ディカプリオ過ぎる

先に記すが、ネタバレで締めるので、観ていない人は気を付けてほしい。
『金曜ロードショー』で放映されていたので、十数年ぶりに『ショーシャンクの空に』を観た。
相変わらず名作だ。
ただ、そこで気付いたことがある。
久々に観るまで、オレは本作の主演を、ティム・ロビンスじゃなく、レオナルド・ディカプリオだったと勘違いしていた。
厳密に言えば、「そう言えば、あれディカプリオじゃねーわ。ティム・ロビンスだわ」と再認識するタイミングは、生涯の中で何回もあった。
最近も、新入社員に好きな映画を聞いた際、『ショーシャンクの空に』と答えられ、
「あれ?主演ってディカプリオだっけ?」
「いや、ティム・ロビンスっすね」
なんてやり取りをしたばかりだ。
それなのに、一向にティム・ロビンスだと言うことを上書き保存出来ない。
その原因は、ジャケットのデザインにあると思う。
『ショーシャンクの空に』の有名なジャケットのデザインは、両手で雨に打たれながら背面を向けているパターンか、ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの顔が並んでいるパターンか、この二種類が有名だ。
前者はもちろん顔が分からないので、そもそも人の特定が難しい。
問題は後者だ。
このティム・ロビンスの髪型が、レオナルド・ディカプリオ過ぎるのだ。
特に、映画のジャケットはコンパクトに表示されることも多く、ぼんやりした視認しか出来ない。
その結果、ディカプリオ過ぎるティム・ロビンスが、どんどんディカプリオに侵食され、オレの脳内でディカプリオと化してしまったのだと思う。
何にせよ、趣味を聞かれた際、映画鑑賞と答えているくせに、この勘違いを直せないのは、本当に恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
そして、その穴を抜け、ウンコまみれの下水管を通り、所長の悪い金をパクって、メキシコはジワタネホで悠々自適に暮らすのだ。
自由は素晴らしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?