッフの将来への関係の形成や育成、伝承のためのマネジメントとして現場に立つのであれば
これはマーケティングの分野であり、緊急ではないが重要なことになります。現場に立つのが良い、悪いではなく、社長としてマーケテイング的思考で行動出来ているかどうかが大切なのです。

現場で汗を流して走り回る社長も素敵です。しかし、単にお金と仕事と時間に追われて走っているのではなく、しっかりとしたヴィジョンを持ち、ミッションを実行するために走りましょう!

何故なら、「マーケティングこそ社長の仕事」だからです。

自分の仕事はマーケティングだ!そう決めた時、あなたのビジネスは充実し始めるのです。

創業組が嫉妬するような2代目マネジメント術で豊かで幸せな人生を送りましょう!

エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二

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