どんどやき(燦爛房)

進捗や日記など https://twitter.com/ya_ki_to_fu htt…

記事一覧

マイ・ディアローグ あるいはわたしの偏愛年表という形として

果していままでの道程をふりかえって、これほど奇特な人生はないと言い切れるほど奇特であった。 ハイ・カルチャー、ポップ・カルチャー、サブ・カルチャー、アングラ、王…

「映子を見つめる」分析 寺山修司のクィア的恋愛

『寺山修司全歌集』より「映子を見つめる」の分析をします。 わが家の見知らぬ人となるために水瓶抱けり胸いたきまで このぐにぐにした感覚操作の手つきが凄まじい。水瓶…

日記:この帷子耀がスゴい!帷子耀ランキング……1位!夢なんか塗たくっちゃえのおまじない

まあ忙しい。忙しいったら忙しい。なんで忙しいって、そら貴方、休まなあかんから忙しいんですわな。 前回の日記……からだいぶん?いやそんなこともないのか。時間が立ち…

日記:やりたいことが多いってたのしい

今日はいつになくなんにもしなかったいい日だった。 とはいえ別にほんとに何もしなかったわけじゃないのだ。 まず、図書館に行った。これは、『シネマ』や『差異と反復』…

気分が乗ったので日記!

なにかについて悩むのはスゴく嫌な体験だ。でもなにかについて悩まなきゃ何も得られないなんてこともあったりして、なかなかうまくいかないもんだ。 7月の全体の総括とし…

これからは手習いに習作詩や落選詩をささっと上げていこうとおもいます〜

万古千秋 ココア共和国202407月号投稿作品

きんもくせいの薫る星でぼくたちはひたはしる そこの気配がどこかへ行ってしまわないように 霧かかすみのようなうつくしい花 それはぼくたちをずっとずっと狂わせるのだ (…

ちょこ詩 20240726

追いかけてゆく山姥のあしあとがとぎれた わたしはくりーむいろになって隠れました お菓子が置いておかれた関係であったのです 春の午後 たおやかな殺し合いのゆうべ ど…

雑談:自由詩の海

最近ずーーーーーーーっっと自由詠短歌ばっかりやってました。 どんなのかっていうと一応非公開扱いのやつなんであんまり出したくないんだけど、わざと口語表現にしたやつ…

エッセイ:どこまでも寂しい草原にひとり

早稲田大学に行けませんでした。 それだけであれば、べつだんなんの心配もありません。就職すれば良いだけです。じっさい、今のわたしはー精神科病棟入院を経てー就職に着…

雑筆:筆ならしのためのワルツ

海辺の魚市場で ぼくたちははだかで立ち尽くした ぐわんぐわんと頭蓋に鳴り響く異界の音は あるいは取引のおと なぜ異界などと? いやだったのだろうね たぶん拒絶だ 金銭…

雑文:あまりにも周回遅れのぼっち・ざ・ろっく評!

ぼっちざろっく面白いよなあ~。Tofuです。こんぬつは。 わたしは今まで家族でかじりついてみてたゆるキャン△くらいしか色つき美少女のきららアニメを見たことがなかった…

日記:ゆっくり勉強するよ

こんぬつは。Tofuです。 この間の雑考ですが、うーむ出来に納得できん!というかそもそも自分は文章を書くための自力が足りていない気がする!というかなんか英語やら仏語…

さっき書いたウマの文章ゴミすぎて申し訳なくなってきたぜ…

雑考うまぴょい伝説:誰の愛馬だ?

こんぬつは。異常カブラヤオー愛者のTofuです。 まあ盛り上がっておりますウマ界隈。なにも馬券が飛び交っているのではなく、ジュエルが飛び交っているのです。というのも…

マイ・ディアローグ あるいはわたしの偏愛年表という形として

マイ・ディアローグ あるいはわたしの偏愛年表という形として

果していままでの道程をふりかえって、これほど奇特な人生はないと言い切れるほど奇特であった。
ハイ・カルチャー、ポップ・カルチャー、サブ・カルチャー、アングラ、王道……漫画で言えば手塚治虫を読みふけりながら佐々木マキを欲しがり、小説で言えば角川スニーカー文庫を読みながら谷崎潤一郎のエロ小説に本番シーンがないことにキレ散らかす、美術で言えば横浜トリエンナーレにほとんど毎回欠かさず行きながらサロン的絵画

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「映子を見つめる」分析 寺山修司のクィア的恋愛

「映子を見つめる」分析 寺山修司のクィア的恋愛

『寺山修司全歌集』より「映子を見つめる」の分析をします。

わが家の見知らぬ人となるために水瓶抱けり胸いたきまで

このぐにぐにした感覚操作の手つきが凄まじい。水瓶というのはやはり作為世界(吉本隆明的にはやはり本人の自然な感覚なのかも)の物品のようだが、寺山修司という娶る立場の人間が嫁入り道具を抱いて胸が痛くなっているのか、映子氏が胸がいたくなっているのか、よくわからない構造になっている。あるいは

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日記:この帷子耀がスゴい!帷子耀ランキング……1位!夢なんか塗たくっちゃえのおまじない

日記:この帷子耀がスゴい!帷子耀ランキング……1位!夢なんか塗たくっちゃえのおまじない

まあ忙しい。忙しいったら忙しい。なんで忙しいって、そら貴方、休まなあかんから忙しいんですわな。

前回の日記……からだいぶん?いやそんなこともないのか。時間が立ち、やや体調を崩し、少しお休みを取ることに専念することにした。というかしばらくは就労移行が忙しくなるんだから休みをどうしても取らにゃならん。絵も描きたいし語学もやりたい!スゴく。だが、体がいうことを聞かないのなら致し方あるまいね。というわけ

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日記:やりたいことが多いってたのしい

今日はいつになくなんにもしなかったいい日だった。

とはいえ別にほんとに何もしなかったわけじゃないのだ。

まず、図書館に行った。これは、『シネマ』や『差異と反復』、『エクリチュールと差異』を返すためだ。まあ別れのつらかったこと!これからはもう一回しのぎを削って(削ってないけど)勝ち取った(勝ち取ってないけど)あのドゥルーズのぐにぐにとした未来への力を感じるテクストを読むことが(もう一回借りないと

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気分が乗ったので日記!

気分が乗ったので日記!

なにかについて悩むのはスゴく嫌な体験だ。でもなにかについて悩まなきゃ何も得られないなんてこともあったりして、なかなかうまくいかないもんだ。

7月の全体の総括としては、とにかく執筆と体調との闘いということだった。ウマ娘寺山小説、とここでは呼ばせていただく、文学フリマにて頒布予定の小説をなんとか完成させることに苦心していた。だいたい一日2000字くらいは書いていて、それでおまけに自分の演じたい台本や

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これからは手習いに習作詩や落選詩をささっと上げていこうとおもいます〜

万古千秋 ココア共和国202407月号投稿作品

きんもくせいの薫る星でぼくたちはひたはしる
そこの気配がどこかへ行ってしまわないように
霧かかすみのようなうつくしい花
それはぼくたちをずっとずっと狂わせるのだ

(あけびのきせつ、ほおずきのはな)

山のけはいを貪りつくすぼくたち
つくしのように生えるいたらき草は
ドルーグ星の秋の味覚をあらわす印
うたうようにさけぶように味わう

(なくからすうり、わらうたまぶき)

ほえろほえろ秋の星のうた

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ちょこ詩 20240726

追いかけてゆく山姥のあしあとがとぎれた
わたしはくりーむいろになって隠れました
お菓子が置いておかれた関係であったのです
春の午後 たおやかな殺し合いのゆうべ

どうしてマリーゴールドになれないのか王子様に訊いてみたら「君のシシツの問題さ」と帰ってきたのだった。
どうにもシシツなるものがかけているとゆわざるをえないようで、彼の顔わ残念そかった。
いかなるシシツであるのかわ判ぜなかったけど、残念かっ

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雑談:自由詩の海

最近ずーーーーーーーっっと自由詠短歌ばっかりやってました。

どんなのかっていうと一応非公開扱いのやつなんであんまり出したくないんだけど、わざと口語表現にしたやつをそのまま(リズムのルールは守りながら)短歌のフォーマットにぶちこんだり、同じ言葉をひらいたり漢字にしたりして繰り返したり、とても曖昧な言葉で身体感覚を撹乱したり、まあほんとにいろいろな実験をぶちこんでました。

で、まあそういう実験短歌

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エッセイ:どこまでも寂しい草原にひとり

エッセイ:どこまでも寂しい草原にひとり

早稲田大学に行けませんでした。

それだけであれば、べつだんなんの心配もありません。就職すれば良いだけです。じっさい、今のわたしはー精神科病棟入院を経てー就職に着実にコマを進めています。早稲田である必要などどこにもないし、受験勉強がわたしには向いていなかったので、さっさと諦めて放送大学にゆくべきでした。実際、そうなりました。学士号は放送大学でとるつもりです。

しかし、少なくとも受験当時、早稲田大

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雑筆:筆ならしのためのワルツ

海辺の魚市場で
ぼくたちははだかで立ち尽くした
ぐわんぐわんと頭蓋に鳴り響く異界の音は
あるいは取引のおと
なぜ異界などと?
いやだったのだろうね
たぶん拒絶だ 金銭への
みずみずしい乳房のような
レモンをかしっとかじる
爆弾処理のようだ
ちょっと怖気づいた
その汁気とあおさとやわらかさに
レモンは受け入れたかな
あれはしずかだった
大人だったのだね

ああ、風そっとレモンをかじるぷしっと汁が出る

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雑文:あまりにも周回遅れのぼっち・ざ・ろっく評!

ぼっちざろっく面白いよなあ~。Tofuです。こんぬつは。

わたしは今まで家族でかじりついてみてたゆるキャン△くらいしか色つき美少女のきららアニメを見たことがなかったんですが、予想を超える傑作ぶりに当時は驚いたものです。
じゃあどこがすぐれてたのかな?考えてみました!

明暗によるキャラクターの心情描写ぼっちざろっく、光がきれいですよね。やたらミームにされてる虹夏ちゃんのカワイイシーンしかり、ぼっ

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日記:ゆっくり勉強するよ

こんぬつは。Tofuです。
この間の雑考ですが、うーむ出来に納得できん!というかそもそも自分は文章を書くための自力が足りていない気がする!というかなんか英語やら仏語やら伊語やら独語やらやりたいのに一向にできていない…

というわけで、やります。

やるといったって4か国語を同時にやっておまけに論文の書き方と論理学トレーニングをやる≒五か国語やるというわけではなくて、一日のうちでやれそうなもの、やり

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さっき書いたウマの文章ゴミすぎて申し訳なくなってきたぜ…

雑考うまぴょい伝説:誰の愛馬だ?

こんぬつは。異常カブラヤオー愛者のTofuです。

まあ盛り上がっておりますウマ界隈。なにも馬券が飛び交っているのではなく、ジュエルが飛び交っているのです。というのも、現在ウマ娘はローンチ三周年。めでたい。オルフェーヴルのキャラクター像については賛否ありますが―私の周囲では圧倒的に否ですがそれはおいておきましょう―ともかく、このコンテンツが長寿なのは馬産界においても僥倖です。ウマが女だとオタクが金

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