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待ち人 クスコ・ペルー
インディヘナの民族衣装は見れば見るほど不思議だ。原色と幾何学模様を組み合わせ、一見無秩序のようでいて完璧なまでのバランスを保っている。派手な色使いのはずなのに、彼女たちが着こなすそれは、見る者に軽薄さではなく品の良さを感じさせる。スペインが南米大陸にやってくるずっと前から現地で生活を営み、シャーマニズムを信仰してきた彼女たち。その美しい民族衣装は、キリスト教に改宗されクリスチャンネームを与えられた今も、独自の精神世界を奪われまいとする確固たる意志のように見えた。
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