『低価格実現のカラクリ』説明の的確性
情報系バラエティーやクイズ番組などにて📺
一般芸能人・知的タレント・専門家等がスタジオに並んで、視聴者向けに編成された話題にリアクション(≒感嘆)して番組を盛り上げるような場面が恒常的にあります。
その”やらせ”感の類については横に置いておくとして、例えば林修先生のような賢明な出演者を観ていて日頃感じることとして、
本人は違和感を抱いていも
(番組演出上、空気を読んで)口をつぐんでいるのだろう
と当方が推察する事例がしばしばある、というところです。
「さすがにこの人は、”これ、間違っている”と認知しているはず!」と思う展開なのですが…🤔 さて、いったいどういうことでしょうか。
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どのような話題か、は表題の通りです。
~消費者である私たちにとって、一定の品質が保たれている商品を低価格で入手できるに越したことはありませんね♫
全国で売上高を伸ばしている、衣類を中心とした某小売チェーン店。
その安さの秘密は・・・🤔
◆先に価格を決める
◆軸にある機能を設定しておき、インパクトのある価格設定をそのうえで行なう
◆価格が決まった後にデザインや機能・品質をどれだけ落とし込めるかというのをやりつつ、閑散期に商品を発注する
◆ほぼ海外の工場で生産
このような要件が示されました📺
ビジネスの成功の秘訣たるもの「一概には言えない」のでは?寄りの思考をするタイプの当方ですが、自ら起業しているわけでもないのでそれの答えを出そうとする意思はありません。
上述の4項目そのものには特別違和感はありませんよね?
ただ、これに続く説明が添えられてきたのです。
その内容とは・・・
工場には必ず閑散期がある。
工場側にとっては一番安くモノを作れる時期になるので、そこに目掛けて1年分の商品を一気に大量発注する。
と。
ん?なんか違うぞ😞
客観的に上記の説明展開を受け、「フムフム、なるほど…」という感想を抱く人が多いのかもしれません。現に、出演中の”一般タレント”は感心しきり(☜これ、いつも残念に思う展開/モノゴトの表面ばかりを受け取る面々)で、そこがメディアの狙いなわけですから、番組として目論見通りなのだと推察します。
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さて。
各産業において、《閑散期》というもの。(メーカーに従事していない)一般消費者にとって想像する以上の”波”があるのかもしれません。よってそれは「へぇ~、そうなんだ」でokです。
平易な例を挙げるなら、家庭用ストーブのような暖房器具は冬にしか需要がありませんので、「年間を通じて同一ペースで製造しているわけない」とイメージしやすいでしょう。同様にして、衣料品の工場も季節波動があることは理解に容易いわけです。
その《閑散期》において。
工場側にとっては一番安くモノを作れる時期???🙄
それは…原材料が安くなるから?
季節労働者が来て潤沢な人数が集まり単価が下がる、とか?
それが《主力品製造の閑散期》と重なる??
【工場にとっては】ではない、ですよね?
あくまで、「作らせる」販売者(小売業者)側にとって、の要件であるのに、「生産者にとって安く」と置き換えてしまう説明・・・
《閑散期》において工場内に稼働しない遊休機械を抱えてしまう/作業員を通年雇用しているからlayoff(又は一時帰休)できない ともなれば”もったいない”ので、リソースを活用するためには(たとえ販売単価が低めでも)仕事をもらえた方がメーカーにとってありがたい
という【構造】の話とごっちゃにしてはいけません🙅
①このwin-win的要素と、
②〔買い手〕である小売業者が、【業界の閑散期に作らせてあげるよ。だから安くしてね】との取引関係に基づく
小売側にとって、一番安くモノを作らせることができる時期
のこととは異なるわけで、②を曇らせて①を際立たせるような言い換えにしているような…
メディアで述べられるニュアンスに翻弄され感心しきり。”気付き”を得られないままになってしまっていることを思うと、不安を覚えます…😞
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