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詩「キララ」




あの
何も考えず
楽しかった時を思い出すのです
平気な顔をして言った嘘に
大泣きしていた頃を思い出すのです

何もかもが眩しくて
何もかもが悲しくて
自分の体が感情そのものだった
大きく
手を広げて
ぐるっと回ると世界も回った
そんなことがあったなと
ふと、思い出すのです

あの頃は
とっくに心の一部になっていて
剥がして
取り出して見る事はできないけど
太陽の光と一緒に
自分の体の中から
うわっと
湧き出すものがある

それが同じだと
ひどく安心するのです

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