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80'sの詩

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80'sの詩をまとめてみました!!読んでいただけたら、嬉しいです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 宜しくお願い致しますm(_ _)m♡♡♡
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#太陽

詩「雨と蝉」

詩「雨と蝉」

降り出した雨が蝉を鳴き止ませる
濡れた羽では空を飛べない
雲が空を覆い隠し
雨が激しく流れて行く

あの人は 私と同じ世界に居るのでしょうか?
姿 形が見えないと何もかもが分からなくなる
言葉を一つでも交わさないと現実に埋もれていく
雨が全てを流して行く

雲の切れ目から太陽が覗く
熱い日差しが戻ってきた
蝉が 再び鳴きはじめる
まだ知らない何かを求めながら
激しい激しい夏を呼ぶ

日傘をさした私

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詩「太陽の行進」

詩「太陽の行進」

溶け込めない寂しさを抱えて
今日も僕は生きる
自分じゃない誰かの為に
シャッターを切る
そこに僕が入る事はない

見上げた木々の隙間から太陽の光の行進
四拍子のマーチにのせて
一斉に僕の目の中に入ってくる
耐えられなくて目を閉じる
小さい頃から仲間外れには慣れている
瞳の煌めきは太陽光のせいにした
僕には眩しすぎたんだ
だから目を瞑った
今と過去が同時に追い掛けてくる
シャッターを切った二人の問い

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詩「太陽の獅子」

詩「太陽の獅子」

紅く
気高く
燃え上がる
太陽の獅子が
雄叫びをあげる

苦痛にも
悲鳴にも
似た
叫びだ

かつて
悠然と歩いた大地は
人々のかなしみで埋もれていた
空気はウイルスが漂っていた
川は酷く汚染されていた
季節が狂い
地球は波動に耐えていた
もう
以前の情景が目に浮かばなくなっていた

それでも
このほしに生まれて来た
光に敬意を表しながら
太陽の獅子は
雄叫びをあげた

大地に
撒かれた
種子よ

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詩「雅」

詩「雅」

太陽が昇り
暗い世界を一斉に照らす
陽の光が
新しい一年の幕開けを教えてくれる

瞳を閉じて
自分の胸の高鳴りを聴く
(自製の旋律を…。)
太古の昔から続く
雄大な自然に包まれて
今日の私が此処にいる
地球の一片に刻まれている自分の形を感じる
(莫大な大きさの中のほんの小さな一部。)
一瞬でも此処にいられて良かった

この喜びは
昇りゆく火龍の様に
果てしなく際限がない
どこまでも
どこまでも

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詩「夜になっていく」

詩「夜になっていく」

毎日、規則的に
太陽が沈み
夜が訪れる

やり切れないのは人間だけ
ページが進む予感がすると
お腹がキリキリ痛くなる
自然には生きられない
踏ん張って力を出さないと
自分にはならない
自分という存在には
責任が付いて回る
責任を果たす為に
力を出し切ってヘトヘトになる
そんな矛盾の繰り返し

騒がしい昼間には気付かない
沢山の光が
平等に照らしてくれるから
ちっとも寂しくはない

太陽が沈みかける

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詩「キララ」

詩「キララ」

あの
何も考えず
楽しかった時を思い出すのです
平気な顔をして言った嘘に
大泣きしていた頃を思い出すのです

何もかもが眩しくて
何もかもが悲しくて
自分の体が感情そのものだった
大きく
手を広げて
ぐるっと回ると世界も回った
そんなことがあったなと
ふと、思い出すのです

あの頃は
とっくに心の一部になっていて
剥がして
取り出して見る事はできないけど
太陽の光と一緒に
自分の体の中から
うわっ

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