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大ちゃんの読書日記

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僕が書いた書評の記事の一覧です。
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2023年7月の記事一覧

【書評】「ドラえもんを本気でつくる」子どもじみた夢を語る大事さ!

【書評】「ドラえもんを本気でつくる」子どもじみた夢を語る大事さ!

こんにちは、サカモトです。

ドラえもんが欲しい、と子どもの頃はずっと思っていた。

みんなも思ってましたよね。

困っている時に説教しつつも、今度だけだよともったいぶりつつも秘密道具を出して助けてくれるドラえもん。

ピンチの時にドラえもんがいてくれたらなと何度思ったことか。

でも、大人になるにつれ、ドラえもんはいないことに気づいていく。

困った時に助けて欲しいなと思うも、助けてくれる人はい

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【書評】「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」

【書評】「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」

こんにちは、サカモトです。

今回は、こちらの本、「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」という本です。

こちらの本は、フィンランドでは、仕事が大体午後4時には終わってしまうということについて、仕事の進め方、組織のあり方、休みの取り方などに焦点を当てて書かれています。

そして、一番重要なことは、こうしたフィンランド人の仕事に対する考えや、休みに対する考え方などを取り入れれば、日本でも

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【書評】重度障害者による初の芥川受賞作!「ハンチバック」

【書評】重度障害者による初の芥川受賞作!「ハンチバック」

こんにちは、サカモトです。

今回はこちらの本、「ハンチバック」の紹介です。

この作品は色んな意味で話題を振りまいている作品です。
まずは、作者の市川沙央(いちかわさおう)さんが重度障害者、先天性ミオパチーという難病の当事者であり、さらに、この作品の主人公が作者と同じく重度の障害者であることです。

こうしたことは、長い芥川賞の歴史の中でも初めてのことだそうです。

そして、受賞の際のコメントも

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日本と海外、どっちが安全なんだろうか?マンガ「だから死ぬ気で旅に出た」

日本と海外、どっちが安全なんだろうか?マンガ「だから死ぬ気で旅に出た」

こんにちは、サカモトです。

今回はこちらのマンガ、「だから死ぬ気で旅に出た」の紹介です。

こちらの本はのもきょうさんのnoteで紹介していたもので、面白そうと思って読んでみたらとんでもない本でした。

まず、のっけから、作者の仕事が「運び屋」であることが書かれています。運び屋と言っても違法な薬物などを運ぶわけでもなく、合法的な書類なんかを日本の会社などに頼まれ、海外の支社に運んでいく仕事です。

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【書評】「この夏の星を見る」、コロナを真正面から扱う小説!

【書評】「この夏の星を見る」、コロナを真正面から扱う小説!

こんにちは、サカモトです。

最近リアルのイベントが多くなって、コロナが明けてきたなと感じさせてくれます。コロナによって世間が振り回されるようになったのは、2020年の春ごろからです。

つまりは3年前です。なんか、ついこの間のような気がするし、一方で遠い昔のような気もするそんな気もする不思議な時間の経過です。

そして、コロナが5類になって、なんとなくなし崩し的にあの騒動がなかったようになってい

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藤井聡太を倒すために研究だ、「藤井聡太の選択」

藤井聡太を倒すために研究だ、「藤井聡太の選択」

こんにちは、サカモトです。

今回は将棋の本を取り上げます。「AI解析から読み解く 藤井聡太の選択」です。

最近の将棋界将棋界では、藤井聡太七冠の勢いが止まりません。

7月18日の棋聖戦では一時期評価値が相手棋士に90%を超える場面もありましたが、相手棋士が勝ち筋を逃して無事に防衛を果たしました。

そして、棋聖戦と同時並行で進められていた王位戦では、負けなしの2連勝で、相手を圧倒しています。

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【書評】大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について

【書評】大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について

こんにちは、サカモトです。

最近、書くことに困っています。というか、昼間ボーッとしているときに、こんなことを書こうとひらめくのだが、なにせボーッとしているときなので、メモなど取らないので、ものすごいいいひらめきがあったことは覚えているのだが、肝心のひらめきが思い出せないのです。

困ったもんです。

そんなときは、やっぱり本の話です。最近読んで面白かった本を紹介します。

今回は、こちらの本、「

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人間の悩みは普遍だね。書評「君たちはどう生きるか」

人間の悩みは普遍だね。書評「君たちはどう生きるか」

こんにちは、サカモトです。

映画「君たちはどう生きるか」を公開日に見てきましたが、映画を見てからというものあの映画をどういうふうに処理していいかよく分からなくて、混乱してます。こういうの初めでです。

たくさんのレビューなんかを読んでます。他の映画ではあんまりレビューを気にしないんですが、この映画はちょっと気になってたくさんたくさん読んでます。

みんなすごいですね〜。自分には気づかなかったこと

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コーチングやマネジメントについて考える!

コーチングやマネジメントについて考える!

こんにちは、サカモトです。

タイトルを見て、なんか小難しいテーマだなと思った人も多いと思います。でも、今自分の中でこれが一番ホットなテーマなんですよね。

これまでのマネジメント(?)といえば、頭ごなし、上下関係の中で命令で部下を動かしていくと言うのが多かったように思います。でも、最近はコンプライアンスの関係の中で、あからさまな上下関係や命令などはなくなりつつあるものの、ソフトな感じで残っている

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【書評】人間は矛盾に満ちた愛らしき存在「パラドックス思考」

【書評】人間は矛盾に満ちた愛らしき存在「パラドックス思考」

こんにちは、サカモトです。

さて、今回はこちらの本、「パラドックス思考」を紹介します。

結論から言っちゃいます。

二者択一の問題があって、その選択肢が双方が矛盾に満ちているような場合、どちらかを選ばなきゃいけないと思いがちだけど、両方選んじゃってもいいんじゃない、人間ってそもそも矛盾に満ちた存在なんだからさというような話です。

例えばです、この本にあげた例は

トップダウンかボトムアップか

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日本の話とは思えない?!書評「この世でいちばん大事な「カネ」の話」

日本の話とは思えない?!書評「この世でいちばん大事な「カネ」の話」

こんにちは、サカモトです。

最近は、本の話、少なめでしたね。相変わらず、本はよく読んでます。色々とイベントなんかに出てたりするので、書く機会がないというところですかね。

さて、今回紹介したいのは、こちらの本、『この世でいちばん大事な「カネ」の話』です。

西原さんについてはいろんな面白い本を書いていて昔から好きでした。

最近で言えば、「毎日かあさん」とか、

昔で言えば、まあじゃんほうろうき

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女流棋士の迫力ある戦いを描く、マンガ「永世乙女の戦い方9」

女流棋士の迫力ある戦いを描く、マンガ「永世乙女の戦い方9」

こんにちは、サカモトです。

こう見えて、将棋ファンだったりします。まあ、このnoteを読んでいる方は何度も将棋ネタを書いているからご存知だとは思います。

この記事とかかなり読まれている方ですね。最近は藤井竜王・名人の記事が多くて、男性棋戦のネタばかりですが、興味は男性棋戦ばかりではなくて、ちゃんと女流棋戦もウォッチしていたりします。

女流棋界は、今は圧倒的に強い二人がいて、その二人がタイトル

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