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ChatGPTで読書感想文を書いて、学校やコンクールに出したらバレるか?

少し話題になっていますね。

「読書感想文、ChatGPTで書いたらいいんじゃね?」


せたがや作文教室を主宰して、13年ご指導してきた、読書感想文の専門家として申し上げますと、

バレます。


または、

評価されません。


そもそも、夏休みの読書感想文に、世の中の保護者が血眼になるのは、

9月1日に夏休みの宿題をきっちり出す


ということが、

「二学期の評価のひとつ」になるからです。


つまり、読書感想文の出来不出来は、二学期の評価、つまり通知表の評価の一になる→通知表で、「できる」「よくできる」「もう少し」(公立小学校の場合)に響くのです。

ですから、いい読書感想文を書いて出すに越したことはありません。
賞を取れたら、評価も上がりますし、受賞歴としてプラスアルファの評価が加算されると聞きます。

では、なぜバレるのか?


学校側も、バカではありません。
ネット上のあらすじサイト、書きかたサイトは見ているでしょう。
「読書感想文」で画像検索もしているでしょう。

怪しい! と思った読書感想文があれば、自分でChatGDPに書かせてみればいいだけです。


「●●という本で読書感想文を書いて」
と指示を出して、出てきた文章を読書感想文として出したら、「自分で書いてない」とバレて、逆に評価が下がりかねません。

「評価されない」のは、ChatGDPが書いた文章には「自分の体験」がないからです。


読書感想文の感想とは、「思ったこと、考えたこと、感想、意見」
だと、以前から書いてきました。

これらを書くとき、「自分の体験」を絡めて書くのが、いい読書感想文です。しかし、本のタイトルだけでChatGDPに書かせても、「自分の体験」は入りません。当たり前ですが。

わたしが、お子さんの読書感想文指導をするとき、なぜいろんな質問を投げかけるのかというと、その本の読書感想文にふさわしい「自分の体験」を引き出すためでもあります。

必ず、その子らしいことが、一文、ニ文でもいいので、入るようにご指導しています。


毎年、

「読書感想文だけは教えられない」


と言って、保護者がせたがや作文教室にやってきます。
そう、算数は教えられても、読書感想文を教えられる保護者はとても少ないのです。

保護者ご自身が、むかしから作文好きで、読書感想文の賞も何回か取っていた人なら、できるかもしれません。しかし、自分が書けるのと、教えられるかどうかは、また別です。


結論。


読書感想文をはじめ、作文、日記など、お子さんの宿題にChatGDPを使うのは、逆にお子さんの評価を落とします。

絶対に、やっちゃいけません。

ChatGDPを使うと、逆に先生からの評価を大きく落とす可能性があります。


気をつけてくださいね。

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