こそあど

オレの拙い文章を読んでいる好事家たちは、もうお気付きだろう。
多分、他の人と比べて、指示代名詞が多い。
いわゆる「こそあど」を使った言い回しだ。
中でも、「こ」と「そ」は、ズバ抜けて多い。
「こんな」とか「そんな」とか。
あまりに多過ぎて、たまに「こ」を使うべきか「そ」を使うべきか、頭がショートする時すらある。
読みづらい文章で、すみません。
さて、こうなってしまったことには、原因がある。
それは、新卒の頃の就活だ。
当時のオレは、エントリーシートを国語力の高い友達に添削してもらっていた。
その際、「前後の文章を結び付けるような書き方をした方がいいよ」とアドバイスされ、それを上手く落とし込むことが出来なかった。
そして、代わりに、指示代名詞を多用するクセだけ身に付いてしまったのだ。
まあ、簡単に言えば、こんな経緯だ。
それにしても、「ど」なんて使う機会も殆ど無いが、「こ」「そ」は、多過ぎる。
特に「そ」なんて、汎用性も高く、含ませたような表現にも利用出来るため、繰り返し使ってしまう。
つっても、これに関しては、「あ」も同様か。
しかしながら、そんな汎用性の高さはありつつ、ある種の制限でもあるこの書き方は、「文章内の世界を狭めている」と言っても過言ではない。
無意識で書く文章がオープンワールドのゲームだとすれば、「こそあど」を多用した文章は枠に嵌められた横スクロールだ。
若干、喩えも上手くないが、そこはスルーしてほしい。
そんなオープンワールドばりの自由度高い文章とは違い、オレの文章は、「こ」や「そ」でガチガチに固められているわけだから、読者の方からすれば、さぞ読みづらいことだろう。
大変申し訳ない。
だが、これからこのクセを取り除くことは不可能に近い。
なので、文章こそ上手くはないが、逃げも隠れもせず、真正面から向き合うので、大目に見てほしい。
無駄にコソコソしません。

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