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1on1ミーティングの道具箱 - 第8回 プロのメンターが1on1のヒントとコツを紹介するシリーズ 道具:話を深める①観察
声や表情の変化、しぐさなどの非言語的メッセージから相手がどう思っているか、感じているか、反応を知るために必要な「観察」のポイントをご紹介します。次のコミュニケーションのプランを立てる手がかりにもなります。
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継続的に結果を出していくには、粘り強さが必要です。
この記事を読む「3分ルーティン」を
ご一緒に続けながら現場で実践していきましょう。
「1on1ミーティングの道具箱 」シリーズ 第8回
現在地
![](https://assets.st-note.com/img/1654333536663-ztJaKTIWYe.jpg?width=800)
はじめに
私たちは人生経験から
身についたよくない習慣に戻ってしまうこともしばしば。
それは自然なことであり、私を含む誰でもあること。
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズで大切なことはこの3つです。
・失敗してもまた挑戦
・自分のペースで継続
・小さな進歩も楽しみ
第2章 ラポールを形成する
前回の #7 "Quiz & FUN"
![](https://assets.st-note.com/img/1654340957178-ZDeMQtfWRF.png)
この問いを考えながら自身の1on1ミーティングをふり返る。
傾聴の土台:前提となる考え方
聴き手の態度・姿勢
「積極的傾聴 (Active Listening)」は米国の著名な心理学者
カール・ロジャーズに (Carl Rogers) によって提唱されました。
ロジャーズは自らがカウンセリングを行った多くの事例を分析し、
カウンセリングが有効だった事例に共通した、聴く側の3要素をあげ、
これらの人間尊重の態度に基づくカウンセリングを提唱。
来談者中心療法(クライエント中心療法)
ロジャーズの3原則
・共感的理解
相手の話を相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。
・無条件の肯定的関心
相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。相手の話を否定
せずに、なぜそうなったのか、その背景に肯定的な関心をもって聴く。
・自己一致
聴き手が相手に対しても、自分に対しても偽ることなく真摯な態度を保つ。
分からないことを分かったふりをしたり、放置したりしないで確認する。
1on1ミーティングでは展開によって
メンタリング、コーチング、ティーチング、アドバイス、フィードバック
時にはカウンセリングの要素が求められます。
共通する土台は信頼関係と傾聴。
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズを構成するにあたり
・どのようにすれば誰でも「積極的傾聴」を学ぶことができるのか?
・本シリーズの対象である ”心理学の専門家を目指しているわけではない”
一般のマネジャーの方たちが、1on1ミーティングのために「積極的傾聴」 を学ぶにはどのようにすればよいか?
これらの点を意識して、私自身の理論の学びと実感、現場での実践経験
から、傾聴/聴き手の「3つの態度/姿勢」をまとめました。
3つの態度/姿勢
*自分らしく落ち着きと余裕を持てる
*話を聞いて相手を否定したり、すぐにアドバイスせずに受け止める
*話し手のものの捉え方・考え方・感じ方にそって理解しようとする
本シリーズを通して、この3つの態度/姿勢を土台にした、
対話で実践している基本的なスキルをご紹介していきます。
皆さんは
シリコンバレーでもない、従来の面談でもない、第3の
あなたの1on1ミーティングを作り、育てていくのはいかがでしょうか。
そのために、本シリーズの「ヒントとコツ」が少しでもお役に立てれば
最高にハッピーです😄 さぁ、ご一緒に10月末まで地道にまいりましょう。
「聴く姿勢」を土台に相手の話、
ストーリーを深めていくスキル ① 観察
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傾聴* には「聴」という漢字が使われており、誠心誠意、集中して
相手の語りや表現を聴くことを表しています。
「聴」を分解すると ➡ 耳、 +(プラス)、 目、 心
傾聴とは
相手のことば(言語メッセージ)だけではなく、非言語的メッセージを
含め、五感をフル稼働して「聞く、見る、感じる」こと。第7回参照。
声や表情の変化、しぐさなど(非言語的メッセージ)から相手がどう思っているか、感じているか、反応を知るためには「観察」が必要です。
1on1ミーティングで、観察するために
相手の「今、この場」の状態、「以前」と「今」の変化を
読み取る力を伸ばしましょう。
観察の利点
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相手の情況/状況が分かる
例:
強張った表情 ➡ 緊張している 少し前のめりの姿勢 ➡ 興味・関心がある
顔色が悪い ➡ 体調が悪い
相手の言葉にできない正直な反応が分かる
顔の表情や声のトーン、身の動きは、ことばと違って無意識的に
動かしていることが多く、相手の正直な反応が表れやすい。
次の言い方、伝え方、アプローチの策を立てる手がかりになる
自分が発した言葉に対して、相手の反応が鈍かったりしたら
「伝わっていないな」、過敏だったりしたら「気に障ってしまったかな」
ということが分かる。
言い方を変えることで、相手の理解をより深め、相手を尊重することが
できる。次に何をどのようにしたらいいのか、コミュニケーションのプランを立てる手がかりになる。
観察するには
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観察するポイント
・顔の表情、視線
・声のトーン、大きさ
・話すスピード
・姿勢、身体の動き、しぐさ
・呼吸
・相手の口ぐせ、感情表現
比較
・顔の表情が暗い/明るい
・視線が落ち気味/上を向いている
・声が暗い/明るい
・声のトーンが暗い/テンションが高い
・背中を丸めて、うなだれている/背筋が伸びていて、胸を張っている
・だらだらしている/集中している
・呼吸が深く遅い/呼吸が浅く早い
・ネガティブな言葉が多い/ポジティブな言葉が多い
変化
対話の一定期間の中で生じた「変化」なら、比較できるので気づきやすい。
「話し始めは緊張した表情だったが、話していたら笑顔になった」
「話すスピードが早くなった」のような変化なら、分かりやすい。
矛盾
聴き手の質問に対する話し手の応答のことばと
表情・態度との矛盾点。例)ことば:大丈夫 表情:暗い
自分(あなた)が感じていること
・相手は言葉では○○と言っているが、本音は違うような気がする
・表情は笑顔だが、なんとなく違和感がある
・何かワケがあるような気がする
いかがでしたか?
1on1ミーティングにおいて、言語と非言語的メッセージ、両方の変化や矛盾に気づくことが話を聴く上で重要な注意点です。
もし何か違和感があれば、
「それがいったい何なのか?」を考えてみましょう。
次回、第9回では
・「聴く姿勢」を土台に相手の話、ストーリーを深めていくスキル
② 質問の基本をご紹介します。
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズを通して
複雑な状況をうまく処理したり、
コミュニケーション(会話/対話)を円滑に進めたりするために
一本やりではない、成熟したコミュニケーションができる「道具」を
身につけた「フレキシブルなマネジャー」を目指しましょう。
ポイント
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次回のテーマ
柱 2
・ラポールを形成する
タイムライン
・1on1ミーティング開始前
・1on1ミーティングの開始から終了まで
相手の話を深めていくスキル ② 質問の基本
![](https://assets.st-note.com/img/1654053334509-Ap9znwfWFM.jpg?width=800)
「相手に質問するとき、どのようなことに気をつけますか?」
次回までに考えてみましょう!
メッセージ
![](https://assets.st-note.com/img/1654231368398-wfcD5DBOAv.jpg?width=800)
ヤマアラシのトゲは人間にとっての心の距離。お互い傷つけ合うことも
なく、温かさを共有できる距離が、理想的な人間関係のあり方。
(ショーペンハウエルの寓話から)
with all of my thanks and friendship
お知らせ
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズをお読みいただきありがとう
ございます。皆さまにお忙しい中より続けていただけやすいようにと、
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