野村隆介

写真×テキスト×旅

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記事一覧

プエルトロペス・エクアドル

太平洋沿岸の港町に立ち寄った。中南米の肉食生活が続くにつれて、体が魚を欲していた。海岸沿いには、細かく切った生魚を酢で〆たセビーチェや焼き魚を売る店が何軒かあっ…

野村隆介
3年前

ホーチミンシティ・ベトナム

ベトナムの町はバイクで溢れている。絶え間なく響くエンジン音とクラクション。日本だったら歩くようなちょっとした距離でもバイクを使いたがるから、細い路地でも油断はで…

野村隆介
3年前

夕暮れと子供・ベリーズ

子供の表情はいつでも混じりっ気がない。喜怒哀楽がそのままストレートに表情に現れる。笑いたい時に笑って、泣きたい時に泣いて。だけれど、大人になるにつれて、そうもい…

野村隆介
3年前

パルミラ・シリア

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3年前

イスタンブール・トルコ

野村隆介
3年前
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バンビエン・ラオス

野村隆介
3年前

パナマシティ・パナマ

野村隆介
3年前

待ち人 クスコ・ペルー

インディヘナの民族衣装は見れば見るほど不思議だ。原色と幾何学模様を組み合わせ、一見無秩序のようでいて完璧なまでのバランスを保っている。派手な色使いのはずなのに、…

野村隆介
3年前

山道 ネパール・ポカラ

ポカラはトレッキングで有名な町だ。首都カトマンズと並び、ネパールに訪れる観光客の多くが足を運ぶであろう山々に囲まれた素朴なかの地へ向かったのは、まだ日も昇り切ら…

野村隆介
3年前

国境 タイ・ノーンカーイ

タイとラオスの国境の町、ノーンカーイ。メコン川の対岸にはラオスが見える。島国に生まれ育った僕は、「国境」という単語に弱い。この線を越えれば、言語も、通貨も、民族…

野村隆介
3年前
プエルトロペス・エクアドル

プエルトロペス・エクアドル

太平洋沿岸の港町に立ち寄った。中南米の肉食生活が続くにつれて、体が魚を欲していた。海岸沿いには、細かく切った生魚を酢で〆たセビーチェや焼き魚を売る店が何軒かあって、穏やかな波を刻む海を見ながら味わう。塩でだけで味付けされた淡白な身がビールに良く合う。「この海の先に日本があるのか」少しだけ故郷が恋しくなった。

ホーチミンシティ・ベトナム

ホーチミンシティ・ベトナム

ベトナムの町はバイクで溢れている。絶え間なく響くエンジン音とクラクション。日本だったら歩くようなちょっとした距離でもバイクを使いたがるから、細い路地でも油断はできない。バイクの音に負けないように、人々は声を張って会話をする。ベトナムを訪れた人の多くが感じる町の活気は、こうして生まれる。

夕暮れと子供・ベリーズ

夕暮れと子供・ベリーズ

子供の表情はいつでも混じりっ気がない。喜怒哀楽がそのままストレートに表情に現れる。笑いたい時に笑って、泣きたい時に泣いて。だけれど、大人になるにつれて、そうもいかなくなる。泣きたいけれど笑わなければいけなかったり、その逆もしかり。そうして得たものと失ったもの、どちらの方が多いのだろう。ストレートな子供の表情を見る度に考えてしまう。

待ち人 クスコ・ペルー

待ち人 クスコ・ペルー

インディヘナの民族衣装は見れば見るほど不思議だ。原色と幾何学模様を組み合わせ、一見無秩序のようでいて完璧なまでのバランスを保っている。派手な色使いのはずなのに、彼女たちが着こなすそれは、見る者に軽薄さではなく品の良さを感じさせる。スペインが南米大陸にやってくるずっと前から現地で生活を営み、シャーマニズムを信仰してきた彼女たち。その美しい民族衣装は、キリスト教に改宗されクリスチャンネームを与えられた

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山道 ネパール・ポカラ

山道 ネパール・ポカラ

ポカラはトレッキングで有名な町だ。首都カトマンズと並び、ネパールに訪れる観光客の多くが足を運ぶであろう山々に囲まれた素朴なかの地へ向かったのは、まだ日も昇り切らない薄暗い時間だった。その移動自体がある意味アトラクションなのではないかというような、曲がりくねった山道を約3時間。ただバスに乗っているだけなのに程よい疲労感を覚え始めた頃、ポカラに到着した。

山々から運ばれる澄んだ空気を思い切り吸い込む

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国境 タイ・ノーンカーイ

国境 タイ・ノーンカーイ

タイとラオスの国境の町、ノーンカーイ。メコン川の対岸にはラオスが見える。島国に生まれ育った僕は、「国境」という単語に弱い。この線を越えれば、言語も、通貨も、民族もすべてが変わる。そんなに簡単にすべてが変わっていいのだろうか。飛行機にも乗らず、海も越えずに、自分の足を前に一歩踏み出せば、世界が変わる。大げさかもしれないけれど、僕にとって「国境」はそんなロマン溢れる境界線なのだ。明日、国境を越える。ま

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