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#ここで飲むしあわせ

どこで飲んだシーンが印象に残っていますか?キリン×noteで、投稿コンテスト「#ここで飲むしあわせ」を開催します!お気に入りの酒場や自宅のスペースなど、お酒を飲んでしあわせを感じる「ここ」でのひとときや思い出を、投稿してみませんか?

定番の記事一覧

良いお店の特徴とは何か

僕、渋谷で23年間バーをやってまして、「どうしてバーだったんですか?」ってよく質問されるんですね。 正直に言いますと、一番の理由は「バーが儲かるから」なんです。お客様の単価が他の業態と比べて全然違うんです。 例えばカフェだとコーヒー一杯500円でずっといられちゃいますよね。バーだと普通は2、3杯は飲むし一杯1000円とかなので、ちょっとつまんで、2人で6000~7000円って感じなんです。 そしてやっぱり、すごくお金を使ってくれる方がたまにいらっしゃるんですね。うちだと

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01.バーの馴染みにもどるには

「で,嫁が家を出て行ったのです」 ボニーバタフライに来るのは1年ぶりだった。 サラリーマンになって,半年ほどでこの店に来るようになって,あしげく5年ほど通った職場近くのバー。結婚してからぱたりと来なくなった。それでここに来るのは1年ぶり。 カウンターに8席あって,4人掛けのテーブルが1,2,3,4と5つある。あと,6人くらい座れる半個室的なテーブルが2つ。壁際にはダーツ台が2つ。お客さんもそこそこ入っていて,割と繁盛している大きなバーである。 ひさびさに訪れる,かつて

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28歳

28歳。新卒で入った都内のセールスプロモーションの会社を辞めた。退勤は毎日23時を廻る。時折会社に4日間ほど泊まり込む。そんな勤務は少しずつ身体と頭にダメージを与えた。辞めると定収入が途絶えるのでバイトでつなぐ。学生の時にもやっていたテニスインストラクター。それだけでは厳しい。大学同期のKが家業のビルメンテナンス会社に入っていた。声を掛けてくれた。うちでバイトしないか? 新大久保にある小さな会社。少人数で現場を廻る。社名にビルメンテナンスとあるが、要は何でも屋だ。公共施設や

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江ノ島に新婚旅行代わりで一泊したけど思いもよらぬ待遇に泣いた夜・・・。

この記事は、前回の「鎌倉、江ノ島への一泊旅行が新婚旅行に早変わり!今でも笑えるあの話。」の続編になりますんで、そっちからお読みになってくださいまし。(´д`) 笑った話の後は、泣いた話かい? そうなんですよ、泣いちゃったんですよ・・・。(/_;) 前回の話では、日帰り予定の鎌倉散策から始まって、江ノ島に足を伸ばしたついでに一泊して帰ろうかと旅程を変更したところまで、だったのよね。 前回の前編に当たる記事がこれです。 まぁ、こんな笑い話の後で思い出すのもなんだけど、前編で

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嘘をついた日のこと

人間は4時間に1回、嘘をつくらしい。実際、僕は無意味な嘘をつく。 六本木通りを一本入った雑居ビル。一等地にもかかわらず、平日はビール1杯180円という破格の安さがウリの大衆居酒屋で、僕は小さな嘘をついた。 ビールケースにベニヤ板をのせたようなテーブルの上に、氷の入ったハイボールが運ばれてきた。まるで決まっているかのように、ジョッキを軽くぶつけて液体を喉に流し込む。 初めて飲んだハイボールは消毒液みたいで全然美味しくなかった。 「ハイボールよく飲むの?」 「うん」 *

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自宅で居酒屋をオープンしてみた

居酒屋が好きだ。 扉を開いて、案内された席で上着を脱ぎ腰掛ける動作のままビールを頼んで、 おしぼりで手を拭きながら日替わりのおすすめや黒板メニューを見回すときの高揚感がたまらなく好きだ。 もちろん日々の家晩酌も、みんなでワイワイやる宅飲みも野外フェスでの飲酒も大好きだけど、居酒屋でのそれとは全く別の体験だと思う。 もし私が月収4000万の独身女なら毎日でも居酒屋に行きたい。毎日サウナでガンギマった頭のまま居酒屋で最高になりたい。それくらい居酒屋が好きだ。 さて、月収400

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闇の中の光

私にとって、最も理想的にお酒をたしなんでいる様子が描かれている小説は「夜は短し歩けよ乙女」という、森見登美彦さんの作品である。 この小説は有名なので、ご存知の方も多いと思うが、簡単に紹介すると、黒髪の乙女と彼女に恋する大学のサークルの先輩との、偶然に装われた度々の奇遇の出会いを軸に摩訶不思議な物語が展開する、京都を舞台にした冒険活劇である。 黒髪の乙女という主人公は、変態オジサンに会おうとも、突然演劇の主役を任されようとも、街中に風邪が蔓延しようとも飄々と楽しげに切り抜け

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どこで飲んだシーンが印象に残っていますか?キリン×noteで「#ここで飲むしあわせ」投稿コンテストを開催します!

【2月16日更新】 審査結果を発表しました!以下の記事リンクからぜひご覧ください。 キリンとnoteがコラボして、新しいコンテストを開催します。今回は、ハッシュタグ「 #ここで飲むしあわせ 」を通して、みなさんがお酒を飲んで “しあわせ” を感じた場所についてのエピソードを募集します。 2020年、世の中はガラッと変わり、どこかに集まって気軽に乾杯することが難しくなりました。ですが、それがきっかけで、「おうち飲み」や「近所飲み」など、お酒をたのしむ場所の幅が広がった1年

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八朔の月に、希う

 遺骨を抱いていた。二十歳の夏だった。  葬儀終了後、斎場前のだだっ広い駐車場にて「ちょっと一服してくる」とのセリフと共に父さんから手渡された骨壺はまだほのかに温かく、いやむしろ熱いくらいで、両腕にはずしりと応える重みがあった。  これが、骨になっちまった人間の重さか……。  脳天に響かんばかりのセミのトレモロをBGMに、棺に入ったばあさんの新雪のように白い顔が曖昧模糊として脳裏に浮かび上がっては、またすぐに消えてゆく。  父方の祖母、希。享年七十六。  五十代の

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キリンとnoteで開催した、「#ここで飲むしあわせ」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年11月27日から約1ヶ月の間、お酒を飲んで “しあわせ” を感じた場所について語る「#ここで飲むしあわせ」投稿コンテスト。期間中(11/27-12/27)には、2,019件もの作品をご応募いただきました!読むひともしあわせな気持ちになる素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。 noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。 審査会にて、審査員である林伸次さん・夢眠ねむさん・嘉島唯さんの3名と、キリン編集部による選考の結果、下記のように受賞者が決定

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135㎖のしあわせ

私は、元酒飲みである。 近頃お酒を全然飲まなくなった。 ……酒飲みのいう”全然”は、飲まない人から見れば大嘘である。“一切”でもなければ”全く”でもないので少しは飲んでいることがわかる、ちょろまかしの根性が垣間見える。でも全盛期から比べたらひと舐めくらいの量で……この"ひと舐め"というのも酒飲みがよく使う嘘くさい表現のひとつ。”一滴しか飲んでない”とかも同じく怪しい。でもでも私は最近全然飲んでないんですよ……ってあれ、もう誰も信じてくれなくなったかしら。 注釈が多くなった

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広島のお好み焼き屋で大阪弁の天使に出会った話

広島のお好み焼き屋で天使に出会った。 おじさんの姿で大阪弁を話していたけれど、間違いなく天使だ。 * 11月中旬、夫と二人で広島を旅した。 私たち夫婦は2019年に神奈川から兵庫に移り住んで以来、旅らしい旅をしてこなかった。1年目は新生活を軌道にのせるのに精一杯で旅どころではなかったし、2年目にようやく落ち着いてきて「そろそろどこかに行きたいねぇ」と話していたら、あれよあれよとコロナ禍の世に。 年に1回は見知らぬ土地を訪れ、美味しいものをたらふく食べるのを楽しみに生き

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「大人の条件」ってなんですか? バー店主の林伸次さんに聞いてわかったこと

渋谷にある「bar bossa」というバーを経営している林伸次さんという方がいます。noteも書かれていて、いつもじんわり良いことが載っているので僕も読んでいました。 そうしたらこんな記事が流れてきたのです。 「本に関する取材であればプロ・アマ問わずなんでも対応します」という面白いプロモーションです。 新刊を出されたのですね。 「大人の条件 さまよえるオトナたちへ」という本です。 読書感想文を書く代わりに著者インタビューをするのもいいじゃん、と思った僕はさっそく買っ

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noteで見つけた素敵なBAR

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海外に長く暮らすということ

一体どれほどの人が、海外に長く暮らしたことがあるだろうか? 旅行や短期の滞在はあっても、家を借りて、近所のスーパーで買い物して、近くのカフェで店員と顔なじみになる人は、そんなにいないと思う。 でも実は、海外に長く暮らさないとわからない感覚がある。 21歳の半分を過ごしたベルリンの小噺。 冴えない留学と小さな豊かさ僕は、2019年の9月ドイツのベルリンに飛んだ。大学生活の中でも一大イベントだった。大学入学早々英語の試験を受けまくり、志望動機書を何度も書き直して、やっと手

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山梨県のhotel normへ。グランピングのようなお泊り旅行と焚き火とウクレレの魅力。

先日、友達家族と一緒に山梨県へ遊びに行きました。 一棟貸切でのお泊りです。 泊まった場所は山梨県のhotel normという場所です。 山梨県のHotel norm(ノーム) 河口湖徒歩2分の立地で、貸切専用の宿泊スペース。 NYのチル、LAのサイズ感、Tokyoの洗練さを味わえる チェックイン前にHotel normに到着をし、施設を覗いてみると、 スタッフの方たちが、一生懸命にアルコール消毒をしてくれていました。 とても丁寧に、隅々まで消毒をして下さり、 お陰で安

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記憶に刻んでゆくために

遥か孤島から。 みなさん、いかがお過ごしですか? 昨日は、日本とのやりとりも仕事もなかったので、 久しぶりに、パソコンやスマホの電源も切って、 静かな孤島での時間を満喫していました。 そういう時は決まって、 ボトルワインとグラスを手にして浜辺に出かけます。 波の音をBGMにしながら、水平線を借景にした特等席。 心地よい風と、柔らかい日差しを受けながら、 「一人で乾杯」することが至福の時間なんです。笑 この場所に来てからは、ずっと一人。 だから、日本にいた時のように、

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私だけの時間☆ここで飲むしあわせ 【ショートショート】

彼との付き合いは、もう10年以上になる 出会いはチャット チャットと言えど、いかがわしいものではなく(笑) 会うこともなく、声すら聞くこともない 日常やちょっとした愚痴を、 同じ時間に複数の人で文字で会話を楽しむ・・・ お金もかからない大人の憩いの場(笑) そのグループの中の一人が彼。 私より一回り以上年上で、 先生と呼ばれる職業であること。 本がとても好きなこと。 独身であること。 お酒が好きなこと。 お気に入りは『クインビー』 とりあえず性別は男性であること。

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【漫画】晩酌

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02.返信不要というメッセージの心理

「返信不要ですって締めがしびれるね」 うわー,元気してたー?というちひろさんの少し高めで華やかな挨拶とハイタッチの後,ハイボールを一杯おかわりして乾杯した。角で作ったハイボールに,ほんの少しラフロイグをフロートする。スモーキーな香りがほんのりする飲み方はこのバーで教わった。 バーに来なくなった1年のあいだに結婚して,こどもができて,生まれて,3か月が経って,嫁が出てったって話した。「スピーディー」と言ってちひろさんは爆笑である。今日の昼に来た義母から来た『返信不要です』と

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