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役割分担は「女性差別」なのか 「朝日新聞」のジェンダー平等論議を嗤う(2)
魔法のデータ
「どう思いますか夫婦の家事分担」のテーマで「朝日新聞」「声」欄のトップにのせられた16歳高校生男子からの投書。そこに反映された彼の「家事分担」への異常ともいえるこだわりに少なからず影響したと思われるのが、「朝日」(に限らないと思うが)がずいぶん前から折に触れて載せてきた、私が「魔法のデータ」と呼ぶグラフ。例えば2020年6月7日朝刊「『見えない仕事』在宅であらわに」と題した一面大の
役割分担は「女性差別」なのか 「朝日新聞」のジェンダー平等論議を嗤う
「朝日新聞」は2020年4月2日(木曜日)「ジェンダー平等宣言」を発表した。(4月1日を避けたのはエイプリルフール扱いされることを危惧してとのことか)。「宣言」以来「朝日」はさまざまな紙面、企画を通して、この国での「ジェンダー平等」を実現するべく、一大キャンペーンを展開している。その中で、「朝日」が最重要の課題のひとつとして取組んでいるのが「夫婦による家事分担」。その一環として24年2月上旬、読者
もっとみる福島みずほさん、台湾へいってください
自民党副総裁の麻生太郎が訪台した(2023年8月)と聞いて、これは一種の「ねじれ」であり「倒錯」現象だと思った。台湾と麻生太郎は真逆だからだ。
台湾といえば、いまやアジアで数少ない民主主義の国であり、しかも(どこかの国と違って)それがよく機能している。そのひとつの証左として、政権交代がしばしば起きる。為に、政治家に緊張感があるという(いつクビになるか解らない)。政権交代があるということは、主権
「セクシー田中さん」(日テレ系)につっこみをいれてみました(2)
第一回で仕事でミスをした朱里が男性上司にわびると、「いいんだよ、君はいてくれるだけで周囲がなごむんだから」なんてことをいわれる。でも、これって、モロ「昭和」なんだよね。当時、男性社員の補助的女子仕事をしていた女子社員はその一方で「職場の花」などともてはやされた。彼女らの多くはたいてい、入社数年で結婚、退社。寿退社なんていった(いまはさすがにいわないでしょうね)。結婚の決まった彼女は関係部署に「お世
もっとみる「逃げ恥」はそんなに偉いのか
TBSテレビの人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(「逃げ恥)」(2016年10月から11回放映)は
若い独身男性平匡(ひらまさ)のため家事全般を担当し給与を得ていた若い女性みくりが互いに好意を持ち「いっそ結婚しようか」で結婚。女性は主婦になるが、今までどうり家事をしても給与はでない。「これっておかしくない?主婦はただ働き?」となる。これがひとつの問題提起になっているという。
この問いかけが説得
"ジェンダー平等"で見るスエーデンのサスペンス・ドラマ(2)~家庭とキャリアの両立は難しいのか
ジェンダーにこだわって見るスエーデンのテレビ・ドラマ「RIG45]の第2回
嵐の中、海上石油掘削基地「RIG45]の鉄塔にへばりついてメンテナンス作業をしていた女性作業員リトヴァが墜落死する。この事故を受けて本社では調査のため調査員をRIG45に派遣することにする。その調査員がこのドラマ
「シーズン1」のヒロイン、アンドレア。(ただし、美人調査員が行って難題を解決、と予定調和因にはならない)彼女
スポーツマンシップ不在:「朝日新聞」のスポーツ記事
それは何とも奇妙なスポーツ記事だった。2023年2月12日「朝日新聞」スポツ欄。女子フィギュア・スケート4大陸選手権最終日の結果をつたえている。不可解なのは何度主文を読み返しても、だれが優勝したかかいていないのだ。2位にもふれていない。大見出しは
千葉 3位 のびやか新星
日本の千葉百音(もね)の3位入賞を伝えているのだが、1位、2位の記載がない。ひょとして何かの理由で該当者なしだったの
「荻上チキ・SESSION」で前代未聞の不祥事
だいぶ以前から、会う人ごとに喧伝しているのがTBSラジオ午後の放送「荻上チキ・セッション」。午後3時半から5時45分まで平日放送のニュース解説番組。目玉は4時半からの「特集」。テーマはさまざまだがチキの関心は人権、差別、ジェンダーにあると思われる。しばらく前まではウイシュマさんの入管にでの死亡事件を良く取り上げていた。最近では宗教2世の問題にフォーカスすることが多い。テーマがなんであれ、権力をチェ
もっとみるフェミニズムって何ですか
ジョーン・カバヤマ(Joan Kabayama 1929-2017)は、元カナダの水泳ナショナルチームのメンバーであり、教師、水球のコーチ、市民活動家、そして何よりも筋金入りのフェミニストとして知られていた(カバヤマ姓は元夫が日系カナダ人だったため。本人は白人。私が知り合った当時は3人の成人した子供がカナダにいた)。
ジョーンは一時期、東京のYMCAで教鞭を執っていた。ある時、生徒にたずねた。「
東京オリパラ・ブルース
2021年のイベントといえば、東京オリンピック・パラリンピック。始まる前は「反対」だったが、始まるとけっこう入れ込んだ、という人が多かったようで、わたしもその口。ラジオ、テレビ(私の場合,もっぱらNHK)も中継するので、耳から目からはいってくる。いつの間にか超美技のとりこに。
とはいえ、違和感がなかったわけではない。ひとつは、日本選手が金メダルを取ると、NHKのアナが絶叫する。「OO金メダルで