キリングミーソフトリー[ 3 ].死ぬまで騙して欲しい
「俺、秘密守れる子好きだよ。」
そう言われるままに従い、本気で愛されると信じ込んだ。考えてみれば中学生の頃は無意識のうちに彼を目で追っていた私が、今や恋人のような存在となる。名を呼ぶ声が甘く、こちらにもたれ掛かり眠る姿を永遠に眺めたかった。
制作に興味を持ち、映像系の専門学校へ進む南は卒業前に早くも実家を出て1人暮らしを始める。すっかりピアスだらけで耳のみならず顔にも穴が開き、あまりに遊び呆けた結果、親から厄介払いされた。
「え、一昨日スーツ着た男の人とご飯食べてませんでし