- 運営しているクリエイター
記事一覧
中村明日美子先生に聞こう 後編
※前編はこちらです。
◆悪いほうが楽しい◆榎田 えーと、それではですね。後半は失敗の話からいこうかな。なにか失敗談ってありますか。
中村 いっぱいあるよ……(遠い目)
榎田 そんな目をしなくてもいい(笑) プロットやネームを作る時の失敗談というか、うまくいかないことというか……ちょっとしたことでいいんだけど。逆に、15年間プロとしてやってきて、こういうのは得意だな、やりやすいなぁっていうのは
ご質問/語彙と知識について
ちょっと前なのですが、こんなご質問いただきました。部分的に引用させていただきます。
「語彙」について、小説を書く上では豊富でなければいけないと思うのですが、これは一体どうしたら豊富に出来るのでしょうか。様々な本を読んでいくしかないのでしょうか。勉強あるのみだとは思うのですが、いざ、書こうとすると中々的確な言葉を見つける事が出来ずに悩んでしまうのです。
また、「知識」について、例えば主人公の職
岩本薫先生に聞こう(3)
(前回より続いてます)
岩本 プロットの中にある程度セリフを入れることによって、主役だけでなく脇キャラの性格も固めていってるっていうのがあるのね。脇キャラって初めからはそんなにガチガチに決め込まないから。
榎田 なるほど……。私も一応自分のプロットを持ってきたわけですが……。(といって取り出す)。『カブキブ!』ですけど、私のはあんまりセリフは入ってないですね。キャラの説明なんかは似てるね。
岩本薫先生に聞こう(2)
引き続き、プロットについての対談です。
前回はここですよ~。
岩本 コンセプトシートが固まったところで、三冊それぞれのテーマを決めます。長男はシチリアが舞台のマフィアもので、そこに花嫁略奪や監禁やアクションが入ってくる。次男は日本のホテルが舞台のワーキングもの。再会愛がテーマで誤解やすれ違いが重要なポイントになってくる。三男は成長もので主従愛がテーマ。攻は敬語眼鏡で鬼畜(笑)
榎田 眼鏡で鬼畜
岩本薫先生に聞こう(1)
今回は、なんと豪華ゲストをお招きしてのプロット談義です。
BL小説家の岩本薫先生にご協力をお願いいたしました。岩本先生、ありがとうございます! 都内某所で対談させていただき、私が自前のICレコーダーで録音し、せっせとテキスト化いたしました(笑)
BL小説を読まれる皆様ならば、もちろんご存じであろう岩本薫先生ですが、まずは簡単にプロフィールをご紹介。
岩本薫
小説家。1997年、ビブロスの
誰が物語るのか/人称と視点
プロットの作り方から話がちょっとそれるのですが、先にしておいたほうがいいかなと思うのが、人称と視点についてです。ある程度長い物語を書くようになると、わりとぶつかりがちな問題ではないでしょうか。
まず基本的なところから。人称ってなに。視点ってなに。……というのを確認しておきましょう。
●人称……文の述語の表わす動作・状態の主体と,その文の話し手との関係にかかわるもので,話 者を含むものを一人称
では物語ってみよう(5.提出用プロット)
ネタ帳、自分用プロットに引き続き、いよいよ提出用プロットの書き方です。さあ、やっとワープロソフトの出番。
便宜上、提出用プロットとしていますが、この場合誰に提出するのかというと出版社の編集さんに出すわけですね。ならばアマチュアの方はここから先は作らなくていいのか……うーん、いいと言えばいいです。自分用プロットまで作れば、書けてしまう人もいらっしゃると思います。とくにあまり長くない物語(原稿用
では物語ってみよう(3.プロット実践編その1)
さー、いよいよ実践編。プロット作ってみまっしょい!
上の写真は私のプロット作りに欠かせない道具たち。詳細はのちほど。
と、意気込んだところで、まず初めにお知らせしておきたいのですが、当然のことながら、プロットの作り方というのは100人いたら100通りあります。これから私のやり方を説明しますが、この通りにやる必要はありませんし、この通りにやればうまく物語が作れるということでもないです。当たり