5910 sa-ta cafe 古宇利島にて… 沖縄旅
沖縄 島巡りの目的地
“古宇利島 ハートロック....”
Google mapsに入れた....
そこから 工程をシュミレーションして
六時間の旅を組み立てる
お得意のパターンである
古宇利大橋を渡り 古宇利島へ
道の駅は車やバスがいっぱい
賑やかな場所は 苦手だから寄らない
海岸線を走る
程よく心地よい
たどり着いたハートロック駐車場
車がいっぱい....
“やっぱり無理だな....”
賑やかなパワースポットや観光地には
近づかない
ギランバレーに恋をしてからは
近づけ無くなっている...
異常に疲れてしまうから...
風に揺れる暖簾
その隙間から覗く
5910 sa-ta cafe
暖簾に吸い込まれるように 扉を開ける
奥の席に案内をされる
何処からでも海が見渡せる
テラス席もあるんだなと
スタッフのおねーさんが
目の間にズラリとメニューを並べ
丁寧に 説明をしてくれる
オーダーは入店前に
ドアの前のメニューと 腹具合で決めていた
“タコライスください”
タコライスなる物を 未だかつて
食した事が無いのである
“写真 撮って良いですか?”
(昨今 飲食店問わず 聞いている)
“どうぞどうぞ”
海と 店の雰囲気を愉しんでいたら
タコライスが やって来た
“美しいものは 美味しい”
Tabascoをたっぷりかけて頂く
その仕草を見てか
“お水 置いときますね”と....
食べては 海を眺め
汗を拭いては 水を飲む
頭の中は ずっとずっと
自問自答している
パーワースポット
観光地に来たのだが....
ハート❤️の形をした岩を 観に行くか
行かぬか.....それ程 人混みが苦手である
まして 若人がゾロゾロと 歩いている
厳つい顔のおっさん一人....
居心地の良いカフェで
タコライス食べれたから 良いやんと....
“ハート❤️ロック観に行かれましたか?”
頭の中を 見透かされてるかのように....
“駐車場まで行って 車だらけ見て
引き返しまして”
“今日 お天気良いから 折角だから
観に行かれたら 如何ですか?”
スタッフのおねーさんは呟く
“車 置いておいて 大丈夫ですか?”
“大丈夫ですよ”
“気をつけて 行ってらっしゃい”
行ってらっしゃいと 言われて
行かないのも......
てくてくと坂道を降って行く
確かに
浮砂の下りの石畳 気をつけないと
足を掬われて カメラを 壊すといけない
石段から見下ろすように
見えて来た ハート❤️ロック
言われて見れば .....ハート❤️か?
心配した程 人は居ない
砂浜に 降りて眺めてみる
重なると 逆さハート❤️らしい
でも なんか しっくり来ない
アングルを考えて 二つが一つになった時
“おー 火焔型土器だ.....”
唯一の国宝 “火焔型土器”が 海に
浮かんでいる
自称他称の “縄文人な浮世雲”
日本中の縄文遺跡を 歩き回っていたが
まさか 沖縄で 火焔型土器を想うとは
パワースポットと呼ばれるだけあり
次から次に 人が降りてくる
やっぱり 長居は無理だと
坂道を上がって行く
汗は 半端ない
熱がこもってしまった
止めていた車の中は 灼熱を通り越して
エアコンが効かない...
ヤバいな.....
また 黒糖畑の暖簾をくぐり
ドアを開ける
“黒糖 きなこ掛け氷ください”
ソフトクリーム添えもあったが
厳つい顔のおっさんが 頑張って
食べるには これが良い
まして 普段カフェで 氷など
食べない輩がである
半分くらい 一気に食べたら
熱籠りも とれてくる
“黒糖屋さんのカフェだから
5910なんだ”
手隙になった オーナーさんと
色々話す
“センス良いですね〜”
“設計士さんに イメージお伝えして....“
神社仏閣の様に 心地よい空気感である
“5910のサインは?”
“友人のデザイナーに お願いして....”
写真は?
友人のフォトグラファーにお願いして....
この空間は オーナーのおねーさんの
想う心地よい空気感を
イメージしたんだなと....
“沖縄の人でしょ?”おねーさんは呟く
“三日前に来た観光客やよ”
“ずっと 居るんでしょ”
“今日 帰ります”
“また 寄ってくださいね”
スタッフのおねーさんは呟く
“毎日 来てください”
冗談でも嬉しい
“また 寄ります”
日常と非日常の狭間の旅
古宇利島を後にして...
また 海へ
ギランバレーに恋をして
三年寝太郎
浮世雲拝