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コミュニティ構築ノウハウ

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コミュニティづくりに関する記事をまとめました。
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#コミュニティデザイン

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜8.永く続く場のイメージ

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜8.永く続く場のイメージ

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は、アルムナイというコミュニティの理想とする状態について書いてみます。なかなかハードルは高く、自身にとってもチャレンジではありますが、目指さないと実現は覚束ないので、書いてみます。

持続的に価値を創出する場にするアルムナイは持続可能な場であるべきだと考えています。

コミュニティの中には、敢えて終わりを設けるものもあり、永続を目指すのと、どちらが絶対的な

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜7.運営の仕組みと体制をつくる

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜7.運営の仕組みと体制をつくる

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は、当初1人で運営していた場を、チームで回すように移行していった、プロセス化と仲間集めの取り組みについて書いてみます。

立ち上げのジレンマ 〜一人か、チームかコミュニティ立ち上げ時もこのジレンマに直面しますが、二者択一ではなく、段階に応じて選択すべきものと考えております。

アルムナイを立ち上げる際も、最初は1人でできる最小限のことに絞り、企画も承認もイ

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜6.イベントを一人で量産する仕組み

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜6.イベントを一人で量産する仕組み

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は気軽にイベントを企画・運営するための仕掛けについてお伝えします。

企画・運営を仕組化するSNS上のやり取りだけで関係は深まらないので、リアルタイムで顔を合わせる機会が必要です。このご時世、対面では難しいので、必然的にオンラインです。

オンラインは、場所の確保も移動も不要で、コストがほぼかからないので、気軽に量産できます。

ソニーのアルムナイのように

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜5.関係づくりの工夫

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜5.関係づくりの工夫

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は、会ったこともない人同士がオンラインでやりとりする状況をつくるための関係構築の工夫についてお伝えします。

対面したことのない人との接点づくりSNSで登録者の頭数ばかり集めたところで、自発的にコミュニケーションをしてくれるわけではありません。

いくら同じグループ会社にいたとはいえ、所詮は知らない人。そんな人ばかいのところで何か投稿しようという人は限られ

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜3.参加者を受け入れる仕組みをつくる

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜3.参加者を受け入れる仕組みをつくる

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は受付を開始するまでのまでの準備についてです。

会社に告知を協力してもらうことに友の会事務局の協力により、毎年12月に会員宛に郵送する会報に、新アルムナイ設立の記事を掲載できることになりました。

発送直後に殺到するであろう参加申請を的確に処理できる備えを整えておかねばなりません。

1)運営プラットフォームを決めるまず、アルムナイが登録し、横に繋がれる

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜2.会社の協力を得る

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜2.会社の協力を得る

ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は会社から協力を得た経緯です。

会社の協力を得る仕事でつながりのあるソニー社員にアルムナイ立ち上げの考えを話したら、会社公式のOBOG会である「ソニー友の会」事務局担当の方々に繋いでくれましま。

事務局の方々と話してみると、同じ課題感を持っていることが分かったので、新しいアルムナイの立ち上げを目指し、継続的に議論をしようとなりました。

そうして、会社

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ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜1.立ち上げた背景

ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜1.立ち上げた背景

ソニーグループOBOGで、ビジネス等で現役の方々を対象とした、有志のアルムナイ・コミュニティを立ち上げ、半年で登録が400人を超えました。

本格化の点ではまだまだですが、これからアルムナイを立ち上げる方の参考に、どう考え、何をしたか、書き留めて共有したいと思います。

今回は、立ち上げようと思った理由について。

1)良質なネットワーキング場への普遍的ニーズがある私は、ベンチャー経営者やファイナ

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コミュニティの「杉」問題

コミュニティの「杉」問題

場づくりに14年携わっております。リアルでもオンラインでも、複数のコミュニティを立上げてきました。そのエッセンスは100本以上の記事にまとめ、求めに応じて個人や企業にアドバイスもしています。

最近、自作テキスト(以下)による実践ワークショップもやる中で、コミュニティの試行としてのイベントを形にできない人が多いことに、改めて気づきました。

長い経験でそんな症例を山ほど見てきたので、「XXし過ぎ」

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4/12開講・新講義「場の主催学」の魅力を知るトーク

4/12開講・新講義「場の主催学」の魅力を知るトーク

2021年4月12日に開講する新講義「場の主催学」について、自由大学学長の深井次郎さんが、教授の高橋龍征さんとキュレーターの庄司弥寿彦さんに伺いました。

受講を検討している方の参考に、講座案内に書ききれなかったねらいや想いを深堀りします。

「場づくり」がライフワークになった2人がつくる講義高橋:「場の主催学」教授の高橋です。conecuriという会社を経営し、企業や大学のセミナー企画やコミュニ

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コミュニティ-2021年実践方針

コミュニティ-2021年実践方針

去年様々な試行錯誤をして、今年実施することの方向性も見えてきたので、頭の整理・備忘と、他の人も理解可能な形で発信し、必要な方がお声がけしやすいように、まとめて発信してみます。

付加価値目的の活動定義
提供価値に対して、営利目的ではない程度の対価をもらう。
対価の用途は、運営経費と参加者価値創出のための投資原資確保。
目的
新規事業に繋がるアイデアを発掘・試行する。
共創に参画するメンバーを発掘す

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コミュニティと「選民」意識

コミュニティと「選民」意識

如何なるコミュニティでも、「中の人」と「外の人」とを分かつ軸があり、そこには多かれ少なかれ「自分たち中の者は他と違うのだ」と思わせる要素が必要です。

誰しも「他の人と自分は違う」と思いたがるもので、コミュニティへの帰属をその拠り所とするからです。

コミュニティが人を選ぶ必要性入る人を選ばないコミュニティはありません。

カジュアルなものであれ、コミュニティには何かしらの目的があり、その目的に応

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コミュニティ立ち上げの「熱力学」

コミュニティ立ち上げの「熱力学」

コミュニティを立ち上げたもののイマイチ盛り上がらず自走しないと嘆く人がいます。

聞いてみると月に1本もイベントがないという。

それでは場が自走し始めるには至らないでしょう。

今回は、最初はゆるく脈絡なくて良いので、横のつながりができるイベントを短期間で連発する方がいい、というお話をします。

参加者は、最初「様子見」facebookグループのようなオンラインで横に繋がる場を作ったとしても、以

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オンライングループの規律を作る難しさ

オンライングループの規律を作る難しさ

facebookグループやLINEオープンチャットのようなオンライン上のグループは簡単に作れ、最初は人集めや活性化に苦労し、それを乗り越えると、今度は投稿の規律を作り保つのに苦労します。

承認制にすれば活性が下がり手間もかかります。承認不要にして事後対応にすると、趣旨に合わない投稿が一旦は人目に触れてしまいます。

どう対応するかも難しいところです。

今日は主催者として、投稿の規律をどう維持す

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メンバー1万人超「立ち食い蕎麦放浪記」に学ぶ、広がるコミュニティ立ち上げのツボ

メンバー1万人超「立ち食い蕎麦放浪記」に学ぶ、広がるコミュニティ立ち上げのツボ

登壇したイベント会場でたまたま会った、井口さんという方から伺ったコミュニティ立ち上げの経緯が興味深かったので、私のやり口とも絡めて解説してみます。

全てのコミュニティがこれの通りできる訳ではなく、全部則っても100%うまく行くとは限らないですが、上手く立ち上がらないコミュニティは、必ずこれのどれかに反しています。

事例としてはあくまで趣味の非営利のプライベートコミュニティですが、業務上のコミュ

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