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【クリエイティブの街】 note株式会社

今回は、「note株式会社」をリサーチしました。
まさにこの場所を提供してくれている会社ですね。
上場している事も含めて、あまり詳しく知らなかったので調べてみました。
それでは、さっそく見ていきましょう〜


①概要

基本データ

事業内容:デジタルコンテンツの企画、制作、配信
設立
:2011年
上場市場:東京グロース市場
時価総額:74億円
従業員数:183名(平均年齢35.5歳)※
平均年収:680万円※
※会社四季報 2023年4集 秋号より

「note」はSNSとブログのいいとこ取りをしたサービスだと個人的には思っています。SNSのように人と繋がりながら、ブログのように自由に創作活動が可能です。

名前の由来は、「あらゆるクリエイターが自由に使うまっ白いノートのようなプレーンさ」だそうで、自由な響きがあって素敵だと思います。

創業者は加藤貞顕かとうさだあきさんという方で、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』などのベストセラーを手掛けた編集者とのことです。

②事業内容

事業内容はすべて「note」のプラットフォームに紐づいており、対象者がtoCかtoBかの違いがあります。

出典:会社概要

一般のクリエイターの作品への課金への手数料などが主な収益源になっていますね。登録者数、コンテンツ数、ユニーククリエイター数も伸長しており、手数料収入の拡大も比例して伸びていくのではないでしょうか。

出典:会社概要

また、法人向けサービス「note pro」の契約数は705となっており、SNSマーケティングの隆盛を鑑みると、まだまだ拡大の余地が大きいと言えそうです。

出典:会社概要

③業績

直近の決算

2022年12月に東証に上場したため2022年より記載

営業利益:本業で稼いだ利益
経常利益:営業利益+本業以外の損益の合計
純利益:税金などを引いたあとの最終的な利益

売上高は順調に伸びています。
現状は赤字が続いていますが、赤字幅が30%程度縮小しています。
2022年12月に上場を果たしたばかりのベンチャー企業なので、今後の事業拡大に注目したいです。

貸借対照表(B/S)

続いて貸借対照表を見てみましょう。
貸借対照表(バランスシート=B/S)は、その会社が持つ資産を可視化したものです。

流動資産:現金にしやすい資産(現金・受取手形など)
固定資産:現金にしにくい資産(土地・建物など)
流動負債:1年以内に返済が必要な負債(短期借入金・引当金など)
固定負債:1年以内に返さなくても良い負債(長期借入金・社債など)
自己資本比率:総資本のうち自己資本が占める割合。高いほど健全。

財務上は健全だと思います。
圧倒的に流動資産が多く、負債を大きくしのいでいます。
自己資本比率も46%と健全な水準です。
この財務体質であれば、引き続き成長に向けた投資も行う余力がありそうです。

損益計算書(P/L)

続いて損益計算書です。
損益計算書(P/L)は、その会社がどう稼いで、何にお金を使ったのかを可視化したものになります。

売上高:本業で稼いだ収益
売上原価:売上を上げるために直接かかった費用
販管費:商品の販売や管理にかかった費用(広告費や賃料など)
営業利益/損失:本業で出た利益/損失
営業利益率:売上高のうち営業利益が占める割合。高いほど効率よく稼いでいる。営業損失の場合は算出できない。

先程触れたように、赤字が続いていますが、赤字幅は縮小しました。
ITベンチャーなので、ほとんど売上原価がかかっておらず、人件費や管理費などが含まれる販管費の割合が大きいです。
今後は販管費を賄えるだけの売上を確保できるかが鍵となりそうです。

株価の動向

最後に、上場来の株価推移です。

2022年12月21日に東証グロース市場に上場後、2023年3月には800円台まで上昇しましたが、その後は低調気味です。
売上の成長と早期の黒字化が課題に思われますので、今後の動向に注目していきたいと思います。

④まとめ

以上、「note株式会社」についてリサーチした結果、
・クリエイターが自由に創作できる場を提供するITベンチャー
・創業者はベストセラーを手掛ける編集者
・ユーザーと売上は伸びており、財務は健全
・一方で赤字が続いており、今後の成長と黒字化が課題か

でした。

今後も個人的に気になった企業についてどんどんリサーチしていこうと思います。

参考資料

『会社四季報 2023年4集 秋号』東洋経済新報社

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