マガジンのカバー画像

クボタのエッセイ 第一部

144
クボタの800文字エッセイの第一部です。 2022年の4月から毎日投稿するつもりだったのに、ズボラがゆえにグダって9月に終わってしまいました。 ぶっちゃけ第二部から読んでほしい(…
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

仮眠とは何ぞや

仮眠って何なんだ。
これまで何十年間か生きてきたが、未だに仮眠の正解が分からない。
調べてみても、ざっくりと「普段、十分な睡眠を取られていない人が、短い時間で取る睡眠のことでヤンスよ〜」的なことしか書かれていない。
多分、こいつらはバカだと思う。
そのぐらいは分かっている。
オレは、その短い時間内のどの程度のクオリティであれば、仮眠と呼ぶべきかを話しているのだ。
例えば、本眠(こんな言葉は無いらし

もっとみる

カチョ

彼女と上野動物園に行ってきたのだが、ちょっと気になることがあった。
入園し、本来、一番最初に出会う動物は、マスコットでもあるパンダだ。
ただ、パンダには抽選が必要で、オレたちは、その申し込みをしていなかった。
なので、オレたちが一番最初に出会った動物は、シカだった。
目玉ではないとは言え、シカも、パンダに負けないぐらいスーパー可愛い。
こちら側を向きながら、葉っぱをモシャモシャ食べる様子は、まるで

もっとみる

反省

やっちまった。
反省しなければいけない。
オレは、友達が作ってくれたサウナ同好会に所属している。
月に一度、行けるメンバーで集まり、サウナに行くのが主な活動内容だ。
ただ、今回、土曜と日曜を勘違いして予定を組んでいたせいで、ドタキャンをしてしまった。
本当に申し訳ない。
複数人での予定で、オレ一人の欠席では殆ど影響も出ないことが不幸中の幸いだ。
まったく、自分のスケジュール管理能力の低さに情けなく

もっとみる

地元の教習所

大学生の時、自動車免許取得のために、春休みを使って帰省していた。
免許合宿でも良かったのだが、お金を出してくれる親が「地元で取ってほしい」なんて頑なに言うものだから、仕方なく地元の教習所に通っていた。
春休みの時期、地方の車校は、高校3年生で溢れている。
きっと、進学や就職の前に免許を取ってやろう、と言う算段なのだろう。
確かに、都内だと交通手段はいくらでもあるが、田舎はマジで車ぐらいしか無い。

もっとみる

エレベーターの妄想

エレベーターに乗った時、毎度「今、停止したら、ここに居る人たちとどう過ごすんだろう」なんて妄想をしてしまう。
友人や恋人ならまだしも、赤の他人と狭い密室で数時間……、きっとドキドキとワクワクが同居するに違いない。
ただ、先に言っておくと、妄想とは言っても、エロ漫画のようなものではない。
むしろ、脳にストッパーが掛かっているのか、女性と二人きりだと(この人が気まぐれに悲鳴を上げたら、おそらくオレが犯

もっとみる

ネコWi-Fi

先日あった電車での移動中の話。
この文章を書くために、スマホをポチポチしていると、ゴミWi-Fiがトんできやがって、文字入力が阻害された。
まったく、ふざけんじゃねえ。
そもそもこの微弱なWi-Fiが入ってくるせいで、スマホの動きが制限される仕様は何なんだ。
自動でWi-Fiを接続出来るようにしているのは、あくまで家や宿泊先で、即繋がれるようにしたいからであって、垂れ流されているゴミWi-Fi用で

もっとみる

レンチン卵爆破バージン

人生で初めて、卵をレンチン爆破させた。
爆破させた瞬間、(うわ〜、オレ、この体験は初だわ〜)と即座に浮かんできたぐらいだから、本当に初めてなんだろう。
この様子を横で見ていた彼女に、「爆弾魔」とイジられ、「キンブリー(『鋼の錬金術師』のキャラクター)みたいだろ」と応えたら、「これじゃレンチン術師だね」なんて切り返された。
やかましいわ。
閑話休題、まさかこんな予想だにせぬタイミングで、卵爆破バージ

もっとみる

フォーエバーの居酒屋

いつかの年末、仕事に疲れたオレは酒を飲みたくて堪らなかった。
しかし、同じ部署の全員はすでに帰宅していたため、他部署の先輩を誘った。
すると、
「ずっと気になってた店があるんだよ〜」
とのこと。
何でも通勤ルートで気になる居酒屋があり、そこへと行きたいそうな。
ただ、オレは嫌な予感しかしなかった。
と言うのも、オレは入念に事前リサーチをして、ちゃんと美味しいお店に行きたい派なのだ。
ノリでお店を選

もっとみる

分の具合

時間のデジタル表示における「分」は、もっと自分の具合を伝えた方がいい。
具合と言うのは、どの程度の「分」なのかだ。
例えば、8:10だとして、8:10になりたての8:10なのか、それとも8:11に変わろうとしている8:10なのかが、いまいち掴みづらい。
ただ、これは、秒刻みの表示にすれば解決するって話でもない。
理由は、それはそれで焦るから。
なんと言うか、生まれたばかりの「分」か、そろそろ次の数

もっとみる

こそあど

オレの拙い文章を読んでいる好事家たちは、もうお気付きだろう。
多分、他の人と比べて、指示代名詞が多い。
いわゆる「こそあど」を使った言い回しだ。
中でも、「こ」と「そ」は、ズバ抜けて多い。
「こんな」とか「そんな」とか。
あまりに多過ぎて、たまに「こ」を使うべきか「そ」を使うべきか、頭がショートする時すらある。
読みづらい文章で、すみません。
さて、こうなってしまったことには、原因がある。
それは

もっとみる

ディカプリオ過ぎる

先に記すが、ネタバレで締めるので、観ていない人は気を付けてほしい。
『金曜ロードショー』で放映されていたので、十数年ぶりに『ショーシャンクの空に』を観た。
相変わらず名作だ。
ただ、そこで気付いたことがある。
久々に観るまで、オレは本作の主演を、ティム・ロビンスじゃなく、レオナルド・ディカプリオだったと勘違いしていた。
厳密に言えば、「そう言えば、あれディカプリオじゃねーわ。ティム・ロビンスだわ」

もっとみる

ピンジャー

小学2年生の時、冤罪でしこたま怒られた。
それは、清掃時間の出来事だ。
その日、オレと友達数人は、多目的室が清掃場所だった。
多目的室は、運動会の道具や資料を置く倉庫と化していて、小学生がふざけまくる条件しかない教室だ。
なので、友達数人は、長い竹の棒を使い、『クラッシュ・バンディクー』1面のボス「ふとっちょのパプパプ」のような遊戯を楽しんでいた。
知らない人は、ググって下さい。
もちろん、いつも

もっとみる

偽ウボォーギンと雑魚フィンクス

今の仕事に就いたタイミングが引っ越し前だったこともあり、湘南台から都内まで電車で通っていた。
通勤ラッシュの時間でも、一駅隣が始発駅であるため、十中八九座れる。
ただ、その日は満員で鮨詰め状態だった。
「これで終点の新宿まで向かうのは、しんど過ぎるぞ」
そう思うには、十分事足りる地獄絵図だった。
そんな中、一席だけ空きを見つけた。
空きの理由は、明確。
『HUNTER×HUNTER』のウボォーギン

もっとみる

長ネギ専用ビニール袋

スーパーに行くような人しか分からない話だが、長ネギ専用ビニール袋を作ってほしい。
もちろん、プラ削減が謳われているこのご時世で、時代錯誤なことは重々承知している。
が、帰り道に剥き出しで袋から飛び出している様子が、本当に嫌なのだ。
なんか排気ガスとか埃とかに直接触れている気がする。
で、100%加熱調理する野菜なら、まだ許せる。
しかし、ネギは加熱しないケースも往々にしてある野菜だ。
それゆえ水に

もっとみる