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おりたらあかんの読書ログ

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年間100冊を15年間続けてきました。でも、本当に知らないことばかり!というかアウトプットがまだ少ないなあと感じています。過去に読んだ本は「読書ログ」としてまとめてきたので、それ…
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#愛

吉荒夕記「バンクシー 壊れかけた世界に愛を」美術出版社

吉荒夕記「バンクシー 壊れかけた世界に愛を」美術出版社

バンクシーに、はまった・・。知れば知るほど、ワクワク感がとまらない!

彼を生み出した土壌はイーストロンドン。いわばスラム街。ストリートアートやグラフィテイのあふれる「アンダーグラウンドでアナーキーな」街、プリストルで育まれた。多様性に溢れ、権力に媚びない街・・。そこを拠点に活動し続けた。だからこそ、バンクシーは覆面アーチストで居続けられるのだそうだ。「プリストルの英雄」バンクシーは市民が守ってい

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ジャン・コクトー「COCTEAU コクトー詩集」はるぶ出版

ジャン・コクトー「COCTEAU コクトー詩集」はるぶ出版

訳者は堀口大学だ。それにしても難解な文章・・・読んでみて、「ああこれは読み物じゃないんだ」ってことに気付いた。彼はデッサン画家としても大変な力をもっていた。ピカソからも評価をうけていた程の腕だ。これは絵画なのだ。詩を言語という絵具で描いているのだ。彼は詩を書いてもすぐにその詩に背を向け、反対の方向に歩き出したという。彼の詩にはストーリーがない。つまり皮の部分がなく、実だけが存在している。すべてが比

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「ヘッセの読書術」 V・ミヒュルス編 岡田朝雄訳 草思社

「ヘッセの読書術」 V・ミヒュルス編 岡田朝雄訳 草思社

この本はまず装丁に惹かれた。なおかつ懐かしい気持ちもあいまって手にとってしまった感じだ。(以下抜粋・まとめ)

流行を追うあさはかな読書からは得るものが少ない。一人のあるいは一時代の作品を突き詰めてしかも何回も何回も読み返す様な読書が本物の教養を生み出す。これは一流の作家が書いたものに限られる。

一冊の本に何らかの点で魅了され、その本の著者を知り、理解し始め、その著者とつながりを持った者はその時

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