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「荻上チキ・SESSION」で前代未聞の不祥事

だいぶ以前から、会う人ごとに喧伝しているのがTBSラジオ午後の放送「荻上チキ・セッション」。午後3時半から5時45分まで平日放送のニュース解説番組。目玉は4時半からの「特集」。テーマはさまざまだがチキの関心は人権、差別、ジェンダーにあると思われる。しばらく前まではウイシュマさんの入管にでの死亡事件を良く取り上げていた。最近では宗教2世の問題にフォーカスすることが多い。テーマがなんであれ、権力をチェックするというう基本姿勢があるのが好ましい。その番組でとんでもないことが起きた。
長年、チキのパートナーを務める南部広美が休暇をとってアイスランドにオーロラを見に行った。前回は天候が悪くみることができず、今回はリベンジとのこと。幸いバッチリみることができ、2022年12月6日の番組初めに報告したのだが、それだけではたりなかったのか。5時40分ごろからの番組終了前のエンディングではチキが届いたばかりの夕刊各紙から気になる記事を取り上げかいせつする。この日は警察による恣意的な職質、いわゆるプロファイリングの問題を扱った記事を取り上げ話し始めた。チキがかねてから関心を寄せる問題のひとつ。ところがチキが話している最中に南部広美が突然、自分のオーロラ体験に寄せられたリスナーからのツイートを読み始めたのである。そのまま再びオーロラ体験を興奮してはなし続け番組は終了。外国人差別の問題はリスナーには伝わらず、エンディングはぶちこわしになってしまったのである。長年、クアリティの高い番組に携わりながらなんの問題意識も育っていなかったのかな、と嘆息したことであった。

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